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投稿者:すいか - この投稿者のレビュー一覧を見る
案外、ファシリテーションを学べる書籍は少ない。その中でも本書はファシリテーションの実践においてとても参考になった。さらに、ファシリテーションにとどまらずチームアプローチについても学べ、他者との共同作業における互恵性を再認識できる良い本である。
話し合いを円滑に進める方法を学ぶ
2020/04/29 15:27
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投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
職場でファシリテーションという言葉を初めて聞き、興味を持ったので本書を読みました。協働による問題解決を促進するために生まれた技術だそうです。本書では、組織での活動の基本となる「話し合い」に焦点を当てています。
意義のある会議の「進め方」について、具体例と併せて説明されています。マネジメントとファシリテーションのどちらが適しているかを、組織の環境や状態によって比較した表がわかりやすかったです。
ただ、コンサルティングに詳しい人にとっては、すでに知っている手法の紹介が多いかもしれません。コンサルティングの入門書と銘打っても差し支えない内容だと思います。
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会議の進め方と発想法に絞ったファシリテーションの概説本。より具体的な方法に関しては、ブックガイドを参考に、他の本で学ぶ必要があるが、会議を進めるためのポイントについては的確に述べられていて、勉強になる。
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仕事でなんとなく必要性を感じて購入。
すごくわかりやすいし、汎用性の高いスキルだと思う。
今後の仕事に活かしていきたい。
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ファシリテーションというものは、結局のところ実践の場でしか身に付かない部分が多い。
しかし、本書ではファシリテーションの意義、方法論、得るべき成果がわかりやすくまとめられており入門にうってつけ。
ファシグラなど近年よくみかけるトレンドも押さえられ、2018年現在に則した「つかえる」一冊。
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★読んだきっかけ
分科会実施にあたり、ファシリテーターについて知りたくて。聞き出す力について知りたくて。
★感想
岡本先生の著書が出てきた!笑
特に私の課題である、「訊く力」についてがとても良かった!まさにこれこれー、こういうことが知りたかったと。
手元にあってもいいかも。
とっても良い本!
繰り返し響いた言葉を見返したい。
自分も訓練する。
★メモ
・自律性を高める→自分のなすべきことを自分で決め、自分で実現していくこと
・共働性を高める→みんなのために何ができるか?組織全体の課題を自分事に考える。今自分に何が貢献できるかを考える
⇨どちらか1つではダメでしょうな。丁度この前の東京駅飲みで、施設が大変で、みんな部署違うけど関わってるなって感じた事だった。みんな仕事できるから、どうにかしようって思ってるから、中途半端な気持ちでは恥ずかしいって思った。
・会議が終わった時に、到達の可否が判断できるものにする。「業務効率を上げる」はテーマのゴールであり、会議のゴールではない。「業務効率を上げるための解決策を作る」ならおk
・議論の方法
①原因論→原因から対策を導き出す(テクニカルなもの。解決策があるものに向く)
②目的論→目的から手段を考える(人や組織の問題向き)
★目標達成型
①目的共有。
②条件設定。目標達成のための必要条件を出し、優先順位をつける
③方策立案。できるだけアイデアを集める
④行動決定
→出来ること、やりたいことを話すためポジティブ
糸口見えなくなったら、成功事例をヒントにしたり、未着手のアイデアを試すなど
・チェックイン
アイスブレイクみたいなもの。自己紹介不要な場合でも、出来る。始める前に30秒ずつ一言ずつ発言する。今の気分、今日の期待、今気になっている事等
ファシリテーター自身もブレイクして雰囲気を作る。笑えない冗談はみんなを緊張させる。みんなの前でありのままの自分を見せる事。失敗談を語ったり、弱みをカミングアウトするのも効果的。心理的安全性を作る。
・コミュニケーションの目的は、情報、知識、感情、意思などを分かち合うこと。相手と同じものを持つこと。
・傾聴はなかなか難しい。相手の話に興味や関心を持って聞くこと。
相手に質問してすぐに返事がなくても、沈黙を耐える。相手は考えているのかも?相手に関心があれば、少し待てるはず。
・苦手な相手への傾聴
何かためになることがあるはず、良い点を見つけよう、と思って話を聞けば、意外に新しい発見がある。
・ある人が発言をしている最中でも、常に周りの空気を感じるようにする。支持共感?否定?等。また、誰が話をしたそうか、この発言での展開を予想していく。
・応える力☆☆☆
相槌を打つときに「素晴らしい」等褒めると、他のメンバーは変な思いになる。
★「なるほど」「そうなんだ」くらいのニュートラルなものが無難
★褒めて勇気付けるのなら内容ではなく、行動を褒める「よく思いつきましたね」「勇気ある発言ですね」等
・発言者が使った言葉をそのまま抜き出す。発言の中で、本人のこだわっている言葉を見つけて、「○○なんですね」と返す。理解してもらえたと思える。
★攻撃的、否定的な意見が出た時は、人と意見を切り離す。
A「人事部が言う事は間違ってる」
フ「全く違う意見をお持ちなんですね」
・おとなしい人が意見を言ってくれた。よく言ってくれた、勉強になる等、自信が持てるような返し方をする。
・発言したい、という欲求で発言するだけでなく、発言した後の周りの行動によって発言したい欲求が出る。行動心理学
・訊く力☆☆☆☆☆
★質問するときに、何に対する答えが欲しいのか、なにについて考えて欲しいのか、質問の意図が分かるように訊く。×どうですか?×いかがですか?
・何がありましたか? 経験
・どのように感じましたか? 感情
・どのように考えますか? 思考
・何が大切ですか? 価値
・何をこれからやりますか? 行動
★○○するためにー 目的を伝える、考える大テーマを伝える
・クローズドとオープンを繰り返して話を深める
★問題解決の議論にて
・なぜ?どうして?を繰り返すと否定的になる。
→何する?どうする?に変換して肯定的に。
・止まってしまったら、もしなんでも出来るとしたら?、強いてやれることを考えると?と強制的に考える方法もある。
・ファシリテーション能力を高めるために
テレビ番組の司会者の話し方
★なぜ?だから?要は?例えば?を自分に問いかける。意見の整理や深める練習をする。
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自分の興味のある所だけ読む。
ファシリテーションには場のデザイン、対人関係、構造化、合意形成の4つのスキルがあると知った。話しやすい場の作り方などすぐに工夫できそうなので実践してみたい。最後にファシリテーション活用事例が出てきてわかりやすかった。
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全面的なアップデートの第2版です。
新書版のこの分量内に、これだけのものをまとめ上げるのは、さすがです。
図を用いずに、文章だけで表現してあるところもありますが、とてもよく分かります。
やはり、ファシリテーションの入門書としては、今でも決定版ですね。
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ファシリテーションにおける古典・原典である。最初のとっかかりの本はいろいろあっても良いが深めたい人は必ず読むべき本である。
ファシリテーションで大事なのは要素分解とそれを順序よく提示することである。要素がいくら正しくても順番を間違えると台無しになる。
4つのスキル…(1) 場のデザイン、(2) 対人関係、(3) 構造化、(4) 合意形成
質問の順番(訊くチカラ)…(1) 事実・経験、(2) 知覚・感情、(3) 思考・考察、(4) 価値・信条、(5) 決定・行動
論理の3点セット…(1) 起点:論点、(2) 根拠:経路、(3) 終点:主張
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ファシリテーションに必要なスキルの全体像が体系的に概観されている。この本のみで、実際に活用できる気はしないが、この本をきっかけとして、自分に必要なスキルはなにかの目処をつけ、深掘りのための次の本を見つけられるので、大変有用。
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ファシリテーションという言葉の意味を体系的に整理するのに便利な一冊
PMOとしても使える実践的なプラクティスが載っている。場のデザイン→対人関係→構造化→合意形成のサーキュレーションは今後も意識したい
また、個人的に印象に残ったのは組織マネジメントの種類
大きな変化が必要な際の先導型
組織が安定しているときの管理型
絶え間ない変化が必要なときの支援型
ファシリテーションは最後の支援型にあたるが今後展開される場面が増えることは想像に難くない
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部署がかわり、ファシリテーションが今後必要に迫られ手に取った。
実践は難しいが、ファシリテーションとはどんなものか、体系的には頭に入れることができた。何度かポイントを読み直さなきゃ。
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関連施設で「チームを作る」ための課題図書(第2章)となっていた。
ファシリテーションをする上で必要な事項が具体的に整理されている。
最後に良い会議の例が紹介されておりわかりやすい。
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協働を促進するファシリテーションの技術:
1 従来型のリーダーシップとマネジメントの限界
組織による問題解決が硬直化している
行きづまりを見せる社会の問題解決
「個」から「相互作用」へ
ふたつのアプロ—チを循環させる
2 プロセスを舵取りするファシリテーター
集団による知的相互作用を促進する
プロセスでリーダーシップを発揮する
自律分散型組織と支援型リーダ—
現場のパワーをいかに引き出せるか和魂洋才の知恵が求められる
3 ファシリテ—ションがもたらす三つの効果
相乗効果を活かし、高い成果を生み出す
納得感を高め、やる気を引き出す
メンバ—の自律性と協働性を育む
学習するスピ—ドを高める
発展するファシリテーションの応用分野:
1ファシリテーションの発展の流れ
ファシリテ—シヨンの歩みと広がり
四つの領域で活躍するファシリテーターたち
2 多彩な分野での応用が広がる
定例の会議からイノベーション開発まで
ファシリテ—シヨンで組織を変え
まちづくりからソーシャルデザインに進化
学習者が主体となる教育を目指す
紛争を解決し、未来を創造する
3 ファシリテーターに求められる技術
フアシリテ—シヨンの四つのスキル
自分の持ち味を最大限に発揮する
場のデザインのスキル――場をつくり、つなげる:
1 チーム活動の場をデザインする
場をデザインする五つの要素
プロセスデザインにメンバ—を巻き込む
2 七つの基本プロセスを使いこなす
汎用的に使ぇる「発散.収束型」
素早い意思決定に向く「同意形成型」
ビジネスに役立つ「問題解決型」
ポジテイブに話し合ぅ「目標達成型」
ワークショップで定番の「起承転結型」
経験を学習につなげる「体験学習型」
改革に一歩踏み出す「組織変革型」
3 話しやすい場をつくる
メンバーの数と組み合わせを考える
居心地の良い空間をデザインする
硬い空気をブレイクするには
ファシリテ—夕—へのふたつの信頼
対人関係のスキル―受け止め、引き出す:
1「聴く力」で共感して分かち合ぅ
なぜ会議で意見が出ないのか
コミュニケーションとは分かち合ぅこと
耳で間くのではなく、心で聴く
意識を相手に向けつつ、開いておく
2 「応える力」で認めて勇気づける
リアクションで相手を承認する
要約でスポットライトを当てる
人はリアクションでモチベートされる
3「観る力」で場を読んで投げ返す
三つの非言語メッセージを読み解く
心のなかでなにが起こっているのか
心理戦を読み解いて指摘する
4 『訊く力」で引き出して深める
なにを問いたいのかを明らかにする
ふたつの質問形式を組み合わせる
パスを回して思考をつないでいく
質問を使って自己主張する
構造化のスキル――かみ合わせ、整理する:
1意見のロジックを整理する
誰もが認める筋道をつくる
今話すべき論点に焦点を当��る
あいまいな主張を明確にする
根拠の妥当性をチェックする
2 議論を「見える化」して整理する
意見をグループに分ける
優先順位をつけて絞り込む
「空中戦」から「地上戦」へ
ファシリテ—シヨン・グラフィックの進め方
3 フレームワ—クで構造化する
既存の考え方の枠組みを使ぅ
ビジネス・フレームワークの四つの型
型にはめずに、型を使いこなす
合意形成のスキル―まとめて、分かち合う:
1合理的で納得感のある決定をする
決め方を決めてから決定する
意思決定で用いるフレ—ムワ—ク
合理的な意思決定の落とし穴
多数決を予備選抜に使ぅ
満足度が高いコンセンサス法
粘り強く民主的な議論を心がける
2 協調的に対立を解消する
多様性か創造性を生み出す
融通を利かせて折り合いをつける
ステップ1相互理解を促進する
ステップ2問題を再構築する
ステップ3代替案を柔軟に考える
3 成果を分かち合い学習につなげる
合意の確認と行動計画づくり
次に向けて活動を振り返る
フィ—ドバックが自己成長を生む
ファシリテーションの実践に向けて:
1 会議を変えれば、組織が変わる
硬直化・形骸化した部内会議
会議の空気がいつもと違う
活発に意見が出る場をつくる
ロジカルに問題解決を進める
成果をまとめて次につなげる
2 ファシリテーター・マインドを培う
当事者として問題に立ち向かう
勇気を持って一歩踏み出す
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ファシリテーション入門
著:堀公俊
ファシリテーションとは、「中立な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出し、そのチームの成果が最大となるように支援すること」である。
ポイントは2点。ひとつは、活動の内容そのものはチームに任せて、そこに至る過程のみを舵取りすることである。そうすることで、活動のイニシアティブをとりながらも、成果に対する主体性をチームに与えることができる。もうひとつは、中立的な立場で活動を支援することである。それにより客観的で納得度の高い成果を引き出す。
このふたつがそろって初めて、ファシリテーターへの信頼が生まれ、チームの自律的な力を引き出すことができる。
本書は以下の7章から構成されている、
①脚光を浴びるファシリテーションの技術
②応用が広がるファシリテーションの世界
③場のデザインのスキル
④対人関係のスキル
⑤構造化のスキル
⑥合意形成のスキル
⑦ファシリテーションの実践に向けて
年々脚光を浴びる「ファシリテーション」。その必要性は日に日に高まると共に、多くの現場でそのスキルが実践されつつある。
ファシリテーションは誰もが取り掛かることができるものの、その奥深さと広さから取り組み続ける難しさもある。
誰もができると言っても一番大切なのは、本書でもあるように「高い志」協働のパワーを引き出すために、活動の意味づけをする必要があり、当事者が議論している内容を超越した、大義・理念やビジョンへの結びつけが大切となる。
多くのスキルの積み重ねと最後に必要なものは「人間力」。スキルと人を繋ぎ合わせるためには「人間力」は必要であり、ファシリテーションと同じく、人間力を高めることにゴールはない。
ファシリテーション入門への一冊であり、体系的に全てが書かれている本書は入門で終わるのみではなく、入門・実践・継続のサイクルまで網羅されている。
自分のみではない、組織、仲間の行動を最大化させる本スキル。学び・実践し続けることに間違いはない。