勝つための情報学 バーチャルからリアルへ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、バーチャルとリアルが混在・融合する現代社会において、「情報」こそが本当に武器になり、それを如何に戦略的に用いるかを説いた書です。現代では、偽のニュースや偽のデータが飛び交う一方、仮想通貨なども浸透してきています。こうした「情報」の現状とその使い方、そしてそこに内包された問題や課題、さらに歴史的な視点から見た「情報」など、情報といったものを幅広い視点から検証していきます。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：だい　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

１ フェイクニュース

・デマ(虚偽宣伝) 大衆を扇動する「悪宣伝」
・ガセ(虚偽情報) 悪意ある情報源からの嘘

日本語としておかしい。
推量系の表現が多い。(正しい情報は断定系)
情報源が、具体的に明記されていない。

フェイクニュースから身を守る方法

・ニュースソースを確認する
・自分の気に入らない情報はシャットアウト
・馴染みある情報環境を変える(情報の断捨離)
・騙そうとする相手を騙し返す

２ 真の情報とは

情報確認の方法

い いつの情報か
な なんの目的で書かれたのか
か 書いた人は誰か
も もとネタは何か
ち 違う情報と比べたか

６Ｗ２Ｈ１Ｄ

５Ｗ１Ｈ ＋
Ｗhat purpose 何の目的で
Ｈow much どのくらいの規模で
Ｄoing or Ｄone 現在進行か過去か

情報確認の鉄則

・直接当事者
・対立敵対者
・間接第三者

「事実(ファクト)」があれば、何でも「正しい」と考えることは、情報の世界では必ずしも正しくない。
世の中にあるものを全て事実として「見える化」することは、「本当にない」ものの証明をしなくてはならなくなる。

３ 日本人の情報学

情報「攻防一体の原則」

情報を発信するという「攻め」を行うためには、自分の「守り」を固めなくてはならない。
(情報リテラシーの必要性)

インフォメーションとインテリジェンス

全てのインフォメーションを収集・加工し、総合分析・評価解釈した上で生まれてくる結果を、インテリジェンスと言う。

インテリジェンスの評価
・世間に公表して良いか
・事実関係は間違っていないか
・カウンターインテリジェンスに耐えうるか

４ ビジネスに使う情報学

ＡＩ時代に必要な情報の「入口」「出口」

入口
自身が正しく、人が幸せになるような情報を最初にどう掴むか、情報の正確な流れをどう感覚的に知覚し峻別するか。

出口
最終的にどう判断し、どういう結論や決断を下すか。

米中情報戦争

ＧＡＦＡによる情報寡占状態が続く中、マスメディアによるデータジャーナリズムは、これから格闘と模索が続く。

中国はホワイトプロパガンダの名手であり、日米に対して情報戦を仕掛けて来ている。

５ 暗号化技術

暗 人に知られない、隠れている
号 合い言葉、合図

暗号の基本

言葉や文字・記号や数字を
・換える
・分ける
・消す
・並べ替える
・ずらす

情報を守るための法則

・大事な情報は二重三重に組み合わせて守る
・多くのものの中に一つの大事なものを守る

※ブロックチェーン技術

取引をブロック毎に確定させ、前のブロックの要素を次のブロックに取り込むことにより、偽装や二重使用を防ぐ。
インターネット以来の発明と言われ、大きく広がりつつある。

６ これからの国際情報戦

インテリジェンスを含めた情報の世界は、民主主義的価値観から、人間関係性(ネットワーク)の価値観へ、更には効率性や利便性等を加えた多元的・多角的に構成された価値観になる可能性が高い。

インテリジェンスに必要なのは、平等性や同時代性等の水平軸からだけでなく、過去の歴史から現在・未来といった垂直軸からも見ていくこと。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：きりん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

山ほど情報があると、どれが正しいのか踊らされることも多いですからね。正しく情報学を生かせたらなあと思います。