電子書籍
光源
著者 桐野夏生
こんな奴ら見たことない!監督、カメラマン、プロデューサー、俳優が各々の思惑と事情を抱えてぶつけ合う光の乱反射。誰よりも強く光りたい。元アイドルの佐和が自分を主張し始めた途...
光源
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商品説明
こんな奴ら見たことない!
監督、カメラマン、プロデューサー、俳優が各々の思惑と事情を抱えてぶつけ合う光の乱反射。
誰よりも強く光りたい。
元アイドルの佐和が自分を主張し始めた途端、撮影現場は大混乱。
苦り切る人気俳優、怒る監督、傷付く女性プロデューサー、佐和に惹かれるカメラマン。
金、名声、意地、義理、そして裏切り。
我執を競い合って破綻へ向かう、世にも身勝手な奴らの逆プロジェクトX物語。
解説・佐々木敦
※この電子書籍は2000年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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紙の本
光と影の人間模様
2004/07/10 15:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る
今までとはガラッとかわってハードな叫びから静かなる闘志とでも言えば良いのでしょうか、映画界を題材にしながら華々しさはありませんね。簡単に言ってしまえば、女性プロデューサーが新人監督を起用してひと山当てようとするお話を、かっての恋人であった撮影監督(カメラマン)が語ります。彼女が発掘した今では人気の男優、元アイドルの再起を掛ける女優、新人監督、芸能プロダクションなどなど、野心と思惑が入り乱れながら映画製作にそれぞれの情熱を傾けるのでした。
映画の撮影現場の様子や撮影されていく過程など、ちょっと真新しさを感じます。派手さのないストーリーですが存在感ある登場人物が深く潜航して物語に奥行きをつけているようです。ただ、それぞれの存在感に優劣がないもので、登場人物全てが主役であるようにも思えたり、逆に誰が主役かわからないようであったりしているのです。…ん? いや、だからこそ光源なのかな。(^_^;) 光源を何処に求めるのか、それが移動しながら進行しているのだろうか。なるほど、ライトを浴びている時、影になった時、その明暗の中で人間模様が展開されているわけのだ。ふむぅ、こりゃ、侮れないぞ。
紙の本
桐野さんのお仕事小説?
2020/06/12 08:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもの桐野作品とは少し違う傾向の小説でした。大きくはお仕事小説になるのでしょうか?映画の制作現場で、監督、カメラマン、プロデューサー、男優、女優たちがそれぞれ自分の夢の為に頑張る話って言えば綺麗なお話に聞こえますが、そこは人間なので、裏切りだったり、プライドだったり、恋愛だったりが絡み合ってまぁ楽しめるお話でした。