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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
トラックドライバーの苦労や真実が、わかりやすく解説されていて、よかったです。共感できることが多く、楽しく読むことができました。
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投稿者:sas - この投稿者のレビュー一覧を見る
プロドライバーの方の大変さや人間味がよく分かる一冊です。
特にコロナ禍では、物流業界はエッセンシャルワーカーとしての位置付けを確立しました。
一方で、ネットで買い物を出来ることが過酷な労働に輪をかけました。
再配達をお願いした際には、「二度も来ていただいて、すみません。ありがとうございます」と声をかけるようにしています。
これからは、再配達のないようにも努めます。
トラック運転手事情
2020/11/18 11:17
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投稿者:ぶたたぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
数少ない女性トラックドライバーの視点から業界を俯瞰した内容。
女性ドライバーとして、男社会である業界の内情を著者の経験から色々と綴ったそれは読み易い内容であった。
ドライバーの睡魔対策などは参考になる記述も。
年々トラックに依存しながらも、物流がその苦労が絶えないのは、業界システムに原因もあるのだろうが、貧そな道路事情(特に都市部)もその一因。
京浜急行での踏切事故の話も出てくるが、それは運転手の力量以前に都市の道路の貧困が原因ではないだろうか?(この事故の検証も本書中でもある)
車を複雑に走行させるかのような細く入り組んだ道路の数々。理解不能な都市計画。都市計画税なる税があるにもかかわらず。
事故を防ぐにも時間が読める物流を計るにも、道路整備は欠かせない。
なぜ日本の道路事情はそうなのか?そんな内容もあれば、なお良かったのだけれども。
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某コーヒー飲料のC Mでも、トラックドライバーを主人公にした物語が印象的だったのを覚えている。C Mと言う超短い時間でも、ドライバーさんの現状を垣間見ることができる内容だった。
私たちが生活しているこの社会で、いかにドライバーさんたちが大切な存在であるか改めて考えました。私自身、このコロナ禍にネットショッピングに頼り切っている現状を考えると、著者が言うように私たち消費者が変わらなければ、ドライバーさん達の様々な問題は解決しないと言う事です。宅配便、生協のドライバーさんをはじめ、日本を物流を支えている多くのトラックドライバーの方々に、感謝と敬意を。
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大型自動車免許を取得し、平均1日500キロ、繁忙期には800~1000キロ走行していた「女性」中・長距離ドライバーが書いた本。女性目線ではなく、男女問わないドライバー目線で書かれている。大型トラックの運転の特殊性・諸事情、乗用車から一段高い運転席から見える光景、死角・深視力・内輪差・リアオーバーハング等が、わかりやすく書かれている。トラックドライバー同士のほほえましい交流についても書かれている。また、トラックドライバーの態度が悪いと受けとめられている理由をいくつかあげながら、トラックドライバー=底辺職というイメージの背景と、それを是正していくためにも必要なトラックドライバーの働き方改革について、荷主や物流の問題点についても指摘しつつ、提起している。
著者は、大学卒業後「シンガーソングライターになりたい」と、ニューヨーク音楽留学を計画していたが、プラスティック金型研磨の町工場を経営していた父が病に倒れ、その後を急遽引き継ぐことになった。経営を引き継ぎ、納期交渉や見積もり作業、仕事の管理事務だけでなく、現場作業を行うとともに、大型免許を取得し「平ボディトラックでの金型引取り・納品業務」を担っていたという、なかなかの人物。現在は、工場を閉めてフリージャーナリスト。大学の専攻はジャーナリズム、約1年現場を離れニューヨーク生活でえたという経験等が、今回の著書にも生かされている。経歴がユニーク、何よりエネルギッシュで、今後のジャーナリストとしての活躍に期待。
運送をドライバー目線で見直すために好著。運送に関わっていない人にもおすすめ。
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読む前には、もっと軽い感じのお仕事紹介エッセーに見えた。読み始めると、かなりの濃い内容であることに驚く。物流というインフラ産業の戦士たちの苦労が、すいすいとわかる筆力と編集力。けっこう凄い。
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非常に読みやすく、また為になる一冊でした。
これまでトラックドライバーに対しては漠然と大変そう。だったり、遠くが見えているから渋滞時は後ろについていた方がいい。だったり、あんなでかいの運転するなんて気遣って仕方ないだろうな。なんて思ったりしていました。
たまたま工場地帯に近いところに住んでいたこともあり、工場の入り口から難題も続くトラックの列を見たこともあります。
また、今は住環境が変わったとはいえ、夜中や日中エンジンをかけて停まっているトラックを見て、疑問に思うこともありました。
本書を読んでそれらの疑問が全て解決したとともに、トラックドライバーの処遇改善は喫緊の課題なのではと思いました。
>突然の割り込みでブレーキを踏んだとしても、荷物が破損してしまえば荷物の損害賠償という重い負担を背負うことになる。
ウインカーも出さず割り込むやつが多い。こういう方にもトラックドライバーは気を遣ってるんだなと思うと本当に頭が下がります。
>こうした危険(急ブレーキ)はルームミラーにトラックの車体がしっかりと映り込むくらい前に出てから、ウインカーを4,5回ほど点滅させて車線変更することで回避できる。
これは気をつけようと思いました。
>
①4時間走ったら30分の休憩
②運転できる平均は2日平均で1日あたり9時間以内
③翌日の勤務までは休息時間を8時間取らねばならない
④拘束時間は1日13時間以内。際対16時間以内で、15時間を超えていいのは週に2回まで。1か月の拘束時間は293時間以内。
これらのルールも知らなかった。これがあるゆえにどこかのコンビニやSA、PAなどでトラックドライバーは休憩を取らなければいけない。これらの休憩時間があるせいで、トラックを停めて休む場所を見つけないといけない状況が生まれている。
>冷凍冷蔵車にはサブエンジン式と直結式があり、エンジン式のトラックで大きいものはサブエンジンを積んでいて、エンジンを切っても冷蔵便はそのまま冷やしておけるが、直結式は切ると冷房が止まってしまうのでエンジンを切ることができない。
こんなことも知らなかった。普段クール便も使っているのに、こういった知識もなくトラックはうるさいなと感じていたことを反省したい。
>トラックドライバーが心置きなく休憩できる「トラックステーション」は全国に30か所しかない。
トラックがあることで商売が成り立っている企業でトラックステーションの整備を進めたほうが良いのではないだろうか。
>トラックは遅く着くのはもちろん、早く着きすぎるのも許されない。これは「ジャスト・イン・タイム方式」と呼ばれる生産方法に要因がある。某自動車メーカーが開発したとされる同方式は、「必要なもの」を「必要な時」に、「必要な量」だけ供給するという考え方で、今や「無駄を省く」「効率を上げる」を徹底する日本の産業界に、幅広く浸透している。
結局自社で在庫を抱えず、それでいて強い立場を活かして自分が必要な時だけは持って来いって、どんだけ都合よくて小さい人間��よって思います。
>事故が多いのは初心者初期よりも後期。運転に対して、「慣れた」のではなく「ダレた」時に起こる。
>国土交通省が行った「トラガール促進プロジェクト」トラックに乗る女性をわざわざ「トラガール」とすることで、業界イメージが改善することはもちろんないし、看護師やキャビンアテンダントなど、業界内の性差を失くそうとしている時流の中、この「トラガール」は時代に逆行した流れでしかない。
更に、サイトはピンク色で、ピンク色のトラックまで登場したとのこと。新手の地獄かと思いました。
こうしたステレオタイプな決めつけと、押し付けはどこから生まれるのでしょうか。本当に男女平等を謳うならこういうわけ分からん色によるイメージの決めつけとか、謎のネーミングを排除していかないといけないですね。モーターショーのコンパニオンに関しても著者と同意見です。
>昨今、そんな現状日本のわずかではあるが、改善の動きもみられている。
玄関のドアは魔法のドアじゃない。アマゾンで買ったものも、楽天で買ったものも、Yahoo!で買ったものも、コンビニで買うものも、スーパーで買うものも、届けてくれる人がいて成り立っている。
感謝の気持ちと、よりよく改善していくべきことを見据えて関係している人達全員が意識すべき課題なんだろうなと思いました。
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トラックドライバーという職業の特性と苦悩を、客観的事実と元トラックドライバーならではの血の通った体験から立体的に描き出した力作。
近年、物流危機と物流活性化は同時に進行していたが、2020年4月現在その傾向は加速する一方ではないか。
ここに描かれているドライバー視点のみが物事の真実ではないだろう。しかし我々、トラックに乗らない人間が知らなかった真実であることは確かだ。
バリューチェーンに思いを馳せ、堅牢に見えるトラックとそのドライバーの繊細な人間性、多様性を想像する。
本書はそんな思考の変革をもたらす一歩となる。
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やはり相手の目線に立つ事が、理解を深める第一歩。
そうする事で、トラックドライバーへの先入観の幾つかは解消できる。
それが身の安全につながる。
そんな事を感じた一冊
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トラックドライバーの実情について、ドライバー経験者の著者が例を交えながら、バランスを取りながら紹介している一冊。
書評で気になって読破。意外と描かれていないトラックドライバーの実情を読める一冊で、あっという間に読破できるわりに満足度は高かった。とにかくトラックドライバーが犠牲になっている点が印象的で、便利さには何か裏があるものだと考えさせられた。
ちなみに小生も、目線がかなり高く、死角も多いバンを運転したことがあるが、かなりビクビクしながら運転したことをよく覚えている。この恐怖感は運転しないとわからないものではないか。
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著者は親から受け継いだ工場の元経営者にして、その工場で使っていたトラックの元ドライバー。本書はその経験を基にトラック運転手をめぐる様々な問題について書いているのだが、失礼ながら、その経歴から想像される以上に文章が上手だし、学もある。ニューヨークで歌手の訓練や日本語講師をしているとか、ウェブサイトに現地事情の記事を書いていたという事情もあろうが、分かりやすいし理路整然としている。
物流業界が荷主と消費者との間に挟まれて、かつ、道路交通法や物流二法などの制約もあって、ドライバーの労働環境がこれまで以上に悪くなっているということについては、他の書物などでも読めるのだが、やはり本書は、トラックの特性に基づく運転事情が面白かった。乗用車と違って、自重も大きくて重量物を運ぶトラックの運転がどのようなものかが少し分かり、今後、高速道路などでトラックの近くで運転をするときには、こうしようというヒントが色々とあった。
トラック運転手のマナーについては、その事情を理解できるところも多いのだが、アイドリング禁止条例がある中で、排ガスの浄化効率が悪いとされるアイドリングをしたままで駐停車するのは、特に、住宅地やその近くではやめてほしい。
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泣けてきた。
気持ちや考えを言葉にできて攻めていくことができるってすごいことだ。
もっと評価されるべき職業だ。
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1990年に始まった物流2法の「規制緩和」が元凶。同業他社との競争だけでなく、大手運送会社や「水屋」と呼ばれる仲介業者によるピンハネが必要以上に激化した。現在では末端では7次下請けまでもある。また「価格」だけでなく「サービス」での過当競争が進みトラックドライバーの長時間労働や過積載に繋がった。さらに低賃金に拍車をかけた。
現場を知らない人間が法律を作ると、取り返しのつかないことになる典型例だと思う。
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休憩のときにハンドルに足を載せる必要性、トラックドライバーから死角、トラックドライバーが置かれている労働環境など、いい勉強になりました。
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女性で大型はほんとに大変だと思う。物流の矛盾がトラックに寄せられているのがわかる筆力と体験。時代がよく見える。