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岡崎二郎SF短編集 ビフォー60
著者 岡崎二郎
『アフター0』をはじめ、SF短編漫画の名手として、幅広い読者に支持されている岡崎二郎。デビュー30周年を記念して、今まで様々な事情で単行本未収録だった短編13本を収録した...
岡崎二郎SF短編集 ビフォー60
商品説明
『アフター0』をはじめ、SF短編漫画の名手として、幅広い読者に支持されている岡崎二郎。
デビュー30周年を記念して、今まで様々な事情で単行本未収録だった短編13本を収録した短編集がついに刊行!
10数ページに及ぶ加筆修正や、前説、後説漫画、リストを含め全280ページ、圧巻のボリュームです!
かわいい絵柄、いやされる情感、時に心臓を抉るような風刺…。
SF短編の名手が、デビュー30周年にふさわしいこだわりを発揮した一冊、お楽しみください。
▼内容紹介
収録作品は「アフター0 neo」2本、「NEKO2」2本、「SUNちゃん」5本、「国立博物館物語」、「時の添乗員」、ほか読切2本。
作品ごとの前説、後説では、執筆当時の経緯や単行本未収録だった理由などを赤裸々に明かした、読み応えたっぷりの内容となっています。
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紙の本
うん
2017/03/08 14:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あくあ9いっぱい - この投稿者のレビュー一覧を見る
アフターゼロなど短編集のほか没になった話やそのわけなどファンなら買いの品です。
この本は作家魂ってタイトルでも良いね。
紙の本
懐かしく、本棚にあるもの全部再読しました
2017/07/24 14:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
週刊誌で本書の紹介文を見つけ、慌てて購入。
本当に懐かしい。
小学校の頃から大好きだった岡崎二郎さん作品。
本書を読んで、本当に岡崎二郎さんが好きだったんだなと再認識。
週刊誌の連載が少なくなった時には、
小学館にファンレターを書いてお返事を貰ったり。(ファンレターなんて人生初)
ファンレターのお返事に岡崎二郎さんが猫アレルギーだということを知り、
ファンの中で私だけが知っているのではと、ちょっと自慢だったのを思い出しました。
(本書のあとがき部分で書かれていたので私だけの秘密ではなくなり、少しガッカリ)
岡崎二郎さんは短編なんだけど、不思議と何度も読め(本書3回ぐらいすでに読み返しています)、ほのぼのとした絵がとっても魅力的。
個人的な感想ですが、編集長好みの作品より、やっぱり作者が愛した作品の方が
岡崎さんらしくて私は大好きです。
謝辞に「リタイヤ状態」と書かれていましたが、これからも色々な作品を書いて欲しいと切に思いました。
紙の本
やっぱり岡崎SF短編は面白い
2016/11/07 23:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
始まりは『ビッグコミック・オリジナル』だったか、その増刊号だったか。ともかくかなり初期から、岡崎二郎のマンガを読んでいたはずだ。そのSFテイストと、数ページだけで完結するストーリーは、まるでマンガで読む星新一のようだったのが、当時のストーリー・マンガで溢れかえっていた雑誌の中で異彩を放っていたように思う。それは、星新一をリアル・タイムで読んでいた私たち世代にきっとフィットしていたのだと思う。
きっとある程度(こんな言い方は作者に失礼だ!)人気があったのだろう。1話は数ページであっても連載となって毎号雑誌に載っていると、メインのマンガとは別に密かに楽しみにして読んでいたという覚えがある。ただ、この1話数ページがくせもので、単行本になかなかならなかったのだ。だから、単行本化されても知らずにいたりして、後になって買いそろえたという覚えもある。
そんな岡崎二郎のマンガを見かけなくなったのはいつ頃だったのか。見かけなくなれば、段々忘れていってしまうのも人の常というか、まあそんなものだ。
そこへこの短編集の刊行を知った。懐かしい気持ちと、これまで単行本に収録されなかった話からなるというので、改めて新作を読むような楽しい気持ちで買ってみた。
いやあ、やっぱり岡崎SF短編はいい。長々と話を続けるのも面白いかもしれないが、限られた中に簡潔にまとめあげられているのを読むのはとても気持ちいいものだ。
しかも、この短編集には収録作品にまつわる著者自身の解説となるマンガまで収められている。これが、リアル・タイムで読んでいた時の打ち明け話みたいになっていて面白かった。というか、なんだやっぱり雑誌連載は打ち切りになっていたりしてたんだ。
何にせよ、岡崎SF短編がいいのは、今巷に溢れているSFまがいのものとは違って、著者自身が解説でも言っているように「正確な科学知識、それに矛盾のないストーリー展開なくしてSFと呼ぶべからず」(p.197)という気概をもって描かれているからなのだろう。
いろいろなことがあったのだろう。今は「リタイア状態」という著者らしいが、そろそろ新作も手掛けてほしいものだ。そんなことを強く思わせられた、そんな短編集だった。