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電子書籍
日本人はなぜ「頼む」のか ──結びあいの日本史
著者 白川部達夫
平安時代には父親などの「経済的庇護者」、中世には「主従制の主人」との関わりで使われた「頼む」という言葉。また、頼み頼まれる社会関係は近世に「義理」概念を生む基盤となるなど...
日本人はなぜ「頼む」のか ──結びあいの日本史
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商品説明
平安時代には父親などの「経済的庇護者」、中世には「主従制の主人」との関わりで使われた「頼む」という言葉。また、頼み頼まれる社会関係は近世に「義理」概念を生む基盤となるなど、日本史のなかで意味を変化させてきた。その変化は人と人の結びつきの変化を表している。『万葉集』『源氏物語』から「一揆契約書」「頼み証文」まで、様々な史料に現れる「頼む」の変遷を丹念に読み込み、日本人の社会的結合を描く、まったく新しい社会心性史の試み。
目次
- プロローグ──秀吉の遺言から/第一章 古代の「頼み」/第二章 武家主従制の展開と「頼み」/第三章 南北朝争乱のなかの武士と惣村/第四章 一揆契約と戦国家法/第五章 戦国大名と天下統一/第六章 「頼み」から「義理」へ/エピローグ──頼み証文の出現
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紙の本
「頼む」と「願い」と「義理」
2019/10/19 20:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「頼む」の変遷を追求した書。古代から近世までの期間を扱うが、考察は中世が中心。古代の「頼む」から、中世には「願い」が分出し、近世には「義理」に転化するらしい。同じ言葉でも、時代によって意味が異なることを紹介。最後に取り上げた近世の「頼み証文」について、もう少し詳しく解説してほしかった。