紙の本
いつもとはちょっと違った趣もありつつ
2015/08/26 23:10
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投稿者:たぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
しゃばけでもまんまことでもなく、また違った立場の江戸人が主人公。政治と根回し、現実世界で見ると薄ら寒いが舞台が江戸城、畠中ワールドになると俄然手に汗握るストーリーになる。大きなものを背負いながらも朴訥な主人公に大変好感が持てる。つい、頑張れと応援したくなった。また朴訥かつ頼りない主人公を囲む海千山千のつわもの達の布陣が圧巻。
紙の本
凡人はつらいよ
2014/01/03 07:44
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投稿者:ちか - この投稿者のレビュー一覧を見る
できすぎる兄がいるとつらいよね。それでも与えられた職務を果たす主人公。先輩にいじられながらも「したたかに」いこうとするけどいじられキャラ特有のザンネンな感じが良いね。
紙の本
今まで知らなかった江戸の一面
2016/12/21 21:03
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
留守居役の事も大名さえ恐れるお手伝いの事もこの作品で初めて知った。あの手この手でお手伝いから逃がれようと足掻く面々。みんなのしぶとくもたくましい姿が軽快に描かれた佳作。
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江戸時代のお仕事小説(笑。
帯の一文がぴったりでした。
出来の良かった兄と比べてすぐにしょんぼりする主人公だけど、やればできるというか、追い込まれたら兄より断然すごかったですね。
だからこその求心力か。
終盤の水野様とのやりとりはドキドキしたぁ。
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兄よりは出来の悪い弟。でも兄とは違う良さがある。江戸留守居役って大変なんですね。情報収集と折衝、知力体力時の運そして自らの柔軟性が必要なんですね。まごつきながらも真摯に向き合う新之介さんは見守りたい人です。
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新米江戸留守居役の奮闘記。
財政困窮のおり、藩の存亡をかけて、目の前の羊羹を追い求めるお殿様!?
独特の軽み、色鮮やかな登場人物、そして、心にしんと残る深さ。
畠中恵さんですね~。
しゃばけシリーズも好きだけど、こっちの方が好きかも。
知るということは、力に繋がる、か。決して、恵まれた境遇にない時こそ、大事なことかも。
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全1巻。
江戸留守居役(外交官みたいなの)を
突然継がなければいけなくなった
次男坊のドタバタ劇。
や。
これはいい。
いつぶりだろう。
夜を徹して読んだの。
畠中恵といえば妖怪ものだけど今作はガラリ。
妖怪は出てこなくて、侍の世界。
が。
意外と言っては失礼だけど、
まったく違和感がない。
この軽快さはどうだろう。
物語の舞台が市井から武士の世界に変わっても、
相変わらず軽やかで親しみやすく、温かい世界が展開され、
最後まで一気に読まされた。
気がついたら朝。
そして魅力的なキャラ造形。
侍なのに。
ニヤニヤが止まらない。
「頼りなくて、ほっとけない主人公」を描かせたら
たぶん今日本で一番うまいんじゃないかと思う。
導入部分も、どんでん返しも、伏線もすごく計算されてて、
なにより結びがすごく上手い。
そういう設定に持ってったかあって感じ。
変な例えだけど、
妙にスタンダードな時代ものシリーズっぽくなりそうな予感。
逆に。
シリーズのこれからを期待させるワクワク感が止まらない。
妖怪ものじゃなくてもファンなら是非。
これは楽しみ。
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駄目っ子新之介がお家の大事に立派に成長するお話かと思いきや、やっぱりどこか要領の悪いことでしたが無事解決して良かった。それにしても岩崎殿・・・あれだけ美男だと聞いたらどんな男前かと気になるじゃありませんか。次回に続いて欲しいです。
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時代背景は、11代将軍家斉の頃、洒脱な『化政文化』が爛熟した時代で、家斉の小姓であった老中水野忠成が幕政を牛耳り、金権腐敗政治をした時代、この後に、水野忠邦が、質素倹約・綱紀粛正を旨した天保の改革が実施されることになる。
そんな時代背景を考えると、資金がない江戸留守居役はどんなに大変なことか。そんな中、人のつながりを大切にし、なんとかかんとか難局を切り抜けていく主人公は、応援したくなるキャラクタだ。 がんばれ新之介。
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いや~、面白かった!
お江戸の中間管理職的存在、江戸留守居役についた新之介があたふたしながらも御役に慣れてそして難局を乗り越えていく姿がよかった。最後は一体どこの御家中に行くことになったのかな?続編、期待します~。
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眉目秀麗な兄の務めていた江戸留守居役を、ひょんなことから突然継ぐことになってしまった平々々凡々々(と本に書いてある)な弟、新之介。
ただでさえ資金繰りに苦しむ多々良木藩、印旛沼の開拓というさらに莫大な資金が必要なお手伝い普請からどうやって逃れるか、新之介たちの奮闘を描いた話。
ストーリー自体はハラハラドキドキとてもおもしろかったけど、このストーリーならもうちょっとページ数少なく一気に読みたかった気も。
逆に、兄がなぜ切腹したのか、両親や妹(けっこうキーパーソン)との関係など、新之介の家族に関する描写はもっと掘り下げてほしかった。
それと岩崎様、さぞかし素敵な方と思うのだけど、挿絵を見ると・・・???
あと、『ちょちょら』という題名と内容が合っていないような。
とはいえ、続編のありそうな終わり方、次も読んでみたい。
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畠中さんの妖怪モノではない時代モノ。とてもコミカルな癖に人情物としての完成度も高い。また、御留守居役というあまりスポットライトの当たらない職業に目をつけ、その諜報戦の中で次々に襲いかかってくる難題に悪戦苦闘しながらも成長していく主人公の姿の描き方も見事。成長度合いが早過ぎる気がしないでもないけれど、もともとの間の抜けたキャラは相変わらずなのでそれほど違和感はない。
次作が楽しみ。
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畠中恵だけど、妖怪が出てこない方w
ミステリーというか、江戸の留守居役たちの物語。
実際に江戸留守居役という役職は聞いたことがあったけど、実際にどういうことをするのか知らなかったので、なかなかそのあたりの話がもちろんフィクションも多分にあるだろうけど、たくさんの参考書籍をもとに書かれていたので、そういう意味で、面白かった。
結局今の世の中でもネットワーキングというか、仕事って誰を知っているかって、結構大きいところがあるので、そういう意味では共感しましたね。
結局は偉い人やパワーのある人、ツボを押さえて物事を頼んだり、回していくことが仕事をうまくやるポイントだと思うので、すごくそのあたりは共感出来たりしましたね。
実際は格式を重んじる武家社会では、名前のないそんな小さな藩の人間に動かせるほど甘くはないだろうなとは思いましたがw
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[ちょちょら]どんな妖怪が出て来るのかと、思っていたら、平々凡々の次男坊新之介が兄の仙太郎が、急死したため江戸留守居役になり先輩の留守居役達に鍛えられながお家の一大事を何とか切り抜けて行く。
テンポが良くて一気に読んでしまいます。
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江戸の時代小説。
兄への劣等感たっぷりの平凡な次男坊が、留守居役(重役兼秘書?)に。
他藩(他社)の留守居役との連携&引っ張り合い。
まさに”お仕事小説”
でも初手から、大きなお仕事こなしすぎでは?!