紙の本
『空から森が降ってくる』
2020/03/11 20:52
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニューヨーク州北部
ウッドストックの森に暮らす小説家の
“物語のようなエッセイ集”
雪嵐の中で起きる停電
「ウッドストック」とロックの聖地
マウンテンローレルが咲き誇る桃源郷
庭にやってくる熊やシカ
無名時代にやなせたかしにかけられた辛口の励まし……
上質の短編小説を読んでいるような味わいの24編
《この本がみなさんに読まれたとき初めて、この作品は完成します。》
──「あとがき」
同じ仕事部屋から生み出された小説たちも読んでみたくなる
(読者の多くは小説を読んでエッセイを手にするのかもしれないが)
「ウェブ平凡」の連載(2018年8月から2019年8月まで)に大幅に加筆し書籍化
電子書籍
自然とともに
2019/10/18 18:54
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカの森の中で暮らしながら、日々植物と動物に触れ、愛でるって素晴らしいです。野生の動物は日本では怖がられてるけど、本来は自分のテリトリーの中で暮らしているから、何ら怖くないと文章にありました。本当その通りだと、人間が脅かしているからなんだと、つくづく自然との大切さを感じました。
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森の中の家で創作を続ける小手鞠るいさんのエッセイ。
様々な草花、動物、昆虫に囲まれて、自然を愛し共に暮らす小手鞠さんの日々を垣間見させてくれる。
色鮮やかで、滋味豊か、そして時に過酷な森の自然。
読めば、花の香りやむせ返るような木々の匂い、森閑とした空気に包まれる。
心地よいエッセイ。
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完全に、タイトルで選択した本。
自分がストレス過多になると、森に行きたくなる。
今がそれで、このタイトルを見た瞬間に読みたい!と思った。
植物や動物を擬人化する著者。
自分も、よくやる。
樹を「この子」って呼んだりする。
だって、植物も動物も、意思を持っているもの。
読んでいて、とても親近感。
ウッドストックの森の中。
時には過酷な世界。
でも、様々な自然と共存ができる世界。
実に羨ましくなった。
著者の名前は、恥ずかしながら初めて目にしたが、本著に出てくる様々な他の作家さんの本の話には、驚いた。
だって、ことごとく、自分も読んだことのある本なんだもん。
この方とは感覚が似ているのかも知れないなー。。。と、勝手に親近感。
ああ。。。
わたしも森に行きたい。。。
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ご主人とウッドストックに住み
自然と共に生き、その日常は
素敵なエッセイとして私たちに届けられる。
小説は何冊も読んだがエッセイは初めて。
P236
〈森の中で暮らすということは、物言わぬ小さき者たちと
友だちになること〉
黒熊さんなど、大きな者たちとの出会いもあるようで
読んでいて驚いてしまったのだけれど
人間なんてちっぽけなものなんだと
このエッセイを読み改めて思った。
ささくれだった気持ちがスーッと凪いでいくようだった。
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ニューヨーク州の森の家に住む作家のエッセイ。森の四季、動物や虫、たくさんの植物たちとの暮らしのお話。
擬人化、大好きだけどな…生物だけじゃなく無機物でも。アン王女の騎士を務めるチコリ、決死の花を夏に咲かせる豆梨、かわいい。
山のお話の「そこにはただ、到達したという満足感だけがある」というお父さんの名言。全てにおいて、ご褒美なんて、成果なんて、ない!
あと桃源郷の話で、元々の概念を初めてちゃんと知って、調べて完全にビビッと来てしまった。「……書物を通して、神話の世界を自由に飛翔することに喜びを見出していた。その結果として、心の中に生まれいづるのが桃源郷なのであると定義した。桃源郷は心の外には存在しない」
ユートピアの反対。幻であるがゆえに存在する世界。素敵だ、心の内の桃源郷が豊かに美しくなりゆきますように。
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鹿・リス・ウサギ・七面鳥・ふくろう、そしてブラックベアまでもが遊びにくるウッドストックの町はずれの森のなかの家に住む作者のエッセイ。ほんとうの豊かさとはどんなものなのかを教えてくれる。
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ニューヨークから3時間とは思えない
自然豊かな暮らしが書かれています
近所の湖に ブラックベアが
水浴びをして
玄関ポーチにも当たり前のように
野鳥が巣を作り
チップモンクが手のひらから
ピーナッツを受け取ってくれたり
なんともまぁ 穏やかでうらやましい限りです
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芸術村のウッドストックにはアーチストと名乗る人が多い。成功しているか、名声を手に入れているか、名前が知られているか、など、まったく関係ない。本を一冊も出していなくても、ぼくは作家です、と言えばその人は作家なのである。ウッドストックの住人にとって、アーチストの定義とは自分の創造物によって人を喜ばせ、楽しませることのできる人。
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感覚が合うなと感じた。
自然に囲まれていて羨ましい。
自分のところは人の気配が多くて。
TV捨てたいんだけどな。
クマが庭先に遊びに来るってすごいな!
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愛と夢と希望に溢れた作品ということで小手鞠先生からお薦めいただいた作品の5冊め
これは、小手鞠先生ご自身の今の生活が、愛と夢と希望に溢れていることを教えてくれるエッセイ集でした
都会のゴミゴミした中で生活をしている私にとっては夢のような生活
でもそれぞれに幸せを見つけましょう
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私も森の中で暮らしたい!と思うお話。小手鞠さんのエッセイは、のんびりしている中に現実感もありとても好きで読んでいる。この中では特に、ワイルドフラワーや森の動物が描かれているため実際に見てみたくなる。おても好きな本!
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森で暮らす筆者とそこに生きている動物や生き物のありさま。
優しい文体と自然の情景が鮮明に浮かびました!
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爽やかな本に出会ったという感想が読書中も読み終わったあとも続いています。森林浴のような心地良さを感じる小手鞠るいさんのエッセイ集です。
ウッドストック という、北海道の富良野のような美しい自然の中に移り住んだ著者の、四季折々の自然から受ける恩恵が綴られています。
森の中で 著者は、季節の移り変わりは空から降ってくるのだと捉えます。
季節ごとの光が、生き物の声が、植物たちの息吹が、あるいは枯れていく彩りが、見ているものの心を治療していくと。
自然の中で生活することは楽なことばかりではないし、日本も大好きだけど、それ以上に、ここが自分に一番あった場所だと言える著者を心から羨ましく思います。
心が疲れた時などに、少しずつ読んでいくのも良いかもしれません。リラックスできる内容です。