電子書籍
おともだち できた?
少女が引っ越してきたのは、縁もゆかりもない見知らぬ街。お母さんは少女に言います。「おともだち さがしてらっしゃい」お父さんも少女に言います。「だれかと あそんだかい」近所...
おともだち できた?
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
少女が引っ越してきたのは、縁もゆかりもない見知らぬ街。お母さんは少女に言います。「おともだち さがしてらっしゃい」お父さんも少女に言います。「だれかと あそんだかい」近所のおばさんも少女に言います。「おともだち できた?」少女は答えます。「うん できたよ」その瞬間、世界は反転する。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
この絵本は、ちょっと怖い
2017/10/15 08:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『蜜蜂と遠雷』で第156回直木賞を受賞した恩田陸さんが文を書いた、少しぶきみな絵本。
どう不気味かというと、石井聖岳さんが描いた絵の表紙のどこかにそのヒントが隠れていますから、表紙だっておろそかにしないで。
初めての町に引っ越してきた女の子の一家。
外を見ると、なんだかぼんやり、どろっとしている町並みが続いています。
パパもママも「ともだちと遊んで」とかいいますが、この町には子どもの姿も声もありません。
ただ隣の犬がよく吠えるだけ。
そんな町でも女の子にともだちができます。
どんな?
ママには見えない。パパは気づかない。隣の犬だけにはわかっているような、そんなともだち。
この絵本は、ちょっと怖い。
でも、ともだちってつくらないといけないのだろうか。
ともだちができないことがまるでいけないことのようにいう人たちもいるけど、無理やりにつくることはないんじゃないかな。
まして、できたともだちがこの絵本の女の子のようにとっても不思議なともだちだってあるだろうし、そして、そのことでママは泣いたり(この絵本の中でもママは本当に泣いている)するけれど、そういうことが当たり前だと思うこと自体、なんだか怖い感じさえする。
この絵本はそんな当たり前の怖さを描いた、恩田陸さんの、ちょっと怖い話だ。