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夏草の賦(下)
著者 司馬遼太郎
もし、おれが僻地の土佐ではなく東海の地に生れていたならば……長曽我部元親は嘆く。強盛を誇った信長が斃れても、素早く跡を襲った豊臣秀吉によって、営々と築きあげてきた四国に侵...
夏草の賦(下)
夏草の賦 新装版 下 (文春文庫)
商品説明
もし、おれが僻地の土佐ではなく東海の地に生れていたならば……長曽我部元親は嘆く。強盛を誇った信長が斃れても、素早く跡を襲った豊臣秀吉によって、営々と築きあげてきた四国に侵略の手が伸びてきた。そして再び土佐一国に、押し込められようとしている――土佐に興り、四国全土を席巻した風雲児の生涯。
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紙の本
長宗我部元親の物語。
2009/01/17 21:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
長宗我部元親の物語。
信長軍団が押し寄せようとしているちょうどその時に、本能寺の変が起きます。
歴史に翻弄される、主人公元親。
わずか11日間に信長が死、光秀がうたれ、秀吉が天下統一レースのトップに立った中で、周りは右往左往するばかり。
四国統一を果たした元親をもってしても、この時代の速さにはついていけなかったようです。
本書の中では「田舎者」という言葉がたくさん出てきます。
自分の守備範囲ないしか知らず、世の中にはもっと強い優れた人間がいることを知らない人のことです。
これは、現代の社会でも同じようなことがいえます。
私の地元で言うと、北海道で成功した会社が本州(北海道では「内地」という)へ進出し、夢破れてしまうというパターン。
元親もそうですが、それまで夢にまい進していただけに失敗した時の落胆は大きいです。
最後に長宗我部家は悲劇的な結末を迎えます。
その息子盛親の代で関ヶ原で西軍につき土佐を失ってしまいました。
夢を追い続けているときが、一番輝いているのはどの人生も同じなのでしょう。
龍.
http://ameblo.jp/12484/