電子書籍
貴族探偵
著者 麻耶雄嵩 (著)
信州の山荘で、鍵の掛かった密室状態の部屋から会社社長の遺体が発見された。自殺か、他殺か? 捜査に乗り出した警察の前に、突如あらわれた男がいた。その名も「貴族探偵」。警察上...
貴族探偵
貴族探偵 (集英社文庫)
商品説明
信州の山荘で、鍵の掛かった密室状態の部屋から会社社長の遺体が発見された。自殺か、他殺か? 捜査に乗り出した警察の前に、突如あらわれた男がいた。その名も「貴族探偵」。警察上部への強力なコネと、執事やメイドら使用人を駆使して、数々の難事件を解決してゆく。斬新かつ精緻なトリックと強烈なキャラクターが融合した、かつてないディテクティブ・ミステリ、ここに誕生! 傑作5編を収録。
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紙の本
探偵は言った「労働(推理)は下々のすることですよ。私はしません」
2020/02/10 00:22
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
「労働は下々のすることですよ」
ゆえに主人公・貴族探偵は何もしない。調査も、尋問も、推理さえも労働。労働(=推理)をするのは執事やメイド。貴族探偵は見ているだけ。よくもこんな名探偵を思いついたものです。彼と周囲のかみ合わないやり取りが、なかなか笑わせてくれます。
しかし、キャラクターのとっぴさに目を奪われがちですが、単純に本格ミステリとして秀逸な作品ぞろいなことが、この短編集の最大の売りではないかと思います。
特に、大胆すぎてユーモア(ブラックユーモアの類ですが)の域に片足を突っ込んでいるトリックの切れ味がよい「トリッチ・トラッチ・ポルカ」。ごく平板な物語がラストで変貌し読者を驚嘆させる、超絶技巧の「こうもり」が、印象深いです。
電子書籍
ドラマよりも原作の方が面白いと思いました。
2017/07/18 07:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:monica - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマを観てから、原作を読みました。ドラマにもドラマの良さがあったと思いますが、ドラマの脚本よりもサクサク進み、トリックに強引さがなく、面白いと感じました。同じ短編推理だと、「謎解きはディナー」の方が好きという感想を何度か目にしましたが、私は貴族のキャラクター設定の方がしっかりしていて、引き込まれました。引き続き、彼の他の作品も読んでみようと思っています。
紙の本
前代未聞の探偵!
2015/02/08 15:19
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:翠香 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「探偵」と名乗ってはいるものの、捜査は一切しない。
彼の手足となって働くのは、執事やメイドたち。
それどころか推理もしない。
「推理などという面倒なことは使用人に任せておけばいい」と言い放ち、
自分は優雅に紅茶を飲んでいるか、女性を口説くのに忙しい(^^;)
手足のみならず、頭脳までも使用人まかせ。全く前代未聞の探偵です。
本作は5編からなる短編集です。
貴族探偵の登場の仕方はそれぞれ異なるものの、基本パターンが同じなので
あまり長く続くと飽きてしまいそうですね。
使われているトリックは、犯人のミスを逆手に取ったものや、叙述ものなど盛りだくさん。
切れ味鋭く小気味いい短編集でした。
紙の本
面白い!!
2017/07/18 14:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サッちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
予想ができない展開が起きてなかなか楽しい話でした!!
電子書籍
自分は合わない、しかし
2023/02/20 19:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
合う人は、、おもしろいと言うだろう展開です。そもそも、貴族探偵…は、みーんな召使いに、やらせて何もしないで…という……。変わった設定ですが、これを斬新と取って、おもしろいと言う人はいるのでは?読んでみて下さい