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十三階の女 警視庁公安部特別諜報員・黒江律子
2019/07/20 03:21
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごいヒロインが誕生です。見事な心理戦ですね。体を使った捜査の必然が見事に描かれています。テロリストの取り調べが白熱していますね。衝撃はやはりラストです。憧れの上司との決別のシーンは圧巻でした。次作はこれだけの下地があり興味深々です。
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公安女性捜査官の人としての悲しみに触れる
2023/09/12 20:20
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
公安に所属する女性捜査官をヒロインとする物語だ。極左テロ集団の引き起こす爆破事件を契機に、国際テロ集団とつながった日本の犯罪集団が起こす大規模テロr事件を未然に防ごうと、まさに暗躍する姿は、自身を殺して国家に尽くす姿だった。女性テロリストとヒロインとの、女をかけた戦いなど、読みごたえは十分だった。
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警察庁の公安秘密組織『十三階』。この組織は国家の異分子を排除するためには、ときに非合法な捜査も厭わない。盗聴、盗撮、身分偽装―最強のスパイ組織にはなんでもありだ。若き刑事・黒江律子は北陸新幹線爆破テロを起こした『名もなき戦士団』を壊滅させるため、ハニートラップさえ駆使して捜査にまい進する。だが、接触したテロリストを愛してしまったかもしれない―捜査の過程で苦悩する律子は首謀者「スノウ・ホワイト」を逮捕できるのか!?緊迫のスパイサスペンス始動。
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吉川英梨さん初読みです。また新しい女性警官に出会ってしまいました。駆け引き、裏切り、女を武器にしてまで黒江律子を突き動かす公安刑事という仕事。頑張れ黒江律子、次も期待です。
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4月-8。3.5点。
公安女子刑事が主人公。左翼の協力者の扱いを間違い、
新幹線に対する爆破テロが発生する。
捜査していくと、イスラム国に繋がる大きなテロ組織に繋がる。
恋愛感情を前面に出した刑事物。終盤のスピード感はさすが。次作も期待。
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よくある公安小説ではなく、主人公の女性警官が、真の公安警察官になるまでを描いた小説という印象。男女の恋愛感情のごちゃごちゃした描写がストーリーを邪魔しているように感じる。
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警察ものではいろんな趣向のシリーズを書いている吉川さんが今回選んだのは、公安組織がイスラム系テロリストの手を組んだ日本の活動家のテロを阻止するというストーリー。
対テロというより女性警察官が性を武器に容疑者を籠絡する行為に自己を見失うところがメインなのですが、これを男性が描くと興味本位的になりそうなところを女性作家だとここまで苦しい作品になるのかという印象。
とにかく読むのがキツかった。
次作はもう少しだけ緩めだといいな。
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登場人物に共感できる人が少ない。
最後にテロ組織への内通者が発覚。それに罠を張るため体を差し出す律子。それを黙認する古池も任務と彼女への想いの狭間で悩みつつ最後は組織に忠実となる。
かなりきわどい描写やテロ組織との攻防などが途中でお腹いっぱいになったが、自らのアイデンティティを失いつつ任務を続けようとした律子のこれからも読んでいきたいとは思った」
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公安なのに、男も女も感情に左右されすぎで興醒め。女を武器にするならもっと心と体を切り離さないと主人公っぽくないな。上司も感情移入するぐらいなら、他の女スパイを使えって思う。最後は空港でドンパチ、いきなりスケールがでかくなり過ぎ。リアリティに欠ける公安ものだな
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違法捜査もいとわない公安とテロ組織との戦い。
主人公の律子は、小説にありがちな美人のやり手、というわけではないが、冷静な分析をもとにテロ組織の行動を予測していく。
スリリングな展開が、飽きさせない。
クライマックスは、テロを防いだ後の取調室の攻防か。
相手を出し抜くには、裏を描く事。
裏を描くには、これはやらない、これはできないという暗黙のボーダーライン、ここでは、人としてのプライドを踏み越える事。
踏み越える事で、得られるものと同時に失ってしまうものの大きさ。葛藤が切なく悲しいラスト。
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警察庁の公安秘密組織『十三階』。この組織は国家の異分子を排除するためには、ときに非合法な捜査も厭わない。盗聴、盗撮、身分偽装―最強のスパイ組織にはなんでもありだ。若き刑事・黒江律子は北陸新幹線爆破テロを起こした『名もなき戦士団』を壊滅させるため、ハニートラップさえ駆使して捜査にまい進する。だが、接触したテロリストを愛してしまったかもしれない―捜査の過程で苦悩する律子は首謀者「スノウ・ホワイト」を逮捕できるのか!?
このシリーズは初めて。スケールが大きくなりそうなのに、無難にまとめたという感じ。
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警視庁公安部特別諜報員・黒江律子 シリーズ第一弾
十三階の女
相手の2歩も3歩も先を読み行動する…ハラマキとは、違う面白さがあります。自分が黒江になってみると、事件の真相がわかって来ます。
『名もなき戦士団』のトップ、スノウ・ホワイト、公安からは白雪姫、CIAからはミスQは貴女だったのね。
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警察庁公安の組織の一員の律子。この組織の功績や失敗などは、すべて秘密裡のうちに行われるので世の中に知られることはない。時に「女の武器」を使ってでもテロを防ごうとする律子。警察物サスペンスだが、個人の心情を細かく描写していて読んでいて引き込まれてしまった。
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日本のスパイ小説は初めて読んだかもしれない。これはフィクションだろう、ありえないと思うところと知らないだけで現実あるかもしれないと思えるところが交互に押し寄せる感じだった。頭脳明晰、才能、適性限られた人だけのポジションであることは勿論、そして女性はその性も犠牲をする覚悟が必要、精神を壊すこもあり得る、そんな前提があれば手を挙げる人材は少ないだろう。律子にしても自分の忠誠心さえも揺らぐくらいすぐにのめり込んだり、レイプされることも恐れていないような危うさが漂っている。圧倒的なヒロインではないところがまた次はどうなるのだろうと期待してしまう。
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十三階とは、警察庁公安にありながら、その存在を知られることなく秘密裏に暗躍する部署のことである。個を捨て、国家のためにその身を捧げる壮絶さははかりしれない。とはいえ、いささか極端な部分が抜き出されているように思えて、興醒めな感もなきにしもあらずではある。並の感覚でできる仕事ではないなというのは、痛いほど伝わってくる。