紙の本
かなり根性強い主人公です。
2002/07/31 22:38
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投稿者:悠弥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルトヴィア帝国の国境近くのささやかな山村で育ったカリエは、冬のある日に父親に狩に行けと命じられる。女の身で狩に出る事を嫌う父からのその言葉や、新品の外套を持たせた母の態度に疑問を抱きつつ山に入ったカリエの前に、エディアルドと名乗る男が現れ、彼に連れ去られてしまう。カリエは病に伏せっているアルゼウス皇子の影武者になることを強いられ、皇子としてのふるまいや教養を一から仕込まれていく・・・。
キル・ゾーンの須賀しのぶさんのファンタジー。不運な境遇に見舞われながら、負けじとそれに立ち向かっていく根性強いカリエには好感がもてます。過酷なカリエの運命に一緒にハラハラしながら読みましょう。
紙の本
ぜったいに見返してやる!
2009/09/06 13:56
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
雪深い山村に住むカリエは、女の身ながら狩りにも出かける活発な子供だった。普段ならばカリエが狩りに出かけるのを嫌がる養父母。それなのに、その日に限って養父母は、カリエが狩りに出かけるように仕向けた。そんなカリエの前に現れたのは、貴族の格好をした男エディアルド。気絶させられた彼女が次に目を覚ましたのは、荒波が押し寄せる砦の一室だった。
そんな彼女が命じられた役目は、病に伏せるルトヴィア帝国第三皇子アルゼウスの身代わりを務めること。養父母に売られた悲しみを乗り越え、エディアルドの苛烈な指導を乗り切った彼女は、アルゼウスとして帝都に入る。そこにあったのは、四大公間の醜い権力争いと、隣国ユリ・スカナの王女にして男装の麗人グラーシカ、彼女に随伴する美しき剣の達人サルベーンとの出会いだった。
一言で表すなら、貴種流離譚の変形バージョン。突然の人生の転換点から、いかにしてカリエがはい上がり、自分らしさを取り戻していくのか、というお話。
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宮廷陰謀劇。
冒頭で主人公の少女が、いきなり誘拐され、病弱な王子の影武者にされてしまう。
ヒネた読者でもまずまずいける。
追記
シリーズ読み終わってかなり評価アップ
これはファンタジー好きじゃなくてもオススメ
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友人に進められて読んだ本。
驚きの続く展開や、主人公カリエの激しい感情の動きがとても面白いです。まだまだ続くようで、とても先が楽しみです♪
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平凡な村で生きていた平凡な少女カリエの、非凡な人生がスタートします。唐突に病弱な皇子の身代わりにする為にさらわれたカリエ。前編では彼女が皇子として教育され皇子宮へ行くまでの物語を、後編では皇子宮でさまざまな事件に巻き込まれる物語を描いています。
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丁寧で凄く大好きな作家さんです。長いシリーズも最終章に突入しました。是非一読していただきたいです。
流血女神伝、や天翔けるバカ等ナイスなネーミングセンスも光ります。
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カリエの境遇も名前さえも、どんどん変わっていってしまうんだけど、その中にも変わらないものがある。それは時に、強い力をもつ。
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「流血女神伝」シリーズの第一作目。ある男にさらわれ、王子の身代わりとなる事から始まる主人公の少女カリエの激動の人生は、常に苛烈。次々に降りかかる過酷な運命に立ち向かっていきます。シビアでドラマチックなストーリー展開が魅力的。男女共に、ヒロインの周りの登場キャラが一筋縄ではいかず、それもまた作者さん独特の味を出してます。
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ここまで主人公をいたぶる小説があるのかと愕然とした一品。これまでもか!という程苦難に見舞われる主人公カリエ。どこまでも痛いので好き嫌い分かれると思う。主人公が妊娠してからは好きかな。
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実は再読。基本的にファンタジーが苦手です。でも歴史とか政治とか謀略とか信仰とか、そんなのがしっかり書かれてるんなら、たとえお話の舞台が異世界だろうと読むことが出来る。本書はまさしくそんな感じ。この国のモデルはロシアかな、とか考えながら読んでます。少女小説なのにずるい人間も多く壮絶な生涯とかがしっかり描かれている。ファンタジーの国なのに足元がしっかり土に着いてる感じがする。どっしりしてる。(20051129)
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ストーリーはごく平凡な猟師の娘カリエはある日突然今までの生活とは反対の自分とよく似た王子様の影武者をすることになり、皇帝の勉強をする皇子宮に行くまでの話。
すごい早さでストーリーが展開していくから、あっという間に全巻読み込めちゃうくらい面白いです。何があっても打たれずよいカリエが素敵。
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コバルト文庫と侮ることなかれ。政治・宗教・人種。あらゆる面で激しく流動し交錯する物語は唯々圧倒されるばかり。思わぬ展開にしか物語が進んでいかないのは、良い意味で予想を裏切ってくれる。所々ライトなノリがあるのはご愛嬌。なんせその他のパートがどす黒いですから。
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流血女神伝の物語の始まり。
主人公カリエが女神の手の上で転がされながらも気丈に生きている。
すんごい波乱万丈。
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森で狩をしていたら、突然、見知らぬ男にさらわれた。皇子の影武者になれという。カリエは紛れなく女の子、無理矢理、見知らぬ場所へと連れられ、しかも男の振りをしろと言う。だが、引き受けなければ命はないのだ。カリエは見事、皇子の影武者役をやり遂げます。しかし、王宮では陰謀が渦を巻いて待っていた。カリエの波乱万丈な人生の始まりです。
後編で王宮編の話は、一応は終結します。
エディアルドがタイプです〜。寡黙で武士精神がある人好き〜。たまに狼狽する姿がグッドです。他にも、いい男がたくさんでてきます〜。ストーリーも展開力があって面白いです。
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突然、見知らぬ男にさらわれた少女カリエ。なんと、彼女を皇子の影武者に仕立て上げるのだと言う。訳もわからぬまま、様々なことを仕込まれていくカリエだが。陰謀渦巻く王宮ロマン。