拳銃と十五の短篇
著者 三浦哲郎 (著)
うわべは優雅な村人であった亡父の形見の6連発拳銃。母の心臓に、雷に打たれたようにある6つの小さい深い穴。さりげない筆致と深く暖かな語りのうちに、生きることへの声援をおくる...
拳銃と十五の短篇
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商品説明
うわべは優雅な村人であった亡父の形見の6連発拳銃。母の心臓に、雷に打たれたようにある6つの小さい深い穴。さりげない筆致と深く暖かな語りのうちに、生きることへの声援をおくる三浦哲郎の鮮やかな短篇連作の世界。野間文芸賞受賞。
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重茂テーマなので心して読んでほしい
2019/01/27 19:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「忍ぶ川」で芥川賞を受賞した作者の短篇集。これらの作品にたびたび出てくる「父が呉服屋を経営」「六人兄弟」「兄二人の失踪して安否不明」「姉二名が先天性色素欠乏症(いわゆる白子)で弱視}「姉二名が自殺」というのは、本当のことだ。特に失踪した兄や姉の障害や自殺ということが重いテーマになっている。作者本人があとがきで言っているように、その主題は「出発当時から重荷にしている人間の生き死にの問題」「自分自身が内蔵している病める血の問題」だ。だが、その登場人物は弱さを時には見せながら、力強く前を見て生活しているように感じる。生と死について、深く考えられる作品群である