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氷の双子 THE ICE TWINS
著者 S・K・トレメイン(著) , 国弘喜美代(訳)
一気読み必至、双子の死の謎を巡るスリラー。 六歳の双子の娘のひとり、リディアを事故で失ったアンガスとサラの夫婦。一年あまりの後、二人は家族の再出発のため、ロンドンからスコ...
氷の双子 THE ICE TWINS
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商品説明
一気読み必至、双子の死の謎を巡るスリラー。
六歳の双子の娘のひとり、リディアを事故で失ったアンガスとサラの夫婦。一年あまりの後、二人は家族の再出発のため、ロンドンからスコットランド・ヘブリディーズの孤島へと移住を決める。ところが、残された娘カースティにそのことを告げたサラに向かい、娘はこう言った。
「どうしていっつもあたしのこと、カースティって呼ぶの、マミー。カースティは死んじゃった。死んだのはカースティだよ。あたしはリディア」
愕然とするサラの胸にある疑惑が芽生え、それは日に日に肥大化していく。そして孤島という密室に閉じ込められた一家に、次々と不可解な出来事が起こるーー。
刊行とともに英国でベストセラー1位を獲得、各メディアからも大絶賛された超話題のノンストップ心理スリラー。孤島の美しくも厳しい自然の中でじわじわと追い詰められていく夫婦をスリリングに描いた、一度読み出したら止まらない2016年イチオシの一作!
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紙の本
ケルト文化の伝承が息づくスコットランドの島
2018/06/27 23:32
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投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
さほど詳しくはないが、ケルトがらみの作品はどうしても見逃せずつい読んでしまう。
キリスト教以前の文化にはどこかミステリアスな雰囲気がつきまとうからだ。
本作品も間違いなくその線で構想されているのだが、トレメインの作品ほど背筋が寒くなる感がなかった。
たしかに自然描写はすばらしい。映画なんかで見た映像が頭に浮かんできたのだが、やはりこの種のサスペンスを読みすぎてしまったせいか、どうしても先が読めてしまうからだろう。
双子の片方が事故で死亡し、その状況がはっきりとは明かされない、母親は一人称で語り、父親はときおり一人称のモノローグはあるものの、そのほとんどが三人称語りとなっている、などからどうしてもこの夫婦の大きなすれ違からくる視点の差が物語の謎を解く鍵となってくることが透けて見えてしまう。
それにしても、ほくろの位置まで同じで親にも見分けがつかない双子なんて本当に存在するのだろうか。