再発見 日本の哲学 北一輝――国家と進化
著者 嘉戸一将
独自の社会主義論と国家論を展開し、二・二六事件の蹶起将校たちの思想的指導者だった北一輝。国体論を批判し、当時の名だたる憲法学者たちとことごとく対決した彼の思想とは、いかな...
再発見 日本の哲学 北一輝――国家と進化
商品説明
独自の社会主義論と国家論を展開し、二・二六事件の蹶起将校たちの思想的指導者だった北一輝。国体論を批判し、当時の名だたる憲法学者たちとことごとく対決した彼の思想とは、いかなるものか。伊藤博文、有賀長雄、美濃部達吉、井上毅、穂積八束などなど、近代日本の礎となった思想との対抗のなかに北を位置づける快著!
目次
- 第一章 国体論批判と理想の国家
- 「純正社会主義」の目指すもの/「神類」とは何者か
- 第二章 理想の国家とは何か
- 進化論の意味するもの/実在する人格としての国家/北一輝とプラトン
- 第三章 北一輝と革命
- 北一輝と戦後改革/平等はいかにして実現されるのか/絶対者をめぐって
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戦前の国家主義思想家である北一輝の考え方がわかる貴重な一冊です!
2020/03/07 15:49
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、戦前の代表的な我が国の国家主義運動家であり、同時に思想家として知られる北一輝の国家理論を分かり易く解説した一冊です。北一輝という人物は、独学で国家論や社会主義論を学び、23歳の時に自費で『国体論及び純正社会主義』を出版したという人物です。その後、中国革命を支援する目的で中国に渡り、そこでこれまとは一転して軍隊主体の暴力革命を唱えた人物でもあります。彼の主張で注目されるべき点は、プラトンの思想を汲み、国家はあたかも生物のよううに進化していくという主張です。言い換えると、国家論と進化論が融合したような考え方なのです。実は、この思想こそが近代日本の根底を支えた思想でもあったのです。同書では、この思想を余すところなく、解説し、理解できるようになっています。