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電子書籍
ラプソディ・イン・ラブ
著者 小路幸也
おそらく、これが父の最後の映画。きっと家族で過ごす、最後の時間。俳優たちの台詞は演技か、真実か。――日本映画界を支えてきた名優・笠松市朗は、ろくでなしだった。そのせいで、...
ラプソディ・イン・ラブ
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ラプソディ・イン・ラブ (PHP文芸文庫)
商品説明
おそらく、これが父の最後の映画。きっと家族で過ごす、最後の時間。俳優たちの台詞は演技か、真実か。――日本映画界を支えてきた名優・笠松市朗は、ろくでなしだった。そのせいで、家族は崩壊した。その笠松の最後の撮影がはじまった。共演者は別れた妻と息子、後妻の息子と彼の恋人、みな、かつて笠松が愛した家族だった。ひとつ屋根の下、それぞれが役者としての矜持を胸に秘め、父でもある笠松とカメラの前に立つ。彼らは「家族を演じる」ことで、再び家族に戻れるのか。虚と実の交錯する物語の幕が開く。連続TVドラマ「東京バンドワゴン―下町大家族物語」の原作者が描く、もうひとつの家族小説。解説:西山繭子。
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紙の本
物語が、そのまま映画を撮る現場…という不思議な設定。そこがいい。
2020/11/16 15:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
テーマは、血縁を超えた家族…なんだと思うが、登場人物は、みなTVや映画にも出ている(いた)人気の役者というところが思い切ってる。
日本の映画界を支えてきた名優・笠松市朗、その息子も味のある名わき役といわれる俳優で、前妻でありかって女優だった女性も登場。笠松の二番目の妻との間に生まれた息子も今や人気俳優で、その恋人ですら、若手人気女優だったりもする。
物語は、いままで、バラバラに暮らしていた彼らが、山と海に囲まれた、とある町の古い日本家屋に一時同居して、映画を撮る。
大きな流れは決まっているモノの、台詞もほとんど決められていない、ただ偶然が支配する中で、名優・笠松市朗を中心に、ひとつの物語を綴ってゆく。
あっ、登場人物はもうひとり。影の黒幕のごとく、その存在だけが見え隠れする、この映画の監督紺田。
ひとつ間違うと退屈な話になりそうだなぁと思いきや、第一章からして、「これって、もしや、ノンフィクション?」とか思えるくらいのリアリティ。一緒に暮らせなかった家族が、なぜか同じシゴトを選んでるってところからして、嘘くさいと思って読み始めたモノのもう、これ以外ありえないだろうなと思う納得感でもありました。
この物語。本気で、ドキュメンタリーテイストの映画に撮ったら面白いんじゃあないの?
少なくとも私は見てみたいです。ああ、ただし、役者をすごく選びそう…ですが。
紙の本
人間模様
2014/02/08 12:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:八犬伝 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間模様をさりげなく描いた
読みどころのある本。