自分がヘンだからって「普通」を目指す、のではなくて・・・・
2019/07/14 22:37
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投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
色々な「事」は、空間や、時間の淵とか、へりとか、ズレや、段差の「境界線」で起こってる。だから、例え、自分がヘンだとしても、本当のホントに目指すものは、「普通」のど真ん中(素直で、ピュアーな人は、こっちを狙うかも)ではなくて、寂しさの中、少しネジレて、ヒネクレた「異端者」は「境界線」へと、やってくる。ーーーそこで、「どこが普通で、どっからがヘン」か?とか、「どっからが有害」か?とか「鑑定」して、「至る所で、自分自身を見る」をやり、結果自分の判断力を磨いて行く。ーーーーそんなことを実行してみた体験を描いているのがこの本。ーーーだから、随分と「遊んで」いる本。
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投稿者:じゅんべぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る
常識、というものは多数派が作り出し、少数派はそれに従う構図になっている、ということを様々な視点から示唆していただける本です。
組織を縛られて、知らず知らずに疲れちゃった人にもオススメです。
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生きづらさを抱えている人に、お勧めの一冊。
「まとも」とは、簡単にいえば「常識」のこと。
常識を持っていることは、必ずしも悪いことではないし、持っていることで人間関係が保てることもある。
ただ、「常識」の中にも、「こうでなければならない」「こうしなければならない」という強制力が強くなりすぎて、「常識」に縛られることで、窮屈になってしまうものがある。
「常識」の範囲や強さは、常に一定に保たなくてはならないものではなく、
「常識」を持つ人が居心地よいように、柔軟にとらえてみたらいい。
器用ではない人は、この柔軟さをなかなか持てない。
だから、「常識」がゆれるような体験をしていくことが大事。
「まともがゆれる」ことで、たくさんの気づきがある。
そんな示唆を与えてくれる本でした。
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障害が問題なんじゃなくて、障害があることをタブー視することが問題なんだよね。稲垣えみ子さんはあとがきでこう書いていらっしゃる。
「力を抜くことこそがクリエイティブの肝とわかっちゃいるので。わかっちゃいるんだが「健常者」である私は考えすぎて力を抜けないのである。そう「健常」が「障害」になっているのだ!
いやいや、そういうところはあると思う。現在、職場でわたし自身、障害のある方と触れ合っていて、学んだり気づかされたりすることは多い(だから、施設の側の少しでも「まとも」に近づけようとする「支援」には、それは違うんじゃないかという気持ちを抱く)。
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「まとも」であることに神経をすり減らし、「できない」ことに落ち込み、悩み、もがき苦しむ社会のストーリーを多くの人がそれが使命であるかのごとく受け入れているのでは、、と思った。ここ「スウィング」では、「できない」ことにこだわらないだけで不思議と「できる」ことがどんどん増えて行く。会話が生まれ、笑いが生まれ、詩が、絵が、生まれる。これって人生のすべてではないですか?という解説までとても力強くかっこいい。「まとも」という得体の知れない束縛を、どんどん揺らがしていきましょう。この「揺らぎ」が人生を豊かにするものだと思います。
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「べき」や「ねば」といった既存の仕事観・芸術観に疑問符を投げかけながら様々な創造的実践を繰り広げている障害福祉NPO法人スウィングの実践を紹介する。稲垣えみ子の寄稿、利用者たちの“自由すぎる詩”も収録。
朝のミーティングの話などなるほどなと思った。
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身体障害以外の人達?を就労するNPOを運営する筆者のエッセイと言うか活動の日々を綴ったもの。自身が世間の「普通・こうあるべき」に縛られて(自身で縛って)苦しんだ経験、普通ってなに?を問い、普通の枠では生きづらい人達の支援をして行きたいと。共感出来る部分が多くて驚いた。
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健常者と障害者の壁って何?手帳を持っているか持っていないかだけで、実は壁なんてないのではないか。
就労支援の仕事をして行く上でも参考になるものが多く、読ませる文章であっという間に読んでしまった。
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障害を持つ人の作業所というのはちょっと想像がつかないのだが、経済原理の外側というわけにもいかないのだなあ。
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障害者施設スウィング。
ここには、世の〝まとも〟が通用しない。
おかしな〝まとも〟が大腕をふって歩く世の中。
スウィングの皆さんは、それをふわりとこえていく。
こんなに明るく、こんなに面白く、こんなに心が震えて、こんなに考えさせられる本は、他に無い。
すごくすごく、いい本。
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「折々のことば」で、この本に寄稿している稲垣えみ子さんの「そう『健常』が『障害』になっているのだ!」との言葉がきっかけで、この本を読んだ。
失敗したっていい、弱くていい、できなくてもいい、ダメだっていい。だって、人間なんだから。
違うものは違う。それでいい。そこで自分が何を感じたのか、何を思ったのか、他者との違いを感じ、認めたらいい。
でも、「健常」にしがみついていると、「できなければいけない」その呪縛にとらわれていると、それがなかなかできない。
私たちが考える「まとも」が揺れていくと、もっと生きやすくなるのかな、もっと笑えるのかな。そんなことを思った。
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京都の障害福祉NPO法人、スウィングの主催者が書いた本。
障害福祉施設であるのだけれども、きちんとしなければ、まともでなければ……という思い込みではなくて、ダメなまま、できないままで生きるということをこれでもかと見せてくる。
障害者(ケアされる人)、職員(ケアする人)という立場ではなく、人同士という考え方に共感する。
この本が面白かった方は「居るのはつらいよ」「べてるの家の「非」援助論」をお勧めしたい。
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武田砂鉄さんの「わかりやすさの罪」
で紹介されていた一冊
世の中の「常識」って
あらためて
なになのだろう
と 深く、面白く
かんがえさせてもらうます
「こうすべき」
「こうあるべき」
「ねばならない」
に対して
「?」と
思うことが多い方、
一度でも思った方、
ぜひぜひ
おすすめです。
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武田砂鉄氏の書籍から興味をもって読了。なんと昨年に出版されているし、アサヒの書評でも紹介されていた。完全に抜け落ちていた。今年最後のヒット本。著者は我が同郷の出身。同郷だからこそわかる、「まとも」への圧力。前半は利用者の詩とともに事業所での自由な様子と、おそらくその人らしさが前面に発揮されるのを見守るスタッフの温かさが背景に見える。後半に著者がこの事業所、名前が良い、スゥイングを作ったいきさつが語られる。そして、今、「ギリギリアウトをセーフに、どうしようもない弱さを強さに、そして、たまらん生きづらさをユーモアに」、施設が進んでいる姿を見せてくれる。最後にアフロの元アサヒの記者が寄稿をしているのがオチなのかどうなのか分からないが、爽やかな読後感であった。
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NPO法人スウィングの理事長でもある著者の施設内での障害者の人達との様々なエピソードはほんとバカらしくもあり感動的でもある。
施設利用者の人達の詩が所々に掲載されているのだが、そのどれもが本当に素晴らしい作品です。
世の中に対して生きづらさを感じている人はもちろん、すべての人にとって必要なメッセージが込められている本です。
出来れば多くの人に読んでほしいです。
おすすめです。