結末はハッピーエンドとはいいがたいが
2018/11/06 17:18
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
やや軽めの文体のなので読みやすい。
結末はハッピーエンドとはいいがたいが、どこか納得する内容だった。
ただし主人公たちにあまり感情移入できなかった。
2度目は主人公と一緒に読む様な感覚
2021/02/22 21:34
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投稿者:伊織 - この投稿者のレビュー一覧を見る
死神から時給300円でアルバイトの勧誘を受けた高校生が出会う「死者」の未練の真実を同級生の死神と共に解決しあの世へ送り出す。出会った「死者」と紡がれた物語はエピローグで最後に出会った「死者」から彼の忘れていた記憶を蘇らせる為に再度プロローグに続くように設定されてる。だから2度目に読み返す時は主人公と一緒に読んでいいる気持ちになる。とても面白い設定。もう一つ、気になったのが読んでいるうちに登場人物の思考が高校生では無く成人の様な奇妙な感覚になった。主人公も出会う「死者」の在りし日の人生が過酷なものだからかなぁ。
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タイトルと表紙の綺麗さに一目ぼれ。
文体は軽い。が、内容がかなりヘビーで読み進めるのに思いのほか時間がかかってしまった。
うーん……死者があまりに救われなくて。なんだかなあ。わたしにはあまり合わなかったです。
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表紙から浮かぶファンタジー色は薄く、どちらかといえば胸が締め付けられる切なさを伴った物語。散りばめられる佐倉と花森の会話は青春そのものだけれど、そこに感情移入してしまうと、結末にやるせなさも感じてしまう。
根本的には前向きな話だけれど、いつだって大切な人との別れは辛いもの。
あまり多くは語れないけど、死者と死神の痛切な運命は心が苦しくなってしまう。
もしかしたら、私が今生きている人生は、未練を残した死者が紡いでいるロスタイムかも…なんて。
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この世に未練を残し、『死者』となった人達が生きるロスタイム。ロスタイムの時間が終われば、その期間に起きた全てのことが失われる。それでも、そのロスタイムを意味あるものにし、『死者』が救われて最期を迎える手伝いをする死神のお話。
主人公と相方の少女の掛け合いは、テンポがよくてコメディ感が満載。付き合ってはいないけど、その距離感が面白い。
でも、主人公にも少女にも、彼らが出会った『死者』にも後悔や苦しみ、悲しみが渦巻いていて、読んでいて胸が締め付けられる思いに駆られました。
結局未練が解消されないまま消えていく『死者』たち…。
とても切なくて、寂しい気持ちになって…。
でも、そんな中で最期は幸せに終われたのかなぁと思いたい!
主人公と少女は最期に救われていてくれるといいな!
もし、こんなバイトがあるなら、ブラックすぎるけれど、後悔も悲しみも一心に背負うかもしれないけれど、経験してみたいなと思いました。
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うーん。
ちょっと期待しすぎてたかな。
すぐ読めたし
一気に読んだけど
そうなんだろうな、という展開。
響き残るものが私にはなかった。
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2018056
時給300円で高校生の佐倉君は同級生の花森さんに誘われて、死神のアルバイトをやることに。1度は亡くなったけど、亡くなったことがリセットされ、ロスタイムと呼ばれる世界を生きる。その間にやったことは、死後に全てがリセットされる。
「このコーヒが冷めないうちに」とか「流星ワゴン」もそうですが、未来や過去に行っても、現実の世界は一切変わらない。
決して報われない世界。別れとその先にある希望。この世界は残酷だと思う。残酷だからこそ、世界は美しい。
前半の佐倉君とヒロインの花森さんのふたりの掛け合いが本当に楽しい。サヨナラじゃなくて、またなと言う言葉が未来を感じます。
久しぶりに泣いて、笑える小説に出会った感じです。
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未練を残した「死者」を成仏させる、という主題に加え、これはワシの読書遍歴のせいだろうけど、避けられない死、無くなることが決まっている記憶、喪われる物語、という、最近よく目にしたモチーフが少しずつ盛り込まれている感じの一作。
であればこそ、この物語ならではの設定、例えば「なんで時給300円なのか」が掘り下げられていると特色を掴めるのかもなのだけど、残念ながらワシには見出せなかった。紡がれる言葉は綺麗なのにいまひとつ実感にならないのも、「ならでは」が感じられなかったせいかな、と思ってしまった。
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残酷だからこそ美しい
という表現が似合う小説だったと思う。
現実でない時間にいる記憶は現実にはないという残酷さが、より一層現実でない時間の悲しさや辛さ、また美しさを浮かび上がらせる。
個人的に時給300円というのが気になるところである。
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心に闇を抱えた少年、少女が死者を救う物語。
最終的には花森さんが実は死者だった、
そして花森さんの未練をなくすために佐倉くんは死神の最後の時間を使う。
花森さんを見送り、半年間死神として勤めたご褒美に願いを一つ叶えられる。
その願いは成仏できずにいる少年を死神へ招待すること。
物語としてはすごく面白いし、読み終わって満足感があった。
ただ、主人公2人のやりとりのスピードや言葉、過去の出来事の作り込みなどが、受け入れられないと感じた。
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30年9月17日読了。
死者をあの世へ送る死神に リクルートされた高校生の話。軽い話と思いながら読み進めると、なかなかどうして、考えさせられた。死者は何故、すぐにあの世へ旅立たないのか。未練ややり残した事。絶望や怨念。それらの思いを浄化できれば良いが、自分の中で折り合いをつけて、去っていく人々。遺された人々も又、苦しみから解放されず、様々な思いを抱いたまま、生きて行く。
死神のバイトを務めあげ、普通の高校生に戻った時、彼は大事な人を失ってしまうが、大事な思いを手に入れた。
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ややこしい死神設定。
「死者」もややこしい。設定あっての切ないお話。
ラブコメ風なのに哀しいオチ。
う〜ん。ここまで真面目にオトす必要は有るのか?ハッピーエンドにしても良かったのでは。
私は花森さんか朝月さんに復活してもらいたかったな。パラレルワールドとして何処かに生きているとか。何にも無かった事になってしまうのはどうも。なんか切なすぎる。お話はもちろん良かったですよ。
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ちょっと展開が読めてしまう。
物語ではふざけた感じも出しながら、終盤は感動。
わかりやすく良い作品だと思う。
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後悔は失敗を次に生かすことで、晴らす一歩になるかもしれない。
でも未練はもうそこで諦めをつけるしかないんだろうな。
だからこそ、作中で死者となった人々の、
何かを諦めて、気持ちに整理と折り合いをつけて
消えていかなきゃならないという、あまりにも切ない設定に胸が痛んだ。
人の最期が、こんなにも苦しくて切ない時間なんて思いたくない。
メモ
未練…諦められない気持ち、
執心が残って思い切れないこと。
後悔…自分のしてしまったことが
後になって失敗であったと悔やむこと。
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高校生ドラマ。
「アルバイトしない?」
明るくクラスでも人気物の花村さんに勧められたバイトは〝死神〟だった。
ヒューマンストーリーなんだろけど…なかなか微妙でした。
花村さんの無駄に明るい感じや、時給が300円という根拠とかどうでもいいことがひかかって…これは自分の責任なんだろけど。
前半は未練を残したまま死ななければならなかった死者たちにジワっと涙目する場面もあったりしたけど、最終的に残るものがないというか…無…バッドエンドでもなく、ハッピーエンドでもなく、無。
救われたことすら無になる謎のストーリー。
個人的にはスッキリしなかった。
今年の11冊目
2019.5.5