電子書籍
線路
著者 著者:夢野久作
底本名:夢野久作全集7底本出版社名:三一書房底本初版発行年:1970(昭和45)年1月31日入力に使用した版:1992(平成4)年2月29日第12刷校正に使用した版:19...
線路
商品説明
底本名:夢野久作全集7
底本出版社名:三一書房
底本初版発行年:1970(昭和45)年1月31日
入力に使用した版:1992(平成4)年2月29日第12刷
校正に使用した版:1985(昭和60)年5月15日第1版第8刷
関連キーワード
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
☆線路☆
2024/05/30 18:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
線路上を舞台に、轢死自殺を考える男を描く。
機関車が刻一刻と迫りくる描写が生々しい。
物語が半分進むと、その男は怖気づいたのか、線路の脇に佇んでいる。ただ、どうやら、男の目的は達せられたようだ。線路に横たわる自分の轢死体。男はそれを見ながら、「犬猫と同様の下らない死姿」と一蹴し、世間はこの轢死体をどう見るかを考えていく。
軈て導き出される結論は、今までにもあった轢死体と同様に「私の死は永久に無意識に葬られるであろう」ということだ。
ただ、その死体も、物語の最後では姿を消している。そして、男は命を一つ拾った気になって「水が飲みたいな」と零す。
男は、死んでしまったのか? 実は生きているのか?