椅子職人ヴィクトール＆杏の怪奇録（１）欺けるダンテスカの恋

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投稿者：S910　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

霊感体質の杏が霊障に巻き込まれて出会ったのは椅子職人兼椅子専門店オーナーのヴィクトール。
ヴィクトールが抱える職人達も、当人以外は霊感体質で霊障磁石達に引きずりこまれる形で杏もバイトすることに。
人類嫌いで椅子ラブな変人ヴィクトールと、霊障に悩まされたりヴィクトールにときめかされたりしながら仕事辞めたいと思う杏のオカルトミステリー。

椅子蘊蓄も面白いけど、何度読んでもこの二人の全然噛み合ってない掛け合いが、ときめきと恐怖を叩き起こすの快感だわ。
杏視点でヴィクトールの発言にどきどきさせられたり、瞬時に冷却されたりして振り回されて、こんな変人顔は良いけど絶対好きにならないんだから！て抵抗してるのも可愛いし、稀に挿入されるヴィクトール視点で彼が人類嫌いだなぁ面倒臭いなぁと思いながらも杏を気にかけたり若干独占欲を発揮したり、それを全然不自然に感じてない謎の思考回路が読めるのも楽しい。

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投稿者：apple2　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

挿絵が入っているのでラノベの中でも若者向けでしょうか。
文体はかなりライトです。
その分ホラー要素もライトなのは助かりましたが、挿絵有りならば、登場人物だけでなくもっと作中に出てくる椅子も描かれていると、イメージが湧きやすかったなと思います。

アンティーク家具が好きなので、ひかれて購入しました。
椅子はありませんが、我が家にも数点あります。
現代モノと違って効率性重視では作っていないので、案外物が入らなかったり、水濡れ厳禁だったりと手入れも手が掛かります。
椅子もいつか欲しいですが……なかなか難しいので、本で楽しめるのはありがたいですね。

終盤にきて少し、恐さが増しました。