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日本人が気付かない 世界一素晴らしい国・日本
著者 ケビン・M・ドーク
アメリカ人の日本研究者が書いた“日本と日本人がよく分る”目からウロコの日本学! ジョージタウン大学で日本の近代思想を中心に、広く近代日本史を教えているのが、著者のケビン・...
日本人が気付かない 世界一素晴らしい国・日本
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商品説明
アメリカ人の日本研究者が書いた
“日本と日本人がよく分る”目からウロコの日本学!
ジョージタウン大学で日本の近代思想を中心に、広く近代日本史を教えているのが、著者のケビン・ドーク氏である。ドーク氏はいまから40年ほど前の1977(昭和52)年に、交換留学生として長野県の県立上田東高校にやってきた。そして、このときの体験により、「日本を勉強するために、日本にいま一度戻る機会を探すために」、大学進学を決意した。それほど、彼にとって日本体験は印象的だったのだ。ドーク氏は大学進学後、東京大学と立教大学に留学し、シカゴ大学の大学院に進み日本研究に邁進した。
本書は、そんなドーク氏のいわば、“日本体験・観察記”である。特に日本人自身が気付いていない「日本の良さ、強味・弱味、天皇とは何か、そして、日本は世界のなかでどんなポジションにあるのか、世界は日本に何を期待しているのか、また、日本は世界に対して何ができるのか」等を日本人に分かり易く教えてくれる。
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紙の本
日本は普通の国になれるのか?
2016/06/10 20:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は日本礼賛ではなく、日米両国を知る米国人の大学教授が、日本に対し自国防衛を真剣に考える「普通の国・普通の国民」となってほしいと訴える本でした。
第1章では高校生の時の交換留学生としての日本体験を、そして日本のナショナリズム(第2章)や天皇・靖国神社(第3章)等についての考察は、研究者としての一端を披露しています。
一方、第4章では、米国社会の格差拡大による崩壊の話や、米国の孤立主義がヨーロッパやアジアでの戦争勃発の誘因となる可能性に言及。日本についても「日本の文化がアメリカの文化に強く影響され、最近は道徳性が薄くなっていて、世俗主義な生き方が蔓延している」と米国化を懸念しています。米国社会の崩壊とともに不安定化する世界情勢をよそに、日本は平和幻想を抱き続けて良いのでしょうか。
従軍慰安婦像の設置等が米国各州の議会を簡単に通過することを、常々不思議に思っていましたが、本書で氷解しました。米国ではエリート層でさえ日本と中国の区別ができないほど日本の歴史に興味はなく、このことが在米韓国人や在米中国人の活動が奏功する素地となっているとの由。嘘をついてでも日本を貶め、領土拡大をやる気満々の国が近隣にあることは、紛れもない事実です。米国でトランプ発言が一定の支持を集めている中、著者の主張するとおり、現実的な日本の安全保障策について議論を避けられない時期に来ている気がします。