- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2019/06/28
- 出版社: 集英社
- レーベル: 集英社インターナショナル
- ISBN:978-4-7976-7372-2
電子書籍
科学する心
著者 池澤夏樹
「科学についての自分の考えを少し整理し、抽象と具象の中間を行く思索を試みたいと思っていた」(本文より)大学では物理学部に籍を置いたこともある池澤夏樹。これまでも折に触れ、...
科学する心
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科学する心
商品説明
「科学についての自分の考えを少し整理し、抽象と具象の中間を行く思索を試みたいと思っていた」(本文より)大学では物理学部に籍を置いたこともある池澤夏樹。これまでも折に触れ、自らの作品にも科学的題材を織り込んできた。いわば「科学する心」とでも呼ぶべきものを持ち続けた作家が、最先端の人工知能から、進化論、永遠と無限、そして失われつつある日常の科学などを、「文学的まなざし」を保ちつつ考察する科学エッセイ。科学者としての昭和天皇の素顔や、原子力の歴史を自らの人生と重ねて考えるなど、「科学ファン」を自認する作家の本領が発揮された一冊。 ※2019年に発売した、同名の集英社インターナショナル単行本を底本にしています
目次
- 第一章 ウミウシの失敗/第二章 日時計と冪とプランク時代/第三章 無限と永遠/第四章 進化と絶滅と哀惜/第五章 原子力、あるいは事象の一回性/第六章 体験の物理、日常の科学/第七章 知力による制覇の得失『サピエンス全史』を巡って/第八章 『昆虫記』と科学の文学性/第九章 「考える」と「思う」の違い 三本のSF映画によるAI論/第十章 主観の反逆 あるいは我が作品の中の反科学/第十一章 パタゴニア紀行/第十二章 光の世界の動物たち 桑島からカンブリアへ
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紙の本
「科学」に対しするエッセイ集
2019/09/20 12:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いくつもの「科学のエッセイ」のオムニバス。 その内の「福島第一」の事故に付いてを読むと、事故の全体像を「ああ、そう言う事だったのか」とわかる。 その他のエッセイは、もっと、肩ひじ張らない、ゆったりした「癒し」のものが多くある。
紙の本
抽象と具体のあいだを散策する快楽
2019/05/01 11:53
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:角 - この投稿者のレビュー一覧を見る
池澤夏樹の科学エッセイは『エデンを遠く離れて』も『母なる自然のおっぱい』も好きだった。対象への科学的目線と詩的目線のブレンドが絶妙で、私のような「理系科目苦手の科学好き」の知的好奇心をぐらぐら揺さぶってくる。「抽象と具体の中間を行く散漫な思索」と著者が呼ぶ本書もその魅力が溢れている。知識を得るのではなく、その抽象と具体の中間を、どちらにも目配りしながら思索する方法を、作者とともに散策しながら学んでいる感覚。これは楽しい。