紙の本
他の作品とは
2015/11/05 09:22
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投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
他の貫井作品とは一線を画する作品で最初は戸惑った。でも長いが一気に読み切った。帯に「恋愛の陶酔と、地獄」とあるが、その通りかも。いろいろな意味で、恋愛の力はすごいと感じさせる作品に仕上がっている。
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この前読んだこの作者の作品が期待はずれだったので、名誉挽回の期待も込めて笑。
内容知らないで選んだが・・ん?警察ものじゃないの?推理系でもないの・・?と拍子抜け。女心を一生懸命描いている!これは新ジャンルへの挑戦ですか?!
内容としては整形物で既視感あり。内容はともかく、飽きずに読ませる文章のお陰で読み進められる。ただなー、そんなに簡単に作家になれるのか?との疑問が拭えず。それとも、作家が作家を書いてる所でここは信じていいんだろうか?あとは、一人の男を思い続けるのは良いんだが、さすがに長い笑。この辺に不満がありました。
主人公が自分を新月と位置づけた所は良かったです。
印象としては、貫井さんは別に女心を理解しようとして作品にしないでもいんじゃないでしょうか・・。それが上手な作家は他にたくさんいるのでやはり得意分野で良いものを作り続けて欲しいです。
あと一つ・・前の整形モノでも思ったんだけど、ブスはどんなに全面整形しても、自然な超絶美人には絶対になり得ないと思うんですけどね。こういう初歩的な疑問を持たせるような設定をベースにした本は勘弁して欲しい。
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ミステリーかと思って読んだら違った。心理ミステリーと言えないこともない。筆を折ったベストセラー作家、咲良怜花の軌跡を若い編集者が聞く、という形で一人称で書いたもの。
長いけど一気よみ。なんせこの咲良怜花のパワーがすごい。後藤和子からどんどん変わる様子や、一人の男性のために、自分のドロドロした心の部分を小説に映し出そうという感じが面白かった。
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【内容紹介】
美貌と壮絶な作品世界で一世を風靡した作家、咲良怜花。だが彼女は突如として筆を折った。なぜ彼女は執筆をやめたのか。彼女が隠し続けてきた秘密とは何か。沈黙を破り、彼女は語り始める―目立たない娘だった彼女を変貌させた、ある男との恋の顛末を。恋愛の陶酔と地獄を活写し、読む者の呼吸を奪う大作。
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女性の一生を貫井徳郎が描くなんて。意外だけど、ハマって読んでしまった。☆4.5!
この本はもしかしたら好みが分かれるかもしれない。正直、和子(怜花)の生き方は読んでて辛いところが多い。ただ一人の男性から認めてもらいたいがための整形、執筆。ここで木ノ下を取り巻く女性を憎んで行動に移すのなら、これは面白味のない本になったかもしれない。憎しみも哀しみもすべて内に秘め、誰にも話さず生きていく和子の姿は読んでて辛いものもあるが、ある意味、本望なのかもしれないと思った。
彼女に好意を寄せる男性が時として現れ、頼っちゃえば楽なのに、と何度思ったことか。
最期はあっけない。隠し通してきた彼女の人生を初めて明かして、少しは楽になれたかな。
「薄明の彼方」、読んでみたかったな。
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これは、、、『モンスター』?な既視感。不細工な女が男を見返す、いや縋り付くために自分をかえて絶世の美女となり、のし上がってゆく話は、男性にとって一種ドリームなのかも。が、小説を生み出すという努力が読ませるのと、最終的に不幸ではなかったとおもわせるいきなりな結末で纏めた感あり。
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ところどころ、ん…という箇所あり。
特に小説家としての生まれ変わった理由。
んー、わからなくもないが、実感が伴わない。
女性なら分かるのだろうか?
とはいえ星は4つの読み応え。
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久しぶりに読み応えのある小説に出会えた。
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美貌と壮絶な作品世界で一世を風靡した作家、咲良怜花。だが彼女は突如として筆を折った。なぜ彼女は執筆をやめたのか。彼女が隠し続けてきた秘密とは何か。沈黙を破り、彼女は語り始めるーー目立たない娘だった彼女を変貌させた、ある男との恋の顛末を。恋愛の陶酔と地獄を活写し、読む者の呼吸を奪う大作。
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読みやすかったけど登場人物に一切共感とか憧れとか愛着とか一切湧かずに終わってしまった。
木ノ内のどこがいいんだ、と思ったけど多分読んだ人みんなそう思ってるんだろうな。
って登場人物に愛着が湧く湧かないとかそういう話ではないのでしょうけども。
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面白くて一気読み。
ただ、若き編集者が作家宅を訪問し、作家が顔を見て驚いたところで、理由がわかってしまったので、ラスト近くの驚きが半減してしまった。
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読めどもなかなか終わりが見えてこず途中、ちょっと中だるみ感はあったが最後まで読み切るといつもより大きな感動があった。
ミステリーではなく恋愛小説。
美人女流作家、咲良怜花。ベストセラー作家である彼女が突然、筆を折る。作家になったきっかけから筆を折るまでの経緯を、新人編集者に咲良怜花は語って聞かせる。
成功の影には男の姿があった。この男にどんな魅力があるのか、恋愛感情など当事者でなければわからいだろうがこの複雑な関係を維持し続けるというのは、女性から見ればスゴイ執念だと思うし、男性からすれば都合のいい女性だったのではないか?
エピローグでは、ある程度予測はしていたが、そうくるかと感心しつつ、物悲しさが余韻として残る作品。
40代の男性作家が20代の女性の心理を描く恋愛小説。女性が読めばどう感じるのだろう?
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貫井徳郎にしては珍しく、ミステリー小説ではなく、波瀾に満ちた一人の女性の半生を描いた長編小説。
美貌の作家、咲良怜花の突然の絶筆を巡り、編集者の渡部敏明が覗いた彼女の過去とは…一人の男性に身を委ね、翻弄され続けた怜花の人生は果たして、幸福だったのか、不幸だったのか。
途中からミステリーの展開に期待したが、それは叶わず。読後は物哀しさと絶望感を感じた。
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貫井徳郎は微笑む人に続き2冊目。整形をしてそれまでの人生を捨て、女流作家になっていく主人公。執筆に掛ける作者の気持ちを代弁している感じ。ボリュームがあり、読み応えはあった。一人称で進んでいくので、これだけの量を読むと主人公と同化していく。結末はほの悲しく、主人公への共感が増して幕が閉じます。
普段使わない漢字を多用するので、アプリで読み方を調べる回数が今までで一番多かった本です(笑)
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難しいなぁ。貫井氏は何を語りたかったのだろう。
何が幸せなのか?というテーマだったのか?
通してみれば、そんなにおもしろい内容ではなかった気がする。でも先が気になって読み進める。
顔を変えて手に入れた数々のものは全て夢だった。
つまり、顔を変えた時に和子は全てのものを喪っていたのか?
難しい。
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2012年に刊行された単行本の文庫化。
ミステリではないが、小説から漂う緊迫感はミステリ以上だった。