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無心ということ
著者 著者:鈴木 大拙
無心こそ東洋精神文化の軸と捉える鈴木大拙が、仏教生活の体験を通して禅・浄土教・日本や中国の思想へと考察の輪を広げる。禅浄一致の思想を巧みに展開、宗教的考えの本質をあざやか...
無心ということ
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無心ということ (角川ソフィア文庫)
商品説明
無心こそ東洋精神文化の軸と捉える鈴木大拙が、仏教生活の体験を通して禅・浄土教・日本や中国の思想へと考察の輪を広げる。禅浄一致の思想を巧みに展開、宗教的考えの本質をあざやかに解き明かしていく。解説・末木文美士
第一講 無心とは何か
第二講 無心の探求
第三講 無心の活動
第四講 無心の完成
第五講 無心の生活
第六講 無心の体験
結 語
解説(旧版) 古田紹欽
解説 末木文美士
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無心
2022/10/15 10:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:令和4年・寅年 - この投稿者のレビュー一覧を見る
文字に頼らないで理解しなければならないことを西洋の人にも理解できるように説明している。何度も何度も読み直す類の本。心学にも目を向けて問いている所が興味深かった。
電子書籍
「無心ということ」は宗教的生涯の中心をなしている思想である。
2020/08/25 21:05
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:三分法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
分別の世界、すなわち善悪、有無、自分と他人などの二元対立の世界が人間世界であるが、このほかにもう一つの世界、すなわち無分別の世界、無心の世界、大地のようなものがある、という。
本書において、「無心」とは何かは、いろいろと言い換えられて、説明されている。たとえば、受動性、無分別、無所得、無住、心身脱落・脱落心身、日々是好日、不死、他力三昧、自然法爾、御心のまま、……。
何故「無心無我」なのかと言えば、「我」の意識は人間だけにあるのであって、物質界や動物にはない。ここから人間特有の矛盾対立の世界が展開し、そこから常に悩みが生じてくるからである。しかし、「無心無我」の境地になると矛盾衝突がなくなる(克服される、超越される)といわれている。そしてこの「無我無心の世界」から、今度は改めて、二元対立の世界、善悪、有無の世界、「我」の世界、「他人」の世界が出てこなければならない、という。無我無心となるということは無責任になるとか、非倫理的になるということではないのである。