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投稿者:みちなん - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰かに話を聞いてもらう
それは自己内省を促すこと
一人では覗けなかった自分の心を
誰かと一緒なら
どんどん覗く 勇気が出る
つらいことも見つけてしまう
受け止める
そうだったんだ
あるがままに
聞いてくれる人がいると
不思議と受け止められる
聞く人は大変だろうな
ありがとう
心が整理された
誰が子どもたちの信号を感知するのか?
2023/10/10 16:26
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投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
少年刑務所で実施されている更生プログラム。作家の著者がことばを使った表現を教えにいく過程で、逆に彼女が知らなかったことの多さについて書かれている。
「ケーキの切れない少年〜」という本もあったが、少年たちは加害者である前に、被害者であったという凄惨な現実も受け止めなければならない。社会の歪みをこれほどまでに弱者が背負わなければならない理由はなにか。社会が目をかけて、福祉や道徳を教えてくれる時代は過去のものとなってしまったのか。私には何ができるのか、と考えさせられる。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
認めてもらうということは大事なんだろけど、やはり少年刑務所ってこんなにのんきなことしているのかと悲しくなった。
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篤志面接委員の活動内容が詳しく書かれている。寮氏の文章は素晴らしい。少年達が少しずつ心を開いてくる様子は、息を飲む。
教官の方々の優しさは、一般社会ではなかなか見られないものだ。
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社会性涵養プログラム、実践の記録。
その場にいるような、
ともに歩んで、プログラムを重ねた先の風景を見ているような、
不思議な感覚が呼び起こされました。
彼らは何故罪を犯し、ここへ来ることになってしまったのか。受刑者の方々の背景や生育歴に、胸が痛みました。
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とてもよかった。受刑者の方の詩がものすごくよかった。教育というものの二面性というか、管理教育をきちんと受けるほどつまらない詩を書くようになってしまうのではないか、小学校に行かなければ誰でも詩人になれるんじゃないか、と思ってしまった。
自分の性格にコンプレックスのようなものは、誰もが少なからずあると思って、それを不便な性格だったので直したかった、と素直に表現していたことに共感した。私も、小さい頃に小さなことでもうまくいかないことがあるとすぐにイライラして疲れていたので、ずっとその性格に頭を悩まされていたから。
あと、受刑者の中にいる、笑顔が不自然な人やいばっている人、吃音の人、っていうのは一般社会でも見かけるなと思った。犯罪とは、悪の線引きであって、その線には達さないけど、犯罪の芽のようなもの、というのはみんなが抱えているように思えた。
それを、犯罪になって罰せられるからという理由だけで押さえ込むのは、根本的でない。そもそもそんな気をおこさないようにした方が本人のためにも周りのためにもいい。この本に書かれていた詩や絵本などの自己表現とそれをうけとめるための授業は、犯罪とは縁のない普通の大人にこそ、必要なのではないか。
感受性というのは、表現する場があれば、人生のどんなタイミングでもどんな人でも、やわらかく養われるものだと気づかせてくれた本でした。まるで、私たちひとりひとりの負の部分に丁寧にスポットライトを当ててくれたよう。教育に悩む人、子どもを持つ人、自分自身の性格を不便だなと感じる人に読んで欲しい。
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「表現する」ことの重要性、「認める」ということの本質を、とても深く理解させてくれる内容。
人は育つ...と、希望を感じさせてくれます。
尊敬する先生の「おすすめ本」として知り、一気に読みました。
少年刑務所とはいえ、一人ひとりの作品から浮かび上がる、それぞれの育ちの背景に、何度も胸が痛くなり...
けれども、本当に丁寧な「安全・安心な環境」のなか、その子なりの「表現」を、皆で受け止める、時にはじっくり待つ...
少年同志の、感想や言葉の掛け合いのなかに、お互いを思いやるコミュニケーションについて、たくさんのヒントを感じました。
「認められる」と言語化していいのか、「自分のことを表現できるようになる」ことが肝心なのか、両方が必要なのか...
その体験が、本人の次のステップへの後押しになっていることは、強く感じました。
この本を読むまで、「引きこもり」に関する本を何冊も読んでいたのですが、対応する側の心構えは、とても共通しているように感じました。
無意識に「評価」の言葉かけをしていないか...?
自らを振り返る内容でもありました。
すべての皆さんに、読んでほしい内容です。
※カバーの内側に、その美しい建築の写真が隠れていました。
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2019/6/17
327.85||リ (5階社会)
刑務所は、凶悪犯や薬物中毒者などばかりで二度と更生できない人たちがいるところのイメージがあります。
その彼らを絵本や詩を使って今までの生い立ちや自分の心に向き合う練習をするプログラム「社会性涵養プログラム」で新たな自分に生まれ変わっていく少年たちと、それを導き出す著者との交流の記録。
犯罪者は社会に戻ればまた犯罪者になると決め付けず、彼らが育った環境や社会の中の居場所など考えされられる本です。
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4/3のニュース記事で大きな反響
「おとうさんはいつもおかあさんを殴っていました」―。
ネットニュースで話題です。
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あふれでたのは やさしさだった 奈良少年刑務所 絵本と詩の教室。寮美千子先生の著書。奈良少年刑務所で実際に講義をされていた寮美千子先生のお話には心が打たれます。誰しもが起こし得る一度や二度の過ちを非難して責任追及するのは簡単だけれど、過ちを犯してしまった人が更生して立ち直るように支援することは誰でも出来ることではありません。寮美千子先生のような素晴らしい方が日本に一人でも増えることを期待します。
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旅で立ち寄った高梁図書館にて。
奈良少年刑務所の建物コンセプトが、罪を犯した人であっても、その人権を考えるべきで・・と。
結局、その建物に招かれ、足を踏み入れる。
更生ボランティアを経験し、少年たちだけでなく、著者自身も生きている意味を掘り当てたように読めた。
人は人によって、不遇にも、再生もされる。
それを教えてくれた筆者に感謝です。
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空が青いから白をえらんだのです
この詩を書いた受刑者の少年の言葉を読んで、あふれ出る涙を抑えることが出来なかった。
言葉の力、人間の力を信じたくなるそんな一冊。
家庭が、学校が、社会がこの子たちにほんの少しでも愛を与えていたら、犯罪を犯すこともなかったかもしれない。
筆者が行った物語の教室は、リモートでは絶対無理。その場が作り出す、奇跡の瞬間は、人と人とがそこに存在してこそ生まれるもの。
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詩集「空が青いから白をえらんだのです」のドキュメンタリー的な本。奈良少年刑務所で、著者が講師となった詩の授業に参加した少年たちに起きた、奇跡についての実話。
著者が奈良少年刑務所の更生プログラムの講師となったいきさつや、奈良少年刑務所とはどんな場所なのか。というような事から、そこで行われたのはどんな授業で、授業によって少年たちはどう変化していったのか等が丁寧に書かれている。
掲載されているエピソードや詩は、詩集と同じものがほとんどだった。しかしこの本では、授業の中のどういう要素が鍵となって彼らが変わっていったのかが具体的に記されている。
自分の心の中を「言葉」にして発することの影響の大きさ。そしてそれが他人に「受容」された時に起きる奇跡のような変化。人は「受容される」ことだけで変わるのではなく、「受容する」ことでも大きく癒されるということ。などなど。
著者は心理学の専門家でもなく、教師の資格があるわけではない作家さん。それでも、少年たちの変化を目の前にして、人の心の素晴らしさと可能性に心から感動し希望を持っておられた。それほどに、この授業に含まれていた様々な要素が素晴らしいものだったのだなと思わされた。
刑務所の授業でなくとも全ての人々の心にとって、この授業は大きな癒しと救いを与えうるだろうと思った。その詳細な記録となっているこの本は、とても貴重な物に思えた。詩集と合わせて読んで欲しい。
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紹介されている少年たちの言動や詩が、まっすぐで偽りなく、また、彼らの経験してきた家庭環境を思うと胸が締め付けられるものが多数あった。
子育てをするにおいて、子どもとの向き合い方も学べる本。
「安心で安全な場所の提供が子供の心を育ませる」
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評価をしないこと、自分を表現し、受け止めてもらうことの大切さを感じました。
これを読んだ後、すぐに詩集も読みました。