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江戸の大普請 徳川都市計画の詩学
著者 タイモン・スクリーチ , 森下 正昭
1603年の開幕の頃、江戸は、東の卑小な要塞でした。徳川家は、雅都・京師に負けない町をつくろうと考えた。東の比叡山「東叡山」こと寛永寺、東の琵琶湖「不忍池」、清水寺を真似...
江戸の大普請 徳川都市計画の詩学
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江戸の大普請 徳川都市計画の詩学 (講談社学術文庫)
商品説明
1603年の開幕の頃、江戸は、東の卑小な要塞でした。徳川家は、雅都・京師に負けない町をつくろうと考えた。東の比叡山「東叡山」こと寛永寺、東の琵琶湖「不忍池」、清水寺を真似た「清水堂」、三十三間堂、大仏などを次々とつくり、江戸の威厳を創出しようとしたのです。そのほか様々な施設が、次々と江戸に配置されていきます。本書は、江戸の風景を再現し、そこにこめられた意味を読み解。江戸散策ガイドにもなります。
目次
- まえがき 江戸の再発見
- 第一章 日本橋、道の始まり
- 第二章 新しい京・江戸
- 第三章 江戸聖地巡礼
- 第四章 歌枕を求めて
- 第五章 吉原通いの図像学
- あとがき
- 参考文献
- 解 説
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紙の本
江戸を編む
2022/12/29 18:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大都市江戸のまちづくり。
『帝都物語』荒俣宏的に、博物学的興味で読んでしまう。
作者は英国出身で、視覚文化の側面から、江戸を捉えてきた人。
五つの町・区画のスケッチは短いながら、学者らしく、細かな例を上げていく。
大普請の主導者は、もちろんお上なのだが、都市計画は図面通りに育たないもので、人々の動きが、予定を変えていく。
まちは、それ自体物語となり。人々の物語と絡み合っていくし、後の世の人が、新たに物語を編む。
本書は、スクリーチの編む江戸。
紙の本
江戸開幕当時の江戸の町建設の意味を詳細に解説した興味深い一冊です!
2020/03/19 10:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、江戸開幕当時の江戸の町の建設を再現し、そこに込められた様々な当時の意味について考察していく江戸・東京の歴史を学べる興味深い書です。江戸時代の初期、まだ江戸幕府が開かれて今もない頃の江戸は非常に小さな町にしか住過ぎませんでした。そこで、徳川家は、京都に負けない街づくりを目指して、比叡山に対して東叡山(寛永寺)を建設したり、琵琶湖に対して不忍池を造るなどの様々な策を講じました。こうした歴史を一つ一つ丁寧に再現し、解説したのが同書です。「まえがき 江戸の再発見」、「第1章 日本橋、道の始まり」、「第2章 新しい京・江戸」、「第3章 江戸聖地巡礼」、「第4章 歌枕を求めて」、「第5章 吉原通いの図像学」といったテーマで纏められており、東京を見直すよき一冊でもあります。