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電子書籍
わたしはコンシェルジュ
著者 阿部佳
国際的なシティ・ホテルに集う人々は千差万別です。そのゲスト達の不満、トラブル、観光案内から尋ね人探しまでを速やかに解決してしまうのが「けっしてNOとは言えない」職業のコン...
わたしはコンシェルジュ
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わたしはコンシェルジュ けっしてNOとは言えない職業 (講談社文庫)
商品説明
国際的なシティ・ホテルに集う人々は千差万別です。そのゲスト達の不満、トラブル、観光案内から尋ね人探しまでを速やかに解決してしまうのが「けっしてNOとは言えない」職業のコンシェルジュなのです。チーフコンシェルジュが明かす究極のおもてなしとは。
目次
- プロローグ お手伝いできることはありませんか?
- 第一章 なじみの薄い職業ですが
- 第二章 コンシェルジュになるまで
- 第三章 ロビーは舞台、コンシェルジュは役者
- 第四章 ホテルも風景、スタッフも風景
- 第五章 コンシェルジュランドへようこそ
- 第六章 アクロバティックなサービスを
- 第七章 ホテルをもっと使いこなして!
- エピローグ どうぞ、お立ち寄りください
- あとがき
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紙の本
「コンシェルジュ」の仕事-「サービス」と「ホスピタリティ」の違いとは?
2010/06/23 12:49
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンシェルジュ(concierge)という仕事がどういうものか。このコトバが日本語でも使われるようになってきたので、単行本初版がでた2001年当時とはだいぶ状況が変化したのではないだろうか。お客様の要望にはどんなものでも応えるというコンシェルジュが、比喩的な意味で使われることもしばしばある。
しかし一方、コトバは拡がっても、実際に日本国内でコンシェルジュのお世話になることがあまりないのは、外資系ホテルが増えたとはいえ、まだまだコンシェルジュの絶対数が日本では少ないからだろう。日本を一歩出れば、私もいつもコンシェルジュのお世話になっているのだが。
その意味で、コンシェルジュというホスピタリティの仕事がどういうもので、そのために必要な能力は何が求められるのかについて語った本書は、現在でも貴重な一冊である。「サービス」と「ホスピタリティ」の違いについては、直接読んで確かめてほしい。
著者は、コンシェルジュに憧れながらも、まだその職種が日本になかったため断念、10年間別の仕事を経験してからヨコハマ・グランド・インターコンチネンタルで念願のコンシェルジュに就くことができた人である(・・現在はグランド・ハイアット東京のチーフ・コンシェルジュ)。この回り道が、実は意味があったことも本書で十分に語られている。
コンシェルジュに必要なのは、お客様のばくぜんとした要望を限られた質問内容から感じ取り、イメージし、的確で具体的な解答を説得力をもて提示する仕事だからである。そのためには、好奇心を全開にして、五感をフルに活動させて、実にさまざまな事を実際に自分で見て、体験しておく必要があるわけなのだ。そして何よりもすぐに聞ける人脈をもっていることも不可欠であるという。
本書はコンシエルジュになりたい人、コンシエルジュをもっと知ってみたい人だけでなく、人に接する仕事には何が必要なのかヒントを得たい人にもひろく薦めたい。
紙の本
コンシェルジュは何をしているのか?
2015/05/24 21:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者はホテルに勤務するコンシェルジュである。昔はコンシェルジュと言ってもどういう役割を担っているのか知っている人は少なかったであろう。最近はホテルでなくともコンシェルジュと称する人たちがいるようだ。要するにはホテルに滞在して困ったこと、分からないこと、相談したいことがあると、それに応じてくれる人を指す。
本書では阿部さんの考え方と経験が綴られている。世の中には色々な人がいるものだと思う。日本人はどちらかというと自分自身の困ったこと、つまり悩みはなるべく自分で解決しようとする。それでも解決できない場合に外部の助けを借りようとするのではないか。ホテルにはコンシェルジュという何でも承ることのプロがいるので、是非利用して欲しいという。
ホテルのロビーの目立つところに大きなデスクを構えて座っているのがコンシェルジュであるという。今でもコンシェルジュのいないホテルもあるとのことで、探してもいないかも知れない。本書を読んで疑問が一つ。何でもという中に、これを明日までに翻訳しておいて欲しいという要望があるようだが、秘書業の代行を依頼されて無料で引き受けるのだろうかという疑問である。
無料かどうかまでは書かれていなかったが、最近ではパソコンやOA機器を備えているビジネスコーナーがあるホテルも多いと聞く。そこで有料で受けるのなら理解できるのだが、コンシェルジュが無料で引き受けてしまっては、コンシェルジュが何人いても足りないのではないだろうか。
海外のドア業者が宿泊した際、どこに行けば販売できるかという相談を受けたことがあるという。まさに突飛な相談であるが、これにNoと言えないのがコンシェルジュである。だとすれば、どこかで相談客と折り合いをつけることと、仕事を整理、処理する能力を付け、経験を蓄積していくことを具体的に実現することが肝要であることが分かってくる。
阿部さんは、コンシェルジュにとって重要なことは、その内容について知っている人を知ることが重要であると言っているが、まさにそうであることは想像がつく。そのために私的な時間でもホテル周辺や有名店には自分で直接行ってみるという。努力の積み重ねがものをいう職業かもしれない。
紙の本
当たり前のことを当たり前にやる
2015/11/16 12:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シンジー - この投稿者のレビュー一覧を見る
一見、誰でもできそうな気がするが、実行力、根気が大事だと感じた。後は人脈、仕事の中で信頼関係の大事さを改めて痛感させられた。
紙の本
サービスのプロ
2015/11/12 12:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほし☆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKプロフェッショナルにもご出演された阿部さん。サービスのプロであるコンシェルジュの仕事について、興味深く楽しく読める1冊です。