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経済学はどのように世界を歪めたのか―――経済ポピュリズムの時代
著者 著:森田長太郎
日本はいかにして主流派経済学の実験場になったか? 主流派経済学が日本の経済政策に与えた悪影響と、その背景となった社会的なダイナミズム「経済ポピュリズム」と「サイレント・マ...
経済学はどのように世界を歪めたのか―――経済ポピュリズムの時代
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経済学はどのように世界を歪めたのか 経済ポピュリズムの時代
商品説明
日本はいかにして主流派経済学の実験場になったか? 主流派経済学が日本の経済政策に与えた悪影響と、その背景となった社会的なダイナミズム「経済ポピュリズム」と「サイレント・マジョリティ」を、機関投資家の信頼のあついトップアナリストが、経済学の源流から詳細にひもといた衝撃作。
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紙の本
専門か
2020/02/27 09:56
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は金融政策、財政政策の分析などを得意とする証券マン、民間人であるという。為政者、経済学者でもない第三者的に日本や世界の経済動向、経済政策等を観察することができるといえる。
経済学については自分自身にとって専門外分野ということもあるが、必要で読んではみたものの良く理解できる関連本に出会うことは多くない。この本はこれまで読んできた経済関連書のなかでは最もすんなり納得ができるものの一つだ。多少繰り返し部分が多いが、これが却って復習にもなり、理解が深まる。金融政策とは市場のリスクプレミアムを強制的に変動させるということを基調に日本の経済状況を解き明かしていく。経済学や経済学者の人物描写なども挿入されていて、話も面白い。
経済理論は自然科学の法則や理論とは違い、再実験不可能、予測困難なものであるから、ある時代の経済現象を説明できたからと言って、時代や背景の異なる局面では必ずしも適用できるものでもないだろう。
著者の主張のまとめの章、第8章経済学の未来 中の 経済学者の社会的責任の項で次のような一文がある。
「こういった視点に立てば、「専門家」という存在が一体どのような「専門性」を備えていれば、政治・政策の決定に参加する資格を有するのか、という点にも自然と考えが及ぶはずである。それは社会科学という学問分野全般において言えることであり、むしろ社会を対象にする学問分野であればこそ、なおさらその視点は重要になってくるはずである。」
経済学、あるいは社会科学のみならず、自然科学分野であっても、世間で一般に「専門家」といわれる人々全てに当てはまる言葉だ。
紙の本
王様は裸か
2019/12/09 15:46
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「翁ー岩田論争」に始まり、経済の実態と理論の歴史を分析しながら、理論経済学者は実際の経済データなど知らなくても務まる、むしろサイレント・マジョリティを動かして世代間の財政負担の公平化を実現したいと願う証券屋さんの自戒。