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電子書籍
光と窓
著者 カシワイ
眩しい言葉と涼しい描線。漫画で新たに描き出す清洌な文学作品7篇。デビュー作『107号室通信』がロングセラー。イラストレーターとしても活躍の場を広げ続けるカシワイ、待望の第...
光と窓
光と窓 (torch comics)
商品説明
眩しい言葉と涼しい描線。漫画で新たに描き出す清洌な文学作品7篇。
デビュー作『107号室通信』がロングセラー。
イラストレーターとしても活躍の場を広げ続けるカシワイ、待望の第二作品集。
自身が深く影響を受けた日本文学の名作を、柔らかく静謐に描き出します。
新しい窓が切り取った、遥かなる光。
<収録作品>
「夕日の国」「小さいやさしい右手」安房直子
「金の輪」小川未明
「こうちゃん」須賀敦子
「ごびらっふの独白」草野心平
「ひとつの火」新美南吉
「注文の多い料理店 序文」宮沢賢治
目次
- 夕日の国
- 金の輪
- 「こうちゃん」へ
- ごびらっふの独白
- 小さいやさしい右手
- ひとつの火
- 注文の多い料理店 序文
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紙の本
原作者の息遣いまで感じられる
2020/11/30 19:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この人には、本当に驚かされる。「107号室通信」以上に心動かされた。これはもう、トリビュートと言うより新しい文学作品と言えるのでは。
原作を活かした表現はもとより、原作者の雰囲気を感じられる内容に、ただただ圧倒と感動のまま一気に読み終えた。中でも、大好きな草野心平の「ごびらっふの独白」が、こうも美しく優しさに満ちた世界として描かれるとは、思いもよらない幸せすら感じた。もし同じ草野心平の難解ともいえる「冬眠」なら、この人は如何に表現するのだろう。また、「注文の多い料理店序文」からは、宮沢賢治の息遣いさえ感じられるようだった。
小説や詩から触発された作品は、文学・漫画・音楽・絵画など他分野に亘って数々あれど、それらの中にあっても、独自の光を放つ作品集と思う。因みに音楽分野では、来生たかお「アナザー・ストーリー」によく似た雰囲気がある。改めて聞き直したが、こちらも読書案内としても絶品。
紙の本
原作を知らなくても面白い
2020/11/05 00:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アカバネクロナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
店内をウロウロしていたら、たまたま目につき、購入しました。ほんわかした絵柄と、原作の雰囲気がマッチしていて、とても素晴らしい作品でした。
今までカシワイさんのことを存じていませんでしたが、これを機に他の作品も読んでみたいなと思いました。
紙の本
涼やかにすっと心にしみる作品集
2020/04/12 16:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
幻想的な古典作品を題材にした作品集。カシワイさんの描く砂、風、水、草木、灯の儚さと軽やかさが味わえて、1ページずつじっくり絵を眺めるように読んだ。「107号室通信」よりも和風な作風の作品が多くて嬉しい。いつか梶井基次郎の「檸檬」も作品化してくれれば、と思った。