読割 50
電子書籍
雪まろげ―古手屋喜十 為事覚え―(新潮文庫)
著者 宇江佐真理
浅草は田原町で小さな古着屋を営む喜十は、北町奉行所隠密廻り同心の上遠野(かとの)のお勤めの手助けで、東奔西走する毎日。店先に捨てられていた赤ん坊の捨吉を養子にした喜十の前...
雪まろげ―古手屋喜十 為事覚え―(新潮文庫)
雪まろげ 古手屋喜十為事覚え (新潮文庫)
商品説明
浅草は田原町で小さな古着屋を営む喜十は、北町奉行所隠密廻り同心の上遠野(かとの)のお勤めの手助けで、東奔西走する毎日。店先に捨てられていた赤ん坊の捨吉を養子にした喜十の前に、捨吉のきょうだいが姿を現した。上遠野は四人の子どもも引き取ってしまえと無茶を言うが……。日々の暮らしの些細なことに、人生のほんとうが見えてくる。はらり涙の、心やすらぐ連作人情捕物帳六編。
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紙の本
江戸にもネグレクトはあったのですね
2023/06/25 15:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の古手屋・喜十の家の前に捨て子。面倒を見る女房がすっかり情が移ってしまい、そのうちの子になるが。
その捨て子の兄弟なる子に悲しい出来事が起きてしまう。
初めは、どこか嫌々感を漂わせながらも、我が子として育て始めた子と一緒に雪だるまを作り出す主人公。ゆっくり、家族になっていく。
電子書籍
捨吉は幸せを運ぶ
2017/02/04 23:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
捨て子の捨吉を養子にしたところで終った前作。本作は捨吉の家族の話から始まる。貧乏子だくさん。母親は鬼畜。そんな母親に捨吉を捨ててこいと言われた長男・新太。せめていい人に貰われ、幸せになって欲しいと願いを込め、兄は古手屋の前に捨吉を置き去りにする。ひょんなことから兄であることがばれ、そこから歯車が狂い始める。新太の話はやるせない。新太が助からなかった分、捨吉はじめ他兄弟は幸せにしたかったのだろう。宇江佐さんの優しさが迸る。喜十が捨吉と二人だけで過ごすお話が好き。もうどこからみても親子。捨ちゃんは幸福の象徴。
紙の本
雪まろげ
2022/08/01 08:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
古手屋喜十為事覚え 続編
最後はなんだか大急ぎで何とかハッピーエンドにもちこんだ感じがする
宇江佐真理さんの体調がもう思わしくなかったからなのかな?
出来ればもっともっと続きが読みたかった
お話は面白く楽しめたが残念でならない
紙の本
降る雪が見えました
2016/06/26 17:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る
『古手屋喜十為事覚え』の続編。連作短編集。
著者の宇江佐真理さんは続きを書くつもりだったに違いない。全てがプツンと終わっている様が一層悲しい。。。
同心の上遠野は嫌なオヤジだなぁと思う、そして主人公の喜十もまた根っからの商人で・・・二人の癖のある親父のやりとりが楽しくてこちらもクセになる。
もっともっと続きが読みたかった。