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江戸人のこころ
著者 著者:山本 博文
親に小遣いをねだる御殿女中、家族をいたわる赤穂浪士、遊びほうける息子を叱る大名、ささやかな願いをかなえたい天皇――。日々の暮らしの中で書かれた手紙を読み解き、「江戸人」の...
江戸人のこころ
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江戸人のこころ (角川選書)
商品説明
親に小遣いをねだる御殿女中、家族をいたわる赤穂浪士、遊びほうける息子を叱る大名、ささやかな願いをかなえたい天皇――。日々の暮らしの中で書かれた手紙を読み解き、「江戸人」のこころの奥に迫る。
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江戸時代の手紙
2021/08/17 23:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代に書かれた手紙について農民(といっても大奥に仕える地主階級の娘)から上皇まで書かれている。親に仕送りをせがむ娘に、校正に苦労する滝川馬琴、赤穂事件の前に家族とやりとりする浪士たちなどなど当時の人たちの生き生きとした姿が手紙から甦っており面白い。
電子書籍
追悼・山本博文さん -ただ惜しむべきは
2020/04/03 09:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
手紙を書いたのはどれくらい前だろうか。その逆もそうで、手紙をもらったのも随分前になる。
ITが進んでメールでのやりとりが増えて、手紙を書くという習慣がうんと減っている。
もしかしたら「恋文」などという言葉も死語に近いかもしれない。
昔の文豪なら「夏目漱石書簡集」のように残された手紙でその人の心情などを追体験することもあったが、現代ではどうだろう。「村上春樹書簡集」といったものが出版されるとも思えない。
この本の著者山本博文氏は東京大学史料編纂所で戦国時代以降の書状について研究し、そこで得た知見をわかりやすい語り口で多くの著作をものにしてきた。
1992年には日本エッセイスト・クラブ賞も受賞している。
山本氏はこの本の冒頭に「個人的には手紙を読むのがいちばん楽しい」と書いている。
何故なら「過去の人物の心に迫ることができる」からだという。
そんな山本氏が「歴史上の人物の感情がよく示されているものを選んで紹介」しているのが本書であるが、赤穂浪士で有名な大高源五や「南総里見八犬伝」の滝沢馬琴といった有名人だけでなく、その頃来日していた英国人にあてた遊女の「恋文」や大奥の女中にはいった名主の娘が親に小遣いをせがる手紙や天璋院篤姫の好物を国元に所望する手紙など多岐に及んでいる。
討ち入りを前に母に宛てた大高源五の手紙など切ないが、山本氏のいうようにある面「楽しい」のは、歴史という流れに洗われたせいかもしれない。
こういう本をきっかけに歴史に興味をもつようになれば、著者もどんなにかうれしいことだろう。