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流血女神伝 帝国の娘 前編
カリエ、14歳。彼女は、ルトヴィア帝国の国境にほど近い小さな山村の漁師の家に育った。ある冬の日、カリエは、いつもは女の身で狩りに出ることを快く思っていない父親に、珍しく「...
流血女神伝 帝国の娘 前編
帝国の娘 前編 (コバルト文庫 流血女神伝)
商品説明
カリエ、14歳。彼女は、ルトヴィア帝国の国境にほど近い小さな山村の漁師の家に育った。ある冬の日、カリエは、いつもは女の身で狩りに出ることを快く思っていない父親に、珍しく「狩りに行け」と命じられた。吹雪の森の中、獲物を求め歩いていたカリエの前に突然現れたエディアルドと名乗る貴族風の男。「おまえを迎えに来た」――気を失わされたカリエが攫われていった場所というのは…!?
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紙の本
かなり根性強い主人公です。
2002/07/31 22:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:悠弥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルトヴィア帝国の国境近くのささやかな山村で育ったカリエは、冬のある日に父親に狩に行けと命じられる。女の身で狩に出る事を嫌う父からのその言葉や、新品の外套を持たせた母の態度に疑問を抱きつつ山に入ったカリエの前に、エディアルドと名乗る男が現れ、彼に連れ去られてしまう。カリエは病に伏せっているアルゼウス皇子の影武者になることを強いられ、皇子としてのふるまいや教養を一から仕込まれていく・・・。
キル・ゾーンの須賀しのぶさんのファンタジー。不運な境遇に見舞われながら、負けじとそれに立ち向かっていく根性強いカリエには好感がもてます。過酷なカリエの運命に一緒にハラハラしながら読みましょう。
紙の本
ぜったいに見返してやる!
2009/09/06 13:56
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
雪深い山村に住むカリエは、女の身ながら狩りにも出かける活発な子供だった。普段ならばカリエが狩りに出かけるのを嫌がる養父母。それなのに、その日に限って養父母は、カリエが狩りに出かけるように仕向けた。そんなカリエの前に現れたのは、貴族の格好をした男エディアルド。気絶させられた彼女が次に目を覚ましたのは、荒波が押し寄せる砦の一室だった。
そんな彼女が命じられた役目は、病に伏せるルトヴィア帝国第三皇子アルゼウスの身代わりを務めること。養父母に売られた悲しみを乗り越え、エディアルドの苛烈な指導を乗り切った彼女は、アルゼウスとして帝都に入る。そこにあったのは、四大公間の醜い権力争いと、隣国ユリ・スカナの王女にして男装の麗人グラーシカ、彼女に随伴する美しき剣の達人サルベーンとの出会いだった。
一言で表すなら、貴種流離譚の変形バージョン。突然の人生の転換点から、いかにしてカリエがはい上がり、自分らしさを取り戻していくのか、というお話。