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投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
他の貫井作品とは一線を画する作品で最初は戸惑った。でも長いが一気に読み切った。帯に「恋愛の陶酔と、地獄」とあるが、その通りかも。いろいろな意味で、恋愛の力はすごいと感じさせる作品に仕上がっている。
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女性の一生を貫井徳郎が描くなんて。意外だけど、ハマって読んでしまった。☆4.5!
この本はもしかしたら好みが分かれるかもしれない。正直、和子(怜花)の生き方は読んでて辛いところが多い。ただ一人の男性から認めてもらいたいがための整形、執筆。ここで木ノ下を取り巻く女性を憎んで行動に移すのなら、これは面白味のない本になったかもしれない。憎しみも哀しみもすべて内に秘め、誰にも話さず生きていく和子の姿は読んでて辛いものもあるが、ある意味、本望なのかもしれないと思った。
彼女に好意を寄せる男性が時として現れ、頼っちゃえば楽なのに、と何度思ったことか。
最期はあっけない。隠し通してきた彼女の人生を初めて明かして、少しは楽になれたかな。
「薄明の彼方」、読んでみたかったな。
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2012年に刊行された単行本の文庫化。
ミステリではないが、小説から漂う緊迫感はミステリ以上だった。
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これは、、、『モンスター』?な既視感。不細工な女が男を見返す、いや縋り付くために自分をかえて絶世の美女となり、のし上がってゆく話は、男性にとって一種ドリームなのかも。が、小説を生み出すという努力が読ませるのと、最終的に不幸ではなかったとおもわせるいきなりな結末で纏めた感あり。
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面白くて一気読み。
ただ、若き編集者が作家宅を訪問し、作家が顔を見て驚いたところで、理由がわかってしまったので、ラスト近くの驚きが半減してしまった。
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ところどころ、ん…という箇所あり。
特に小説家としての生まれ変わった理由。
んー、わからなくもないが、実感が伴わない。
女性なら分かるのだろうか?
とはいえ星は4つの読み応え。
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201506/ミステリじゃないのに一気読み。主人公に好感を持つ持たないに関係なく、こうも読ませる筆はさすが。私の望むラストではなかったけど、面白かった。
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読めどもなかなか終わりが見えてこず途中、ちょっと中だるみ感はあったが最後まで読み切るといつもより大きな感動があった。
ミステリーではなく恋愛小説。
美人女流作家、咲良怜花。ベストセラー作家である彼女が突然、筆を折る。作家になったきっかけから筆を折るまでの経緯を、新人編集者に咲良怜花は語って聞かせる。
成功の影には男の姿があった。この男にどんな魅力があるのか、恋愛感情など当事者でなければわからいだろうがこの複雑な関係を維持し続けるというのは、女性から見ればスゴイ執念だと思うし、男性からすれば都合のいい女性だったのではないか?
エピローグでは、ある程度予測はしていたが、そうくるかと感心しつつ、物悲しさが余韻として残る作品。
40代の男性作家が20代の女性の心理を描く恋愛小説。女性が読めばどう感じるのだろう?
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物語に入り込みすぎて少し疲れてしまった。こんなに夢中になって読んだのは久しぶり。
最後、和子はどういう想いでいたのだろう。亡くなるその日まで、どういう気持ちで生きていたのだろう。それを考えると少し切なくなる。自分の人生を幸せなものだったと思えていたらいいな。
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9年前に絶筆した美貌の女流作家、咲良怜花の物語。いや、後藤和子の物語といったほうがいいか。
どんでん返しのミステリが多い貫井作品をこれまで読んできた身からすると、ほぼミステリ色を排したこの恋愛小説は異色作中の異色作に見える。実は恋愛の展開自体は割とオーソドックスで先が読めるし、咲良怜花の心情や行動に同意できない読者も結構多いんじゃないかとも思う。それでも個人的には読んでいて楽しかった。咲良怜花の放つエネルギーがどんどんページを捲らせていたような感覚がある。
貫井さんには、是非またこういう作品を書いていただきたいと思う。
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ミステリーかと思って読んだら違った。心理ミステリーと言えないこともない。筆を折ったベストセラー作家、咲良怜花の軌跡を若い編集者が聞く、という形で一人称で書いたもの。
長いけど一気よみ。なんせこの咲良怜花のパワーがすごい。後藤和子からどんどん変わる様子や、一人の男性のために、自分のドロドロした心の部分を小説に映し出そうという感じが面白かった。
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読みやすかったけど登場人物に一切共感とか憧れとか愛着とか一切湧かずに終わってしまった。
木ノ内のどこがいいんだ、と思ったけど多分読んだ人みんなそう思ってるんだろうな。
って登場人物に愛着が湧く湧かないとかそういう話ではないのでしょうけども。
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『空白の叫び』に続き、貫井作品十二作目。とにかく疲れた、の一言。和子が作家になるまでとても長く感じたが、作家になってからはあっという間でした!女性にとって恋愛とは毒にも薬にもなるのだな、と。まさかあんな終わり方をするとは・・。後藤和子という一人の女性の人生を描いた傑作。
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久しぶりに読み応えのある小説に出会えた。
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美貌と壮絶な作品世界で一世を風靡した作家、咲良怜花。だが彼女は突如として筆を折った。なぜ彼女は執筆をやめたのか。彼女が隠し続けてきた秘密とは何か。沈黙を破り、彼女は語り始めるーー目立たない娘だった彼女を変貌させた、ある男との恋の顛末を。恋愛の陶酔と地獄を活写し、読む者の呼吸を奪う大作。
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この前読んだこの作者の作品が期待はずれだったので、名誉挽回の期待も込めて笑。
内容知らないで選んだが・・ん?警察ものじゃないの?推理系でもないの・・?と拍子抜け。女心を一生懸命描いている!これは新ジャンルへの挑戦ですか?!
内容としては整形物で既視感あり。内容はともかく、飽きずに読ませる文章のお陰で読み進められる。ただなー、そんなに簡単に作家になれるのか?との疑問が拭えず。それとも、作家が作家を書いてる所でここは信じていいんだろうか?あとは、一人の男を思い続けるのは良いんだが、さすがに長い笑。この辺に不満がありました。
主人公が自分を新月と位置づけた所は良かったです。
印象としては、貫井さんは別に女心を理解しようとして作品にしないでもいんじゃないでしょうか・・。それが上手な作家は他にたくさんいるのでやはり得意分野で良いものを作り続けて欲しいです。
あと一つ・・前の整形モノでも思ったんだけど、ブスはどんなに全面整形しても、自然な超絶美人には絶対になり得ないと思うんですけどね。こういう初歩的な疑問を持たせるような設定をベースにした本は勘弁して欲しい。