紙の本
『いいたいことがあります!』
2018/10/16 21:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「どうしてこんな時間に寝てるの?」
「やるべきことはやったんでしょうね」
「優先順位を考えなさいっていってるの」
「お母さんは陽菜子の年には家のことをもっとやってたよ」
「中学受験まであと半年ちょっとなんだから」
6年生の陽菜子はお母さんの言葉にもやもやがつのるばかり
そんなときに出会ったすこし年上のふしぎな女の子スージー
彼女の残した古い手帳には
わるい親は、子どもを見ていない
見ていても、外がわだけだ。心は見ていない。
見ていないくせに、自分がさせたいことを押しつける。
しかも、それを自分で意識していないから、たちがわるい。
・
・
・
わたしは、親に支配されたくない。わたしは、わたしの道を行きたい。
衝撃的な文章がつづられていた
これを読んだ陽菜子は塾のこと、家族のこと、友だちのこと、自分のほんとうの気持ちを考え、たしかめていく
《いろいろいいたいことがある、女の子のための物語》──カバー紹介文
年ごろの子どもについつい小言を言ってしまう大人にもおすすめ
紙の本
男女共学センターにあった本!
2019/09/01 07:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るい - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙絵を観ても、社会人が「言いたいことがある」本だと思って手にした私。
親の立場で読む、子供を通り過ぎた身として読んでも、あるある、そんなことと思う本。
母親の子供時代の女の子スージーが、母親が実家から持ち帰った当時の手帳を開いて、書いてある文章を読むと現れる!
スージーがそういう女の子と種明かしされるまでー気が付かず読んだから楽しめた部分もありました。
主人公の場合、兄と比較しているけれど、兄で無く姉であっても、姉はしなくて良い的なところはあるので、長子の立場で読むと身につまされて。
最後は、母親が改めてくれる、主人公の気持ちをわかってくれるので、読後感も良い。
親子で読んで、軌道修正必要なら、気づきを与えてくれる本。
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6年生の陽菜子は、母親から家事の手伝いを厳しく注意されている。中学生の兄は手伝いはしなくても怒られない。中学受験を目指して塾に通う事にも気乗りのしない陽菜子。母親に言いたいことは募る一方。そんな日々の中、突然現れたスージーと名乗る中学生くらいの女の子。陽菜子の心にスッと入り込むような言葉をかけてくれるが、いつもさっと現れいつの間にかいなくなってしまう。不思議に思う陽菜子だが、スージーに言われる言葉は、自分を勇気づけてくれる。
途中からスージーの正体を何となく予想できた。それはそれで良いのだが、なぜ母親が陽菜子ににそこまで家事を徹底させているのか、なぜ兄はしなくても良いと思ったのか、その過程が理解できず、それゆえ物語の結末も腑に落ちないというか、消化不良な部分が残った。
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小5のムスメに薦めつつ読んだ。
自分も子供の頃、「子供の気持ちを忘れない大人になる」と決めたはずなのに、すっかりさっぱり忘れてしまってるなーと、反省。たまに手にとって読み返そう、って感じの一冊。
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まあ、スージーの正体は直ぐに察しがつくので、結末も自ずからわかってしまう。
子どもは分からないかな。だとしたら、いいのかもしれない。
同じようなテーマの『そのぬくもりは消えない』(岩瀬成子)の方がずっといいと思うが、これは文章量も少ないし、構成も単純で読みやすい。あまり読書が好きでなくても読める。
これは明るい結末だけど、同じような状況でも実際はもっと複雑な感情が入り組んでいて、そう簡単にはいかないことが多いのだけど。
あえて複雑にしなかったのだろう。スッキリまとまって後味がよくなっている。
西村ツチカの絵は感じいいけど、表紙は和室広すぎ、天井高すぎ。超高級マンションに見えます。
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子ども用に借りたけど、読んでみた。
お母さんの状況が自分と重なり、少し苦しくなる。
以下引用
わるい親は、子どもを見ていない。
見ていても、外がわだけだ。心は見ていない。
見ていないくせに、自分がさせたいことを、押しつける。
しかも、それを自分で意識していないから、たちがわるい。
(中略)
わかりあえるのも、相手の気もちを大事にしたときだけだ。それは他人同士のときと同じだ。
わたしは、親に支配されたくない。わたしは、わたしの道を行きたい。
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次女が薦めてくれた本。
大人の理屈と、反抗する娘を描いた作品。
なぜ、塾に行くのが嫌なのか。
家事を兄や父がやらないのに、自分は手伝わないとならないのか。
そんな疑問に、塾を休むことで反抗する娘。
間違ってると知りつつ、素直には母親に謝れず、親子の溝は深まっていく。
優しい気持ちで読めた。母親、娘、息子、父、それぞれの気持ちがすごくよくわかり、共感できた。
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親には親の、子どもには子どもの言い分がある。なのについ上からになる大人。忙しいからなのか、子どもだと思っているからなのか。子と私は別の人。それぞれ性格も生活も考えも何もかも違う。それを忘れないでいたい。尊重すること、向き合うこと。最後のお兄ちゃんにもやもやした。家事はお母さんの仕事じゃない。社会に蔓延するこの考えは本当に悪。バカだろ。いつまでその呪縛に苦しみ続けるんだ。断ち切るにはそうじゃない家族を作るしかない。子にはそう思わせないようにしたい。
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こんなこと、昔思ってたなー。
勉強のことはあまり言われなかったけど、手伝いとかは弟と差をつけられてたから、納得いかなかった。
そんな親にはならないと思ってたけど、どうかなー笑笑
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とても読みやすかった。日々母親に不満を持っているひなこがお母さんに反抗しながらお母さんの子供時代の女の子や大切な仲間たちに「言わなければ変わらない」と教えられ、お母さんにきちんと自分の意見を伝えてお母さんに納得してもらうところが感動した
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朝日小学生新聞「中学入試で取り上げられた本」より。(ちなみに、近畿大学附属中ほか)
あるある...
言ってるこのセリフ...
これ、わが家のドキュメンタリーか??
夏休みということもあり、毎日ムスメにくどくど言ってるセリフが、そのまま書かれてて苦笑い(笑)
「大人ってけっこうまちがうの」
「大人になると自分はまちがってない気がするの」p181
そんな大人に反発しながら、考えるんだ。自分は本当は何をしたいのか。何になりたいのか。アンタはまちがってる、と大人に言うために。
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子供が読んでもいいけど、これは親が読むととてもよい。主人公の母親のセリフが完全に私が子供に言うのと同じで、私はわるい大人なんだなと。すぐには変われないけど、少し気をつけよう。
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小6との息子とのぶつかり合いを重ねながら読んだ。親の期待を押しつけていないか、子どもの気持ちを理解しているか、自問自答することも多かったけれど、この本は母が子どもの時に感じた思いを思い出してはっとしたのかもしれない。とても気持ちがわかるし、子ども目線の視点に気づきを感じた。
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いい本でした。お薦めです。
小学6年生~中学1年生の女子には刺さる物語だと思います。
そして、その親御さんには耳の痛い物語です。
子どものには、そう生きて欲しいのに、それをさせていない自分を無自覚に正しいと思っている親。
いやはや耳が痛い。
(物語の親は普通にいい人です。悪い親が登場する物語ではありません)
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家族内での男女の役割の違い、男女でなく同性でも上の子下の子で異なる役割、そこから感じる不公平感、たいていの家庭では多かれ少なかれあることだと思います。
私自身、高校生まで家が嫌だと思ったことをバネに県外国立大学に入って自由を満喫、でも今振り返ると、両親、姉に感謝していることばかりです。
親が子どもを思って言う、というのは本当だと思う。
よその子がどんなに悪いことをしてもなんとも思わないけど、自分の子はやっぱり悲しい。それが親のエゴと言われても。
言いたいことはほとんどすべて言っている今の私には共感できるところよりモヤモヤの方が多かったけど、言いたいことを我慢している子どもには読んでもらってもいいかな。