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電子書籍
おもかげ橋
著者 葉室麟
剣は一流だが道場には閑古鳥の鳴く弥市。武士の身分を捨て商家に婿入りした喜平次。十六年前に故郷を追われ、江戸で暮らす二人の元に、初恋の女・萩乃が逃れてくる。だが、彼女の変わ...
おもかげ橋
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おもかげ橋 (幻冬舎時代小説文庫)
商品説明
剣は一流だが道場には閑古鳥の鳴く弥市。武士の身分を捨て商家に婿入りした喜平次。十六年前に故郷を追われ、江戸で暮らす二人の元に、初恋の女・萩乃が逃れてくる。だが、彼女の変わらぬ美しさの裏には危うい事情があった。一方、国許では化け物と恐れられた男が返り咲き、藩を二分する政争が起き――。再会は宿命か策略か? 儘ならぬ人生を描く傑作時代小説。
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恋愛時代小説ですね
2017/09/20 16:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美恵子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代小説なのですが、恋愛物。一本気な剣術使いと、やり手で切れ者の商人、それぞれが青春時代に夢中だった美女。
もう、それだけで充分なんですが、御家騒動があり、陰謀ありと、盛りだくさん。物語にグイグイと引き込まれていきます。でも、ドロドロしている訳ではなく、爽やかです。冒頭のツバメがスイッと飛ぶような感じで。
最後に一言、押掛け女房が可愛いです。
紙の本
人を信じるということ
2015/08/29 21:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:乾 辰巳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容に触れていますのでご注意下さい。
藩を追われ、閑古鳥の鳴く道場の主となった弥市と武士を捨て商家の主となった喜平次の暮らす江戸へ、かつて二人が想いを寄せた女性、萩野が出てくる。彼女は密命を帯びており、二人は彼女の護衛をすることに。そこから元いた藩の争いに巻き込まれて、という話です。
葉室さんは武士の矜持をテーマにした主人公を描くことが多いのですが、今回は弥市のキャラクターのせいか、どこかユーモラスでエンタメ色が強く、面白く読めます。
最後はまあ、そうなるんだろうなって感じで終わりますが、人を信じる気持ちがとてもすがすがしいです。
自分は弥市の元に押しかけて女房に収まる弥生の人柄に魅力を感じました。自分を大福餅に例える弥生に「大福餅は好きでござる」と応じる弥市、それだけで二人の人柄が分かる気がします。
紙の本
大福餅に救われました。
2019/02/16 08:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
萩乃を出してきて、さも男どもは女心がわからないかのような筋にしていましたが、女の私も萩乃の心の中なんか全くわからなかったし、わかりたいとも思いませんでした。
夫がいながら、若い日に近くにいた男性二人の心を悩ませるような女性、こういう女性は世の中にいないようで、案外今の時代にもいるのかもしれません。
萩乃に共感することなく、もう読むのをやめようかと思いましたが、大福餅・弥生の心映えに惹かれて、読み終えました。
若き日の思い出、それはそれとして、弥市が弥生を大切な女性だと見極めることができたのが、この小説のいちばん心に残ることでした。
紙の本
人物の描き方に魅力がない。
2015/09/08 16:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物が皆単純というかあまり深みがなくて、起こす行動に説得力がない。それ以上に問題なのは、女性の描き方。男性作家の書く時代小説でよく感じることがあるが、女性に夢見てる感が非常に強い。この作品なら、自分で自分の心の裡がわからない女、それを純情だと思う男ーという図式だが、女が全く魅力的に思えない。
話自体は悪くないし、情緒のある雰囲気も漂っているのだが、いかんせん人物造型の悪さは残念。