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投稿者:toshi - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分はm東日本震災直後に現地に派遣されていたため、バカラを読みながら、当時の被災地のことを思い出しました。
主人公の少女の強さを感じる内容でした。
実際の福島の状況は、現在、どのようになっているのか、少し不安にもなりました、
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公「バラカ」は二重、三重の意味で犠牲者の象徴?
親、養育者、震災、子供は多分ちょっと前の時代・・・昭和の終わり頃から平成の初め?より生きるのが難しい時代だと思う。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供が欲しくなるという年齢ですね……。しかも、中絶した相手との再会ねえ……。いろいろ、深そうな始まりかな……と、思うと、養女のお話になり、その用がなつかない……。そして、大きな地震が発生。
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プロローグは放射線被害警戒区域でバラカが見つかったこと。
生みの母と父、育てようとした母とその夫。二組の男女を中心にとその周りの人たちの生活と想い。馴染める物があり、馴染めない物もある。それぞれの個性が波打ってくる。
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ひとびとの欲望を露悪的に描きつつ、ぐいぐい読ませる力は流石。失敗のサイクル、か。身につまされるのう。
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上巻。バカラと呼ばれる女の子を巡って翻弄されるふたりの女性。そのふたりの女性を食い物にする男。3.11前と地震発生直後の世界を描く。
川島の異常な行動が不気味さを醸し出したり、ふたりの女性の子どもが欲しいという執着心。震災の描写も詳細であったり、震災を経験したひとには辛いものがあるかもしれません。
ひとはひとりでは生きていけないのだなと、思わずにはいられません。
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私の勝手な印象なのだか、この方のお話は「しんどい」。
でも、今回はそこまでドンヨリしない。
なんでだろう。
下巻でまたドーンとしちゃうのだろうか。
下巻へ続く
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久々電車乗り過ごすレベルに面白い本読んだ。なんていうかわかんないけどこういうジャンル好き。人間の醜い部分を普通のことのように書いてる小説が好き。
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スピード感が速い。久々一気に読んだ小説。
まだ上巻の為、何がどうなっているのか?これからどうなるのか?全く予測不可能。
出版社に勤める沙羅は独身のまま40歳を超え、子供を望むようになっていた。友人の優子にドバイで養子を購入出来るとの情報をもらい、優子と共にドバイを訪ね、バラカという少女を幼女にし、日本に連れ帰る。
日本に住む日系ブラジル人のパウロとロザにはミカという幼い娘がいた。
酒に飲まれるパウロ。
「精霊の声」教会にのめり込むロザ。
このままでは駄目になると、ドバイに家族で移住するが、パウロは厳しい暑さに身体を壊し、ドバイで働けなくなり、単身ドイツに渡る。
ロザはナニーの仕事が気に入り、ミカと共にドバイに残る。
しかしロザは隣の家の運転手と家を出てミカと共に行方不明になる。
全く先が想像出来ないが、非日常的な世界に一気にのめり込んでしまった。
この先一体どうなるのだろう。。。
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(上下巻あわせてのレビューです)
2011年3月11日にこの国を襲った東日本大震災、そして原発事故。本作は、震災によって福島の原発4基全てが爆発し、現実世界の被害を大きく上回る影響を日本が受けたという設定で描かれています。首都は大阪に遷都し、天皇は京都御所に移り、2020年のオリンピックは大阪で開かれ、そして権力に逆らう者は容赦なく粛正されるという、もしかしたらあり得たかもしれないもう一つのディストピア国家・日本を舞台に、かつてドバイで「バラカ」という名前で日本人に養女として売られた少女が、原発をめぐる様々な思惑に立ち向かっていく、というストーリーになります。
個人的にディストピア小説は好きなジャンルで、それを桐野さんが描くのであればもう放っておけないという訳で、さっそく読んでみました。期待通りだったのは物語全体を通して感じられたダークな雰囲気。例えば登場人物はどいつもこいつもエゴむき出しの救いようもない奴らばかりで、読んでいて実にイヤ~な気分になりました。特にバラカの義父である川島の悪漢ぶりはすさまじく、読了後も汚泥のように心の奥に嫌悪感が残りました。また、震災後の東西日本(強者と弱者に言い換えてもいい)の分断、オリンピック、都合の悪い情報が隠蔽される社会などは、現代の日本に対する強烈な皮肉となっており、ここに作家としての桐野さんの矜持のようなものを感じました。非常に立派だと思います。
その一方で、ある章ではキーパーソンだった人物が次の章であっけなく死んでしまったりするあたり、計算して書いたというよりは書きたいから書いた、という著者の衝動がそのまま作品に落とし込まれたような印象を受けました。次の展開が予測しづらくなり物語への吸引力が強まる効果はあったとは思いますが、パウロと川島が邂逅に至る場面やパラカとムラタの再開の場面など、偶然の巡り合わせの連発でリアリティが大きく損なわれているように感じられ、残念ながらこの点はマイナスにせざるを得ないかなあと。ただ、やはり現在進行形の出来事と密な関係にある小説というわけで、フィクション色を強めるためにあえてこういう形にしたのかなあと思えなくもなく、そのあたりは再読時に評価が変わるかもしれません。
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今年の夏読書です。
ここ数年やってるんだけど、ナツイチの冊子をてきとうにパラパラして目をつむって指した本を読むのですよ。
ディストピアものは割と好きだし、光浦靖子が絶賛だかって帯に書いてたから今年引いたのは当たりかもー(光浦靖子が好きだと言ってる作品作者はわたしも好きなのと被るので)とうきうきしながら読み始めております。
ちゃんとしたレビューは下巻読んでからにするけど、バラカの境遇が可哀想すぎて読むのがしんどかったし、ドバイの辺りからほんとに先を読み進めるのが辛かったのでこれはほんとに面白い話かもしれないぞ。
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リアルとデストピアのない交ぜの小説だ。あの東日本大震災を題材に・・・と思って読むと肩すかしのような、だからこそ、そこはかとなく怖いのだけど。桐野さんは相変わらず筆運びが勇敢で、叙情に流されないところがいい。ハンサムウーマンたるゆえん。さて、結末があるかどうか。
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久々の桐野作品。
10代後半でかなりハマって読み漁っていたのだけれど、
ここ何年かはだいぶご無沙汰で、桐野作品の毒がどう変化しているのかと楽しみに手に取った。
ディストピア小説という事だけれど、東日本大震災など
実際に起きた事が入り交じっておりドキリとする。
登場人物は実在していたら、どの人も好きになれないな、という感じの人ばかりで、流石というか何というか。
原発事故が起こり、放射能危険区域で発見された1人の少女バラカ。
下巻で彼女がどう描かれているか。楽しみ。
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最初は東北大震災の現場から始まり、どんな展開になるのかと訝る気持ちばかりだったけれど、読み進めるうちに気分が更に重くなる。
なんて気持ちの悪い男なんだろう…
途中から気分が重いに加えて気持ち悪くなる。
後半どうなるのか…
2022.4.6
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先を読み急ぎたくなるような小説。最初の三分の二を経過しても主人公が誰かわからないような、これまでにない面白さがあり、また途中から気持ちが悪くなるような展開も、読む意欲を掻き立ててくれる。