ジャズ・アンバサダーズ 「アメリカ」の音楽外交史
著者 齋藤嘉臣
本書は国際政治史のなかでジャズが果たした特異な機能を考察し、ジャズが国際政治と共振しながら織りあげた歴史の実像に迫ります。戦争、冷戦、デタント、平和運動、イデオロギー、民...
ジャズ・アンバサダーズ 「アメリカ」の音楽外交史
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商品説明
本書は国際政治史のなかでジャズが果たした特異な機能を考察し、ジャズが国際政治と共振しながら織りあげた歴史の実像に迫ります。戦争、冷戦、デタント、平和運動、イデオロギー、民主化、脱植民地化、人種、異文化対話といった、アメリカ内外の政治的ダイナミズムが交錯するところにジャズはあり、それを問うことはジャズとアメリカとの関係を脱構築することになるでしょう。
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アメリカ政府による文化戦略
2023/01/25 13:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャズといえばアメリカ、アメリカといえば自由。そのような発想は短絡的であるが、アメリカ政府からすれば大いに利用しがいがあった。ジャズ史であり、アメリカ政府による文化戦略の一端もわかる。
ジャズ大使
2020/11/30 12:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mt - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカの音楽外交を軸に、ジャズの国際的な広がりを描いた一冊。人種統合を謳うアメリカ文化の典型としての面と、抑圧された黒人の奏でる人種差別の象徴としての面。この二面性が、ジャズ大使を送り出すアメリカ側と受け取る東側各国の双方にとってジャズを政治的なものへと浮上させる。ジャズの表象する「自由」が、アメリカ国内だけではなく世界にどのような影響を与えたかがわかる良書。また「余りに予測不可能」とジャズ大使から外される帝王マイルスや、より「危険」なものとしてロックの影がちらついているところなども面白い。