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鵜頭川村事件
著者 櫛木理宇
父と娘は、閉ざされた村での狂乱から逃げられるのか――狂気が狂気を呼ぶ、パニック・ミステリー!一九七九年、夏。亡き妻・節子の田舎である鵜頭川村へ、三年ぶりに墓参りにやってき...
鵜頭川村事件
鵜頭川村事件
商品説明
父と娘は、閉ざされた村での狂乱から逃げられるのか――
狂気が狂気を呼ぶ、パニック・ミステリー!
一九七九年、夏。
亡き妻・節子の田舎である鵜頭川村へ、三年ぶりに墓参りにやってきた岩森明と娘の愛子。
突如、山間の村は豪雨に見舞われ、一人の若者の死体が発見される。
村の有力者・矢萩吉郎の息子で問題児の大助が犯人だと若者たちは息巻くが、矢萩家に誰も反抗できず、事件はうやむやとなる。
抱えていた家同士の対立が顕在化し出し、若者たちは自警団を結成する。
動き始めた狂気がさらなる狂気を生み、村は騒乱に巻き込まれていく――
ホラーミステリーの旗手がおくる渾身作!
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全編これ狂気だ!
2018/09/05 10:34
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
率直に言って後味の悪い小説だった。
一人の若者がこれだけ人を先導、洗脳出来るのか。田舎は恐ろしい。孤立化は凶器の第一歩という感じだけど、その根元は、不倫、不義の子、乱れた血縁というものでなあんだという感じがして拍子抜けした。
普段は確立されてゆるぎないかに見えた上下関係、地縁、血縁もあるきっかけがあれば脆くも崩壊するということがよく分かったものの、結局は私怨がそのエネルギーであったということでなんかがっかりしてしまった。もっともそれが作者にとって一番言いたかったことかもしれないが。