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投稿者:なーさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらゆるサイコパス関連の本を読んできたが、これが一番リアルで分かりやすく私たちの生活の役にたつ一冊だと思う。ぜひ読んでほしい。
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
著しい社会性の欠如が、他者への無関心へと繋がっていくようです。心理学的な研究だけでなく、家庭や地域で出来ることを考えさせられました。
操作的な修辞が 鼻につく/勉強になる
2012/10/30 02:02
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投稿者:nerimo - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は自分の話に説得力を持たせるのがすごく上手なひとだと思う。ハラハラさせるエピソードも語れるし、手際よく理論を要約して紹介することもできる。いちいち面白いし感心させられる。読者はなんだかわかったような気にさせられる。しかし、この本にはサイコパスについてはほとんどまったく何にも書かれていない。自分の周りの人間を安易に心理分析してレッテルを貼って排除したりするなよってことだけです。文章のお手本としてはかなり良いと思うけどね。
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この本を読んでからいろんな人が悪者に見えて仕方が無い。最近、冷たい、冷たいと人に言われるので、読んでみた。
臨床心理学者が豊富な経験に基づいて、「良心がない」とでも言うべき人々の行動、特徴について語る。
良心がない、とはどういう状況か。なかなか想像するのが難しい状況であるが、欧米ではおよそ4%の人が、このような良心が無い人に該当するそうだ。
「どんなことをしても、罪の意識や良心の呵責を感じず、他人、友人、あるいは家族のしあわせのために、自制する気持ちがまるで働かないとしたら……。」
「人生の中で、どれほど自分本位な、怠惰な、有害な、あるいは不道徳な行為をしても、恥を全く感じないとしたら。」
本書で描かれる人々は(結構悪いけど)いわゆる凶悪な人間というわけではない。息をするように嘘をつき、人をだまし、操作してきた結果、会社のCEOに上り詰めた男や、10年も何の資格も無いのにセラピストだと周囲をだまし続け、同僚の成功を妨害するために精神病患者をも利用しようとした女性、はたまた、のらくらして、仕事をせず、ヒモとして生きることを至上の目的とする男性等の事例が紹介される。彼らに共通するのは、自分の目的(名声、略奪、怠惰等)の為に、手段を選ばない、人を傷つけることを辞さないこと。ここで描かれているのは、あまりにも利己的な人々だ。
良心とは、心理学的には、他者(人間に限らない)や人間集団への感情的な愛着から生まれる義務感のことを言うらしい。合理的に考えて自分に利益をもたらす行動があるとしても、それが誰かに害をなす可能性がある場合、行動を思いとどまるのだとしたら、害がおよぶかも知れない誰かを大切に感じる感情があるからだ、というようなことだろう。義務感と言われると、少し妙に感じるが、必ずしも勘定に合わない行動をとらせる心の働き、と考えれば良さそうだ。
そして、良心を持たない人々は、大脳皮質のレベルで、感情的体験を受け止める働きが良心を持つ人と異なっている、とある。結果、何かを愛するということができないため、大切な誰かのために自分の行動を制限することも起こり得ない、というわけだ。
何がそういった人々を生み出すのか。本書によると、そうなる原因の50%は遺伝的なものだと推測され、残りの50%は明確になっていない、とある。
僕は、人間にはある程度善人、悪人の差はあるけれども、それは絶対的な性質の違いでは無いと思っていたし、ましてや生物学的に何かが違う可能性もあり得る、ということを想像すらしなかったので、これには驚いた。もちろん、遺伝的に良心を持たない人になる素質を備えている人が、必ずいわゆる悪人になるということではないのだろうが、そもそも悪人になる素質というものがあり得るという事には、色々考えさせられる。進化論的にも、なかなか深いテーマのようだ。
仮にそれが自然の摂理であったとしても、少数ながら良心をもたない人たちが存在し、善良な人たちを傷つけることは、現実にあることだし、とても悲しいことだと思う。善良なる人々は、もしかしたら良心をもたない人たちが身近に潜んでいるかもしれない事に、少し用心した方が良いのかもしれない。あと、自分が良心を持たない可能性についても。
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冒頭の会社の仕事か?犬の餌か?の話の事例には非常に驚いた。
個人的に、権力者のサイコパスについては、SNSが広まって誰でも発言を観察できるようになり、興味深く傍観することが増えた。
サイコパスの人への対応13か条は心に刻んでおきたい。
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話を聞かない~等、煽るタイトルの洋書和訳本が最近また増えているが、つい煽られて?読んでしまった。サイコパスをキーワードに、各論が述べられる。自分もないのでは?と訝しく思うようになってしまい(ちょっとはあるか?と安堵もしたり)、精神的にゆらぐ読後感。
問題は、原書は外国(アメリカ)で、日本とは大きく事情が異なる国の話であることか。原著者も指摘するように、アジア圏はまた独特の風土、気質があるため西欧的なサイコパスは少ないとのこと。最近は急増しているのではとの状況もあるが、咀嚼が重要な本。
知識をまず得るための本でもあるようで、対処法とか、防御法をメインにすえたものではないと見た。
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非常にわかりやすく書いてあるのだが、きちんと読むと深みがない。
へぇ~っという関心を引き付ける以上のものがない。
もう少し深く切り込んで説明があると面白そうなところがそこかしこにあるのに、さらっと「~ということなのだそうだ(理由説明なし)」のような格好で終わってしまう。
ライトに読めるように章の単位が短くしてあるので、深いテーマなのに物足りなさが残る。
専門書ではないから仕方ないことだが。消化不良。
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米国内では4%、実に25人に1人がそうであるといわれる「良心のない人たち」。 心理セラピスト、臨床心理学者として多くの患者を診てきた著者が、その患者の病因としてその近親者にいる「良心のない人」を分析し、一見普通の人と見分けの付かない、そのサイコパスたちの見分け方と対処方法を語る。
精神疾患(?)としてよくある、統合失調症、自閉症、広汎性発達障害等々(一括りにするものでもないけど)を煩っている人たちに対するものと大きく異なるのは、「彼らは治らない、治そうとしても無駄、関わりを持ってはいけない」と、とりつく島もなく拒絶を推奨しているところ。 具体的に被害にあった人の話がなければ、「何もそこまでしなくても・・・」と思いそうだけど、25年もそういった被害者を診てきての結論なのでムゲにもできない。 そもそも「良心のない人」が病気と診断すべきものなのかもわからないってことではあるけど。
「良心」というのが米国と日本で同じものを指しているのか?というのはちょっと疑問でもあるけど、良心の起源についてもあれこれ書かれてます。 スーパーエゴとは違うヨ、みたいな哲学っぽいことも少々。
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私たちの4%は良心をもたない人であって、それは外側からはまったくわからないというのは、衝撃だった。そもそも、良心のない成功者、というと、映画の中の人だけだと思っていた私は、なんて世間知らずだったのでしょう。夫や妻が良心のない人だと気づかずに、人生とはこんなものだと思っている人はいるかも。そもそも、夫婦ともに、そうである場合もあるかもしれません。(読み終わった直後)
その後、この概念を知ってから知り合った人で、「まさに」という人が出現したので観察を楽しんでいる。確かに、自分の利益のために、手を尽くして舌を尽くして行動している。実は誰でも、自分の利益のために行動する部分はあるのではないかと思いはするが、彼女の場合には度をこしている。そのためか、周囲の人は距離を置きたがっているのが明らか。「サイコパス」という概念が拡がることによって、「⚪️⚪️さんはサイコパスなので、・・・」というフレーズが仕事上でもでてくるようになった。でも、概念ではなく、言葉が一人歩きしているようだ。乱暴な言葉を使用する暴君は、サイコパスなのか。とても人当たりよく、仕事ができる見かけを装い、成果になりそうな仕事だけを選り好み、そういう案件が他の人のものだったら、その人から奪い取る策を弄するあの人がサイコパスなのか。
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■良心をもたない人たち
A.良心がほとんど、ないし全くない状態を「反社会性人格障害」、あるいは「社ソシオパシー会病質」「精サイコパシー神病質」という。この矯正不可能な人格異常は、現在、米国では人口の約4% ―― 25 人に1 人の割合で存在すると考えられている。
B.精神医学においては、次の7 つの特徴のうち、少なくとも3つが当てはまった場合、反社会性人格障害を疑う。
①社会的規範に順応できない。
②人をだます、操作する。
③衝動的である、計画性がない。
④カッとしやすい、攻撃的である。
⑤自分や他人の身の安全を全く考えない。
⑥一貫した無責任さ。
⑦他の人を傷つけたり虐待したり、ものを盗んだりした後で、良心の呵かしゃく責を感じない。
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本中の例の中だとドリーンやスキップみたいな人は、どの職場にもいそうだ。
人は情けないほどに外見や肩書き、権威に目が曇る傾向があるらしい。
標的にされない人たちから見たら、良心をもたない人は、みんなからはすごく評判がよい魅力的な人であり、立ち振る舞いも利口。
被害にあったら、話し合いで解決したり、周りにそれを説明や相談して解決することは難しいので、事故にあったと思って諦めるのが自分を傷つけない大切な事かもしれない。
『この世界が怖いのは、邪悪な人がいても何もしない人達がいるためだ』
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ここまで酷くないけど、
「息をするように平気で嘘をつく人」
が職場にいた。だが、すぐにバレる嘘ばかりつくので、信頼を無くし、辞めていった。あの人も軽いサイコパスだったのかなぁ?
実際にサイコパスに会ったら、深い付き合いになる前にその人の前から去ろうと誓った。
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「平気で嘘をつく人たち」よりも客観的で説得力がある、気がする。
反社会性人格障害。いろいろ気を付けよう。
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平気で嘘をつく人を理解しようとしても無理で、基本的には距離を置くしかないということ。米国で25人に1人。日本でも…。
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