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毒々生物の奇妙な進化
著者 クリスティー・ウィルコックス , 垂水雄二・訳
猛毒種のDNAには、生命の歴史が詰まっていた!刺した獲物をゾンビにするハチ、無痛で人を殺すタコ……。彼らの遺伝子には何が刻まれているのか。毒に魅了された女性科学者が迫る。...
毒々生物の奇妙な進化
毒々生物の奇妙な進化
商品説明
猛毒種のDNAには、生命の歴史が詰まっていた!
刺した獲物をゾンビにするハチ、無痛で人を殺すタコ……。彼らの遺伝子には何が刻まれているのか。毒に魅了された女性科学者が迫る。
◎本書に登場する愛おしくも恐ろしい奴ら◎
・カモノハシ:カワイイ姿のその蹴爪に猛毒を隠す。刺されると大量のモルヒネを投与しても全く効かないほどの激痛に襲われる。
・サシハリアリ:アマゾンの部族では、大量のサシハリアリを入れた手袋に手を入れて我慢する、という通過儀礼が今も存在する。部族以外では2、3秒で卒倒する。
・アンボイナガイ:美しい貝殻に見惚れて手に取ったら最後。モリのような歯でどの毒ヘビよりも強力な毒を打ち込まれ、数分で命を落とす。
・エメラルドゴキブリバチ:人間には無毒だが、ゴキブリにとっては悪夢の存在。脳に直接毒液を注入し、そのゴキブリをマインド・コントロールする。
・ヤママユガの幼虫:毛のように見えるトゲの1本1本に毒がある。刺されると傷口や鼻・目の粘膜からの出血が止まらなくなる。
【目次】
■はじめに 世にも奇妙な毒々研究の世界
■第1章 猛毒生物の遺伝子に挑む
■第2章 最凶の殺戮者は誰だ?
■第3章 注射するのはヘビの毒
■第4章 人生を変える「激痛」
■第5章 人食いトカゲの島へ上陸
■第6章 骨の髄まで食べつくす
■第7章 そのとき食物連鎖が逆転した
■第8章 恐怖のマインド・コントロール
■第9章 ミツバチの毒がHIVを殺す
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へぇ、感心だけでは終わらない。
2017/04/09 19:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
研究者は実践あるのみを改めて伝えてくれる本です。
毒を持つ生物は何故毒を持つようになったか、身を守る為の警告、そして捕食の為の武器として生物の一部が毒を持つようになったと説明されています。
わざわざ虫や蛇に刺され、咬まれて痛みの度合いを測ってみたり、毒の強さを自己実験で試そうとしたり、命懸けの好奇心。
血液毒は回ると体の壊死を起こし、神経毒はとにかく苦痛を与え、呼吸など体の動きを麻痺させていく。
体に毒を蓄えるのは生物にとっても負担であり、人間は生物毒の全てを解明した訳でないのです。
しかし、ある種の毒が病気の症状を押さえる別の効果が見られるなど、研究の副産物が恩恵さえ産もうとしています。
この動物にはこんな毒があるから要注意! では終わらない本です。