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かたづの!
著者 中島京子
慶長五年(1600年)、角を一本しか持たない羚羊が、八戸南部氏20代当主である直政の妻・祢々と出会う。羚羊は彼女に惹かれ、両者は友情を育む。やがて羚羊は寿命で息を引き取っ...
かたづの!
かたづの!
商品説明
慶長五年(1600年)、角を一本しか持たない羚羊が、八戸南部氏20代当主である直政の妻・祢々と出会う。羚羊は彼女に惹かれ、両者は友情を育む。やがて羚羊は寿命で息を引き取ったものの意識は残り、祢々を手助けする一本の角―南部の秘宝・片角となる。平穏な生活を襲った、城主である夫と幼い嫡男の不審死。その影には、叔父である南部藩主・利直の謀略が絡んでいた――。東北の地で女性ながら領主となった彼女は、数々の困難にどう立ち向かったのか。 けっして「戦」をせずに家臣と領民を守り抜いた、江戸時代唯一の女大名の一代記 。著者初の歴史小説にして新たな代表作。
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紙の本
今月のプラチナ本。
2015/08/18 22:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うさこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダヴィンチの今月のプラチナ本になっていたので購入。
買ってから知ったのですが、装幀は名久井直子さんでした。
紙の本
戦わない大名
2019/04/09 23:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
城主となり国と家臣を守り抜いた女性の話。
「まずは戦わないこと」。戦をすれば必ず家臣が死ぬことになる、それだけは避けたいという気持ちでトコトン戦を避け、陰謀の裏を読み、
国力を削がれても家臣を守り抜いた女性の生涯が描かれてます。
紙の本
女大名一代記
2016/04/15 01:51
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:westtribe - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっとファンタジー要素の入った女大名一代記。
面白く読めました。主人公にとって幸せな時代が短すぎて、辛いというか切ない。
遠野物語ってちゃんと読んでないんだよなあ。現地にも行ってみたくなった。
「小さいおうち」含め著者の他作品は未読。これから少しずつ読んでみようかと。
紙の本
奇抜に見える設定が、案外素直に生かされている。
2015/08/23 20:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
女藩主を描いた歴史小説、かと思いきや、語り手はかもしかという変わり種。しかも、最初に出会った時は生きてたけど、その後死んで角が箱に納められたというかもしか、その角がこの語り手なのだ。なんという変わった設定…。出だしは少し戸惑ったけど、しかしこの設定がなかなかいい。ただただ歴史を紐解かれるのより、想像力がはばたく感じがある。かたづのが見守る女藩主には厳しい試練が次々ふってかかり、あまり幸せなことが起こらないのでまともに話が進むとかなり鬱屈する話かと思う。それが、途中で河童やぺりかんなどの人外のものが登場してくることで、多少明るくなっている。結末、かたづのの決心が味わい深い。