- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2015/04/14
- 販売終了日:2018/02/23
- 出版社: KADOKAWA/角川書店
- レーベル: 角川書店単行本
- ISBN:978-4-04-102474-4
読割 50
電子書籍
鬼談
著者 著者:京極 夏彦
鬼とは見えぬもの。鬼とは隠れたるもの。魅入られる人の裡に、鬼はいる。愛とは情欲である。執着に溺れ、永遠に煩悩の虜になる。それを――鬼と云うのだ。九篇の鬼気迫る物語を収めた...
鬼談
鬼談 (幽BOOKS)
商品説明
鬼とは見えぬもの。鬼とは隠れたるもの。魅入られる人の裡に、鬼はいる。愛とは情欲である。執着に溺れ、永遠に煩悩の虜になる。それを――鬼と云うのだ。九篇の鬼気迫る物語を収めた「 」談シリーズ第四弾。
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紙の本
鬼とは
2015/11/01 11:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほっけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この話には角が生えたわかりやすい鬼は出てきてません。人の中にある見えざる鬼を表した作品です。鬼交の官能的な文章が凄い。花瓶を表現するだけでもここでも官能的に表現できるとは。鬼情の問答は上下に分割された独特の文章となっております。鬼想は2ページ程短さですが、はっとさせる内容をお書きになるのが凄い
紙の本
目には見えない鬼
2016/04/03 11:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず何よりも装丁が美しい本。
電子書籍ではわからないような手触り。
それがうれしい。
京極夏彦さんの「談」シリーズの第四弾目だそうです。
このシリーズは、具体的な怖いものを出さずに、雰囲気で醸し出すものが多いので、わかりやすい、を基準にしている読者には不評なのだ、と読み終わって調べてみてわかりました。へぇ。
京極堂シリーズ他を読み込んでいる人は、もう、タイトルや著者名を隠して文章だけ読めば、もう、京極夏彦さんの本だってわかります。
独特の漢字やひらがなの使い方。たたみかけるような予感や不安、惑い。
予感、不安、惑い・・・そんなものが「鬼」であって鬼というのは見えないものなのだ、という事がわかります。
見えないものをどう表現するか、がこの本で挑戦していること、というより京極夏彦さんはいつも「見えないもの」と人間の隙間に潜む闇を見続けて、書き続けてきたと思います。
この「談」シリーズでは、上田秋成の雨月物語をリライトしたものも2編入っています。
私は、幽霊、霊などを信じないのですが、最近寺めぐりをしていて、ふと、雰囲気を感じる事があります。
今、寺といってもとても現代的な建物だったりしますが、中に入ると気のようなものが漂っている寺があります。
まさに京極夏彦さんの描く世界はそんな「気」を描いているので、わかりやすい鬼とか妖怪だったら
水木しげる先生の本とか読めば、絵でわかるのではないでしょうか。
京極夏彦さんは水木しげる先生の大ファンでしたから、水木しげる先生の描く妖怪たちを見えなくして、雰囲気で文章にする、という事をされていると思います。
はっきりとした結末とか、大団円とか、めでたしめでたしはないけれど、それでも、各短編は余韻を残します。いいとか悪いという善悪を決めるものではなく、見えない予感、曖昧な記憶、人間のどうしようもなさ・・・そんなものに潜む怖さ、それが鬼なのでしょう。
紙の本
独自の世界
2015/10/18 00:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
独特の世界を持った作家である。氏ならではの世界といった方がよいか。おどろおどろしい、などとは平凡すぎる表現で好ましくないのだが、情念やら、鬼やら、この人でないと書けない、すなわち京極ワールドがあり、今回もまた、それがいかんなく発揮されている。