かそけき音の
著者 藤堂志津子 (著)
53歳の男との安らぎある関係に満たされながらも、19歳の青年に心ひかれていく省子。二人の男を隔てる歳月の切なさに揺れる少女のような想いを描く表題作「かそけき音の」。見合い...
かそけき音の
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
かそけき音の
商品説明
53歳の男との安らぎある関係に満たされながらも、19歳の青年に心ひかれていく省子。二人の男を隔てる歳月の切なさに揺れる少女のような想いを描く表題作「かそけき音の」。見合いを薦めながら週の半分は部屋にやって来る独身主義者の男を保護者のように受け入れてしまう亜由子、「合鍵」。はぐれ、寄り添い、憎みあう男と女の、どこかあやうくて微妙な8つのラブストーリー。
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
様々なラブストーリー
2002/07/14 20:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りんご酢 - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名の「かそけき」というのを辞書で調べたら「幽き」と書いて「ほのかな、かすかな」という意味だった。33歳の省子は53歳の男とつきあっていながら、19歳の青年にも心ときめかせていた。53歳の男の愛は寛容であると安心していたが、世間一般の男と変わらなかった。省子は人に言えない左肢にハンディを持っていた。その左肢の激痛を骨の悲鳴を「かそけき音の」としたのか? はたまた53歳の男性の若かりし頃をその青年に重ねて、年月の流れを「かそけき音の」と表現したのか? 微妙なラブストーリーである。
他にも7編の短編があり、ミステリー仕立てだったり、それぞれ考えさせられるラブストーリーである。