紙の本
面白い!
2015/06/02 01:00
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投稿者:TEKIBEM - この投稿者のレビュー一覧を見る
『○○○○○○○○殺人事件』にも出てきた上木らいちが主人公の短編集。
まともっぽいのは初めの2作だけで、良い意味で人を食ったような内容(笑)
紙の本
謎めいたエロさに誘われて著者の手玉に取られること必至。
2023/12/14 22:45
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
謎めいたエロさに誘われて著者の手玉に取られること必至。単なる連作短編集と思って読み始めると、章ごとの話やトリックはむしろ単純でアレッという感じ。しかし、最終章に至って、それらが全て最終章のためのヒント=伏線であり、全体として「色」に拘った構成になってることに気付かされる。時すでに遅しで著者の手の上で転がされ、遊ばれてたことに嫌でも気づかされます。かなり悔しい。
<蛇足> まだ著者の評価は不明だが気になる才能ではある。
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好き嫌いがハッキリと別れるかも
2018/07/08 01:01
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
上木らいちシリーズの2作目です。
連作短編集と言って良いのか判断に苦しみます。
早坂吝氏の作品を読むのはこれで3作目。
この作品の後に出た「誰も僕を裁けない」の評判を目にして読み始めた作家さんです。
本作が本格ミステリと言えるのかどうか、また叙述トリックも使われたますがジャンル分けにあまり興味がない私には分かりません。
それにしても好き勝手に遊んでいる印象が強いです。
作者自身がミステリが好きで多読しているだろうことは容易に想像できます。
その上で自分が楽しめる作品を書いたのかなというのが感想です。
好き嫌いがハッキリと分かれる作品かなとも。
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前作「◯◯◯◯◯◯◯◯殺人事件」で鮮烈デビューし、真価の問われることとなった受賞第1作は短編集です。
前作の売り(?)でもあった下ネタが全編に渡って推理の手がかりになっており、どうやら早坂吝はこの道で行くようです。
各短編の内容はどうかと言うと、おっぱいコピーの謎、ラブホで起きた殺人、密室で殺された変態教祖、倒述形式で語られるストーカーの顛末、ヤリチン野郎の悲劇、とエロ方向に偏っていながらもバラエティに富んだ短編集となっています。
中でも変態教祖の事件を扱った「青は海とマニキュアの色」は、とある仕掛けに呆然。脱力しながらも読み進めると、展開される推理はとことん論理的でそのギャップに苦笑するしかありませんでした。(褒めてますよ)
そして、最後には連作としての仕掛けが明かされます。作品として何か仕掛けがあるのは明らかなのですが、読者が思い浮かぶであろう可能性をことごとく潰していく論理展開は圧巻です。流れに身を任せて振り回されるしかないでしょう。
読者の期待値が高かった本作でしたが、真価を十二分に発揮したと言っていい良作です。
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前作の探偵、上木らいちを掘り下げる一冊。それぞれの短編に仕掛けが巡らされて、散りばめられ伏線が最後に一気に収束する。もともと構想があったのか、捻り出したのか知りませんが、最終章の畳み掛けは圧巻。今後の更なる活躍を期待してあえての星4つで。
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シリーズ2作目です。
前作では、あえてタイトルを伏字(○○)にして、
タイトル当てといぅ趣向を凝らしていましたが…、
本作では、タイトルの「虹」になぞらえて、
7つ(七色)のエピソードを、
それぞれ、まったく違ぅテイストで紡いでおり、
作者さんの趣向を楽しみことができましたが…、
前作では、種明かしが潔いまでのご都合主義で、
本作では、むちゃくちゃなエピローグでして…、
個人的には、せっかくのユーモアミステリーが、
本作でも、最後に台無しにされたよぅな気分も…。
それが早坂吝!、と言われたらそれまでですが…、
前作に引き続き、その点がマイナス★1つです…。
評価は、ベース★4つ-★1つで…、★★★☆☆。
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エロコメディアスな本格ぶっ飛びミステリ。とがっているので人にオススメしにくいが、読んだ後で語りたくなる作品。認めたくないけど、語らずにはいられないこの感じ、メフィスト。
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前代未聞のタイトル当てに続く、早坂吝さんの第2作。前作は、断固傑作とは呼ぶまいと思ったが、ツボにはまった面も否定できず、またしても出来心で読んでみたが…。
レジに持っていくのを一瞬ためらう装丁。「史上最もHな探偵」って…援交している女子高生かよっ! その探偵・上木らいちは、曜日毎に固定客を抱えているという。……。
7編の短編から構成されるが、最後にオチがあるのだろうと察せられる。まずは「紫」。最初からAV撮影のような事件現場で、かっとばしてくれる。トリックもばかばかしいが、一応筋が通っているのが何ともはや。背景には男の悲哀があったりして…。
「藍」。ラブホテルでの殺人。何だよ現場が普通じゃないかと思ったら、そのようなどんでん返しが…。僕には理解できない世界とだけ書いておきましょう。ある議論は、普段何気なくやっていると気づかず、興味深い。でも、どうしてそこまで想像できる?
「青」。犯人はともかく…わかるかこんなもーん!!! 物々しいオープニンングなのにこのオチ。「緑」。うーむ、人の嗜好は十人十色ですな…。というか、ミステリー的な仕掛けもちゃんと施してあるのが腹立たしい。どこかで読んだぞ、このネタ。
「黄」。イケメンをあっさり袖にするらいち。イケメンかどうかなど興味なし。1人5万円。ある意味公平だ。プライドを傷つけられた彼は…。相手が悪すぎたね。わずか4pの「橙」。唯一、単独で読んでも意味不明。一応伏線だったことは最後にわかるのだが…。
いよいよ最後の「赤」。謎めいた上木らいちの正体は? 結局がどれが本当やねんとか、もはやどうでもいい。だんだん呆れてきたぞ。そんな雑学まで駆使したところで、おおっ! なんて思わないっての。今回も酷い作品だったわ。
2作目を間を空けず出したのは正解と言える。前作と比較して文章もこなれていて、その点は驚いた。この人は計算高い。前作はわざと下手くそに書いたのかもしれない。でもね、どうせならお下劣さを極めてはどうか。3作目が出たら買っちゃいそうだ。
こんなもん、アラビア語圏で出版できないだろっ!
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「史上最もHな探偵」再臨!
「タイトル当て」を凌ぐ驚愕の企て!!
『○○○○○○○○殺人事件』で鮮烈デビューした「奇才」による待望のメフィスト賞受賞第1作!
前作で登場したビッチ探偵・上木らいちが、下ネタ関係の怪奇事件に挑み、解決していく。
そして、最後には自身の謎も氷解することになるのだが……。
終盤のこれでもかというツイストは麻耶雄嵩に通じていてとても楽しめた。
しかしこれでこの続編はできそうにない。次こそ更なる真価?が問われるのではないだろうか。
ミステリ :☆☆☆☆☆
ストーリー :☆☆☆
人物 :☆☆☆
文章 :☆☆☆
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イカってどうよ、イカって!!
だから、帯に書いとけよ「バカミス」って。褒め言葉だぞ? Hな探偵って、表現、手法によっちゃただの下品にしかならないから気をつけてね、って感じで、残念ながららいちちゃんのセクシーさは見受けられなかったな。だからイカはどうなのよ、イカは。
どこまでが現実でどこまでが創作なのかいまいちなぁ……。世界に入りきれないっていうか。ラストのこう、上木らいちの正体についての部分とかさぁ……滑稽すぎて、それまでの部分も全部創作なのかっていう。いや確かに紛れもなく小説なんだけど、小説のなかにもさ、作中作ってあるじゃん。それって小説のなかでの「現実」と「小説」がきっぱり別れていて、読者に伝わるからこそ使える手段であって、その境目があいまいすぎて読んでていまいち驚きにならない。いやいやいや、って苦笑しちゃう。そんな馬鹿な話あるか! って笑いたいんだけどなぁ。
最後の部分はほぼ流し読みしてました。橙の章の部分とかさ、全体的な構図を考えれば「この作者すげぇな!」ってなるのかもしれないけど、考えたくなるほどの魅力がない。残念。
青の章とか、嫌いじゃないよ。イカだけど。
抜粋は青の章より。
というか勝北さんはあんなミステリアスな去り方した矢先に、こんなポップな再登場をしていいのか。
勝北さんが可愛い。
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上木らいちシリーズ第2弾
連作短編集で、最後に全体のオチがあり。
途中途中で、何気ない文章が太字で書かれていて、
後のオチの伏線を”あえて”提示している。
前作では謎だった『上木らいち』を描いた物語。
<あらすじ>
上木らいちは高級マンションに住む高校生。
自室には歯ブラシが7つあり、7色に色分けされている。
その歯ブラシは、らいち自身と、
平日の決められた曜日に部屋を訪れる男たち用のもの。
らいちは1回5万円の援助交際をしている。
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「紫は移ろいゆくものの色」
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L商事社長秘書が殺された。
死後社内のコピー機でおっぱいを1時間ごとにコピーされていて、
しかもワキ毛処理した形跡が見つかる。
容疑者の社長はその時間、愛人と会っていたというアリバイが、、、
『月曜日/紫色の歯ブラシ使用者/L商事社長・村崎』
真相は社長が犯人で、愛人と会ってる最中に死体をカメラの自動撮影で1時間ごとに撮影して、印刷した用紙の背景を切り取り、それをコピー機で印刷した。ワキ毛を処理した理由は身体のラインに沿ってキレイに切り取るためだった。
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「藍は世界中のジーンズを染めてる色」
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上記の事件を担当してた刑事が上木らいちと出会ったときの話。
『火曜日/藍色の歯ブラシ使用者/刑事・藍川』
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「青は海とマニキュアの色」
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SEXで女性を勧誘する宗教に上木らいちが入会した。
その翌日、教祖が殺害される。
現場は密室で教祖の腕が切り取られていた。。。
『水曜日/青色の歯ブラシ使用者/料理人・青野』
教祖は巨大なイカだった。
らいちは教祖の腕を見つけて持ち帰り、青野がそれを調理した。
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「緑は推理小説御用達の色」
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らいちの部屋が隣人に盗聴されてることが判り、援交相手が撃退する。
『木曜日/緑色の歯ブラシ使用者/放置プレイマニア・緑川』
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「黄はお金の匂いの色」
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高校でイケメンにナンパされるが5万くれなきゃSEXしないとフッたら、翌日そのイケメンが5万円を持って現れたが破ってやった。と援交相手に話す。
『金曜日/黄色の歯ブラシ使用者/マジシャン・ローグ氏家』
らいちはイケメンのプライドをズタボロにするために破ったのだが、実はマジックで破ったように見せただけだった。
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「橙は???の色」
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10年前、上木らいちがモルモットとして実験台にされ、そこから脱出した時の話。
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<オチ>
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「赤は上木らいち自身の色」
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ここまでの話で出てきた太字の文章を取り出し、
上木らいちの謎が明かされる。
男?老婆?異星人?様々な証明作業が行われるが
真相は、、、
2000年Z国
国王は街で会った白髪の美少女・ライチーに恋して王宮に連れて来る。
しかしライチーは国王が好きじゃなかった。
そこで国王のことを好きになるように薬や催眠術を使ったら、
ライチーの精神が破壊されてしまった。
そこで国王はライチーのクローンを作ることにした。
クローンは大量に作られ、様々な実験の材料にされた。
それから数年後、クローンが反乱を起こし、
2人のクローンが脱出に成功し、
日本に流れ着いた。
そこで2人を助けたのは名探偵・赤幹だった。
赤幹はライチーからこれまでの話を聞き、2人を援助することにした。
赤幹の提案でライチーは髪を赤く染めた。
赤幹から高級マンションをあてがってもらい、探偵術も教えてもらった。
しかし、とある事件で赤幹は死んでしまう。
途方に暮れる2人のライチー。
そんなとき、TVからZ国のニュースが流れる。
映像には国王と妻の3人のライチー。
ライチーは仲間のクローンを助ける決意をし、
資金稼ぎのため2人は援交をはじめのだった。
『土曜日/橙色の歯ブラシ使用者/上木らいち』
『日曜日/赤色の歯ブラシ使用者/上木らいち』
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「紫」「藍」「青」「緑」「黄」「橙」「赤」と、上木らいちの援助交際相手が使用する歯ブラシの色にまつわる事件を描いた連作短編集。
それぞれのネタが軽めで、短編としての出来はあまり良くありませんが、【紫は移ろいゆくものの色】では前作を彷彿とさせる上木らいちの18禁解決、【藍は世界中のジーンズを染めている色】ではジッパーに付いていた指紋の矛盾から展開していく推理が興味深かったです。
最後の二編【橙は???の色】【赤は上木らいち自身の色】で真相を目まぐるしくひっくり返しながら連作の大仕掛けを明かす過程はなかなかのぶっ飛び具合ですが、最後は安易なところに着地した感が否めず、個人的にあまり好ましいものではありませんでした。
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○×8の続編。
本作は、上木らいちが主人公で、いくつかの犯罪を謎解きする。
荒唐無稽なネタもありバラエティに富んでいて楽しめる。
最後のは何だろう?
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『◯◯◯◯◯◯◯◯殺人事件』は良かったけど、どっちかというとバカミスだから、2作目はちょっと…。
本格じゃなかったなぁ〜。
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てっきり「上木ライチ・ハッサン」とゆー中東系の作家だと思っていたのでしたヽ(*´∀`*)ノ.+゜♪.+
ハッサンじゃなかった……発散だったのでした……ora
初めての早坂吝ヽ(〃Д〃)ノ面白かった……のです。面白かったのですけど、無理矢理どうしてもエロくしたい感じがどうもラノベの延長的な感想なのですね(´Д`;)
別にエロい描写とか必ず入れなくてもいいと思うのですよ(´Д`;)そして、特にらいち嬢個人にはそんな興味は湧かないので、らいちに関する考察よりも、らいちとお客さんとの関係と、その関係にもぞもぞする周囲。とか、そういうのがもっともっと知りたかったのでした。
勿論最後の章も面白かったのです。面白かったけど……メタ的なネタでちょっとおまけ要素が強かった……とゆー感じ。