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ナイトホークス(下)
ベトナム戦争に端を発する殺人事件を暴いていくベトナム帰りのアウトロー刑事ボッシュ。彼が迷い込む迷路のようなLAの悪夢を描く。ボッシュは身内であるロス市警の監視に邪摩されな...
ナイトホークス(下)
商品説明
ベトナム戦争に端を発する殺人事件を暴いていくベトナム帰りのアウトロー刑事ボッシュ。彼が迷い込む迷路のようなLAの悪夢を描く。
ボッシュは身内であるロス市警の監視に邪摩されながらもFBIの女捜査官エレノアとの捜査を継続。なんとかメドーズの仲間らしき人物を特定するが、片や事件の目撃者の少年は何者かに殺されてしまう。同時に銀行強盗事件の洗い直しで不審なヴェトナム人を発見、男に会いに行こうとした矢先、ボッシュらは謎の車に殺されかける。やはり内通者が…。ボッシュの疑念が増す中、事件は新たな局面へ。ヴェトナムを生き抜いた一匹狼の刑事が迷い込む、迷路のようなLAの悪夢を描き切る、期待の新鋭の力作。
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紙の本
ハリー・ボッシュとの出会い
2015/11/22 07:18
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投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はヘニング・マンケルのヴァランダー警部シリーズが大好きなのですが、それに匹敵する面白さはこれだ!、とボッシュ刑事シリーズを薦められ、手に取った次第です。
結構前にハードボイルド好きな方からいろいろお借りした、スティーブン・ハンターやネルソン・デミル、あと名前を忘れてしまった(本のタイトルも曖昧)な作品群をやたらと思いだしました。
有能すぎて一人で突っ走り上層部から煙たがられる刑事 : よくある設定
ベトナム戦争の帰還兵 : なんか読んだことある
トンネルネズミ : なんか読んだことある
警官同士でも所属部署が違うと・上司の思惑が絡むと仲が悪いどころか憎みあう構造 : ありがち
捜査の過程で知り合う女性に好意を持つ : なんか見たことある
実は、裏切り者が身近に : 王道の展開
と、まぁ、シリーズ一作目ですしデビュー作でもあるということなので基本をはずさない方向でまとめたとも言えるし、刊行当時から時間がたった目で見てるから展開が読めるのでしょうし、それでも結局最後まで読んじゃいましたからね。
古沢訳も“いかにも意識されたハードボイルド”で、クリストファー・プリーストの訳文との違いに最初は目をぱちくり。 別な意味でハラハラしましたが、上巻の半分ぐらいを越えたら慣れたというか、面白さがわかってきたというか。
原題は『ブラックエコー(黒いこだま)』ですが、そこを強調しすぎると元ベトナム帰還兵部分に焦点が当たりすぎ、後々のシリーズ展開に響くと考えたのでしょうか。
『ナイトホークス(夜出歩く人)』はエドワード・ホッパーの絵のタイトルにかかってる。
なんでもこのシリーズは先に進むごとに面白くなるそうなので、次を楽しみにしようかな、の気分になっております(でも今のところは、ヴァランダー警部シリーズのほうがあたしは好きですが)。