紙の本
笑いあり涙ありの感動の実話
2019/07/17 12:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
筋ジストロフィーを患う鹿野さんと、鹿野さんの自立生活を支えるボランティアさんたちのお話。
本文であった『自立とは、誰の助けも必要としないということではない。どこに行きたいか、何をしたいかを自分で決めること。自分が決定権を持ち、そのために助けてもらうことだ。』という言葉に胸をうたれた。
鹿野さんは夜にバナナを食べたいと言うし、自分のやりたいことに素直だ。ただし、それを叶えるにはボランティアの手助けが必須である。でも、そこでやりたいことを我慢するのではなく、障害をもった人も私たちと同じようにそれは誰しも当然の権利として叶えられなければならないと、この本を読んで思った。
鹿野さんの勇気、またボランティアの人たちの深い愛に、人と人とのつながりから生まれる温かさを感じた。とても良かった。
紙の本
愛しき実話
2019/03/27 22:16
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を見た。
さまざまなことを考えた。
日常見慣れた風景がたくさん出てきたこともあって、
ずしんずしんと、頭と心に刻みつけられた。
その映画が、ほとんどそのまま、
この文庫本に再現されていた。
あっという間に読めた。
いろいろなシーンが思い出された。
まさに、愛しき実話だ。
4月、初めて会う大学生たちに、勧めたい。
紙の本
すごいとしか言えません。
2020/11/18 21:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る
筋ジストロフィーの鹿野さんがボランティアを自分で募り自宅で過ごす実話。もし自分が同じ病と診断されたら、果たして鹿野さんのように人生を楽しむ努力ができるか。とても出来るとは思えませんでした。心から尊敬します。
電子書籍
我が身を考えさせられる話です
2019/01/14 21:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朔良 - この投稿者のレビュー一覧を見る
生きることに彼ほど貪欲に真剣に自分はなれているか?健常者は人生の選択肢が多い事で躊躇や戸惑いが多く、目標に向かって一歩が踏み出せない事が多々ある。目標を見つけても周囲の人の意見や環境に左右されて、諦めたりしてきた自分を振り返ると、鹿野氏のバイタリティには頭が下がる思いがした。ただただ毎日の日常を生きている現在、この本を読んだだけで、恥ずかしい気持ちになった。ボランティアで彼と関わった方々が人生の転機となったのも頷ける気がする。私も今一度、一生懸命生きる事を目指そうと思う。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
健康体の人よりも鹿野さんのほうが、楽しく生きているんじゃないかってぐらい、元気な人で笑いましま。映画もよかった。
投稿元:
レビューを見る
映画が気になり購読。
筋ジストロフィーを患う、鹿野さんは本来病院や施設にいなくてはならないが、人間らしい生活を送るために、多数のボランティアと一緒に自宅で生活をする。
それでも鹿野は自分の生きたいように生きるという信条のもと、多くのボランティアを振り回しながら生きていく。
投稿元:
レビューを見る
【大泉洋、高畑充希、三浦春馬出演で映画公開! ノベライズ版】筋ジストロフィーで寝返りも打てない、けど、自由に暮らしたい! わがまま患者とボランティアの壮絶ながら命の輝きに満ちた日々。
投稿元:
レビューを見る
2003年に渡辺一史さんにより刊行された「こんな夜更けにバナナかよ」というノンフィクション作品の映画化に向けて、脚本家の橋本裕志さんが脚色し、前川奈緒さんが小説化した合作。
筋ジストロフィー患者が主人公のノンフィクションが原作ということもあり、心して読むものかと思いきや、主人公である鹿野さんと、周りでお世話をするボランティアたちとの掛け合いは、障害者だからとか、病気だからとか、ボランティアとはとか、そういう概念を飛び越えて、人間とは、人生とはという奥底にある本質を楽しく愉快に考えさせられるとともに、ハッとさせられた。
一人では寝返りすらうてない、筋ジストロフィーという病気を抱えながら、病院ではなく、自由に自立した自宅生活を送りたいという鹿野は、ボランティアたちに支えられ、わがまま放題。障害がなければ、ふとバナナが食べたくなったら、コンビニに行って買ってくるという行為すら我慢せず、時間を気にせずボランティアにバナナを買いにいかせる。
そんな鹿野を支えるボランティアは、鹿野のわがままを嫌々聞いているわけではなく、人間味溢れる鹿野のわがままを叶えてやりたいと集まっている。なかには、自分にも予定や仕事があるにも関わらず、断れずにボランティアに参加している医学生もいる。
小説では、その医学生である田中の恋人である美咲が、田中が何度もデートをキャンセルする理由を怪しんで、鹿野の自宅に押し掛けたところ、鹿野の姿とボランティアたちを目の当たりにし、最初は嫌々ながらではあったが、いつの間にかボランティアに参加することとなっていく。
鹿野は美咲に恋心を抱くようにもなる。田中はというと、優しいというより、極度に人を傷つけたくない、嫌な気持ちにさせたくないという性格で、美咲との関係も離れていってしまう。
鹿野の夢である、英検2級に合格し、自分の自立生活への想いのきっかけを作ってくれたアメリカ任に会うための旅行に行くことと、徹子の部屋に出ることは叶うのか。
また、病状が悪化してしまったら、自宅での自立生活など無理になってしまうのか。
読んでいるこちらも、鹿野の命がけのわがままを応援したくなる一冊だった。
作品中、鹿野のわがままを見かねた美咲は、怒りを抑えた声で「障害者ってそんなに偉いの?障害者だったら何言ってもいいわけ?」と不満と怒りをぶちまける。しかし、徐々に「障害者」だからという属性ではなく、鹿野の個性とつながり、今まで障害者を差別したり区別したりするべきではないと教えられてきた自分でも、初めから鹿野のことを障害者という前提で見ていたことに気づく。障害者だから偉そうなのではなく、偉そうなのは鹿野の個性であることを受け入れる場面がある。
自分も将来、幼稚園経営をしたいという夢があり、そこで障害をもった方にも働いてもらいたいという夢があるが、この想いもまた障害者という前提をもったものなんじゃないかとドキッとした。
夢が叶って人様を雇えるようになったとき、障害があるからではなく、一人の人間として仕事を任せられる気持ちをもちたい。
投稿元:
レビューを見る
鹿野さんのやり方は間違っていると思った。
ボランティアへの横暴な言動やセクハラ、母親への暴言…彼なりに意味があってそう接しているとのことだけど、非常識。世話になっている人には思いやりの気持ちを持って接するべき。
私がボランティアだとしたら1週間で辞めているレベル(;・∀・)
しかし、そんな彼と接するうちに気付きを得るボランティアの人々を見ていると、そうとは言い切れないかもしれない。
自分の障害を逆手にとって演技して、ギクシャクしてしまった男女を呼び出し引き合わせるのはずるい!!
この話は実話だけど、映画化するにあたり脚色されているとのことで、第一印象が悪かった人が良い印象になっていくように描かれているのだと思う。実際の鹿野さんはこんな人間ではないのかもしれない(私的にはあってほしくないな…)
映画は鹿野さんを演じる大泉洋がハマっているとのことなので、見てみたい。そして元になった本も読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
大泉洋主演映画のノベライズ。
対等であること。人そのものを受け入れること。そして、自己決定することでみんなが幸せ豊かになること。人に頼る勇気など、いくつか気づき発見がありました。ただ、大泉さんが浮かびっぱなしだったので、実際の鹿野さんの感じを知るためにも原作『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』を読んでみたい気がする。
大泉さん風なので当然ながら面白く描かれてはいますね。硬くならずに読めました。
投稿元:
レビューを見る
実話を元にした小説でした。小説化するにあたり、すこしドラマティックすぎる場面もあると思いました。
大泉洋さんが主演で映画化されていました。そのイメージが強く、鹿野さんというより大泉洋さんが浮かんでしまいました。
・安全で安心だけど自分の意思ではほとんど何も決定できない。そもそも、それを嫌って、鹿野は施設を飛び出したのだ。
・自立とは誰の助けも必要としないということではない。どこに行きたいか、何をしたいかを自分で決めること。自分が決定権を持ち、そのために助けてもらうことだ。
病院勤務しているものとしては、かなり考えされられる内容でした。病院にいれば安全かもしれない。長生きできるかもしれない。だけど、それは何の意味があるのか?自由でなく、決定権がない状態でもQOLは上がるのか?
入院が必須と思われる鹿野さんでもボランティアにより自宅で生活が出来ていたわけです。
たしかに「わがまま」なことだととらえる人もいるかもしれません。しかし、1日1日が勝負の患者さんにとってはとても重要な事です。
凄いパワフルな人だと思いました。臨床にも必ず生きてくると思います。
投稿元:
レビューを見る
2019年5冊目。
原作読んで映画観て、そしてこのノベライズ。正直ノベライズは好きではない。結局は映画ありきになるからだ。このノベライズも読むかどうかは正直迷った。それでも読んで良かったと思う。映画を既に観ていたからか話の流れも理解できていたし、そのおかげで映画では特に泣くことはなかったエピソードでもうるっとしてしまった。原作にはない、限られた登場人物の個性や感情の動きといった良さが詰まっている。
投稿元:
レビューを見る
鹿野のように生きたいと強く思った。
思うように身体が動かせない状況でも夢に向かって努力し続けるところ、遠慮せず自分の気持ちを他人にぶつけられるところは見習いたいな。(程度はあるけど笑)
投稿元:
レビューを見る
映画が面白そうだったのでノベライズを。
原作があるのなら原作から読めば良かった!しまった!
鹿野のように生きられる人はなかなか居ない。
私もそんな風に生きたいと思った。
障害者とボランティアのお話って大変さが沢山あるはずなのにとっても面白かった。
投稿元:
レビューを見る
鹿野さん最高!鹿野さんの言う 「自立」 の意味にすごく共感したし、自分も実践していきたいと思った。強く背中を押してくれる本