シリーズ全編読破すると、さらに醍醐味
2020/09/27 00:24
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の少年は、劣等性気味の中学生。なのになぜか東城大学医学部に飛び級で通うことになって、「白い巨塔」そのままの大学病院医療の矛盾に巻き込まれることになる。この作家の他作品の強烈キャラの厚生労働省官僚・白鳥は残念ながら登場しないが、うだつの上がらない風の中年精神科医・田口はちらっと登場。
その他にも、思わず「コレは!」と、関連作にあたりたくなる工夫が多数。
主人公の父親は、ゲーム理論の権威で海外の大学にて研究中。遠く離れた父と子がインターネットで交わす会話が、ちょっといい。だから、もちろんこの本だけでも充分楽しめるけど、シリーズ作の「ブラックペアン1988」までは読んでからこちらにあたることをおススメ。
中高生はもちろん大人も
2022/08/21 21:52
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投稿者:なー - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生の頃借りて、すごく面白かった記憶があるので文庫版を購入。
今読んでもやっぱり面白かった。
中学生の少年がひょんなことから医学部に入学することに。そこで巻き起こるとある事件を描いた作品だ。実際にあった某問題を彷彿とさせる内容だが、この作品はそれよりも数年前に上梓されている。
扱っているテーマはかなり現実的だが、語り口が軽やかなので読みやすい。読後感も爽快なのでおすすめ。バチスタシリーズなどを読んでいるとさらに楽しい。
昔読んだ単行本が横書きだったのに対し、こちらは縦書きなのがちょっと残念。製本の都合上しょうがないのかもね。
まだ読んでいませんが
2020/06/19 14:51
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投稿者:もも - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマでしかみたことの無い、海堂尊さんのお話を初めてかいました。
たまたまヨシタケシンスケさんのイラストが目に止まり購入。どんなお話かとても楽しみです。
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中高生向けに書かれたということで、なるほど納得!な要素がたくさんでした。
・主人公は中学生。歴史については誰よりも知識があるという自負があるけれど、他はさっぱり。手を抜きながらうまくやっていきたい。
・ある日突然スポットライトを浴びる!
・名言がたくさん。
・勧善懲悪の路線を歩みながらも、世の中の苦さも描かれている。そことどう向き合うか?
・自分の言動の責任は自分でとらなくてはならない。
自分を重ねて読めるだけでなく、やや説教くささもありつつも、考え方に影響を与えるだろうな、と思います。細かい部分の整合性や描写の荒さはあるものの、勢いで読み進められます。
お父さんが全部もっていきますね。こんなお父さんいたらいいです。ずるい。
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各章にある挿絵を見るだけでも楽しい。仲間に助けられながら世の中の理不尽なことに立ち向かう薫の姿から元気をもらえる一冊。
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きっかけはヨシタケシンスケさんのイラスト。久しぶりに覗いた本屋の平積みコーナーで目に飛び込んできました。
語り口は穏やかですが、権威に対するアイロニー満載の内容でした。巻末にある著者の文庫化へのコメントを読み、今この時に文庫化された理由が分かりました。
中学生の息子を持つ父親として、伸パパの立ち位置に憧れました。
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海堂尊さんの物語は、医学の世界とミステリーの世界を軽快にミックスして、わかりやすく読みやすい。
この物語はミステリー要素は少ないが、悪代官のような教授をどうやりこめるのか、そこがスリリングでハラハラドキドキするところだ。
やはり正直が一番強い。簡単ではないけれど。
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中高生向けに書かれたとは知らず、表紙のヨシタケシンスケさんのイラストにつられ、久々に海堂尊さんの小説を読んでみた。
中学生が主人公の、約半年間の物語。
12の章から成り立っていて、各章には主人公の父の一言が10、残りの2つは、大学教授の一言と、主人公の一言がタイトルとしてつけられていた。
このタイトル、ほとんど自己啓発本。
目次を読み返すだけで、より良く生きるためのヒントになっている気がした。
手帳に書き出しておこうかな。
最終12章、大学教授の悪を退治しようと頑張る中学生、大人の対応で、ソフトランディングさせた大学院生、そしてメールでしか登場しないパパの優しさに目頭が熱くなった。
あとがきに書かれた海堂尊さんの思いもこの作品の一部なので、ちゃんと読んでほしいと思った。
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チームバチスタ以来の海堂尊作品。
表紙や題名から、医療機関の堅い内容から少し外れていて読みやすいかなと思い購入。
対人関係の問題を解決する時に使うアクティブフェーズ、パッシブフェーズの話がまた出てきた。三国志での考えがもとになっているっぽい。三国志読もうかな
医療機関の内部のことは知っておいた方が良いと作者が最後に言っていた。あまり興味がない分野の小設もたまには読むべきやなぁ
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物語にはいつも、「正しさ」を求めてしまう。正直者が報われないストーリーの本なんて、読みたくない。悪者が得をして、その後一生を辿る映画なんて、見たところで何を得られるだろう。
もちろんわかっている。現実はそう甘くはない、と。現実世界では、そのような絶対的悪を抱えた人間は、一生やり過ごしながら逃げ切れる術を持っている、と。
たとえそうだとしても、フィクションの世界ではそうであって欲しくないと願わずにはいられない。 それじゃあ納得できない。『グレートギャッツビー』という物語と出会って以降、引きずり続けているあのやるせなさを、これ以上携えて生きたくはない。
その、もはや本能的とも言えそうな感覚はどこからきているのだろう。道徳心、倫理観とは、生まれつき備わっているものなのだろうか。
この問いの答えはさておき、少なくとも悪者が痛い目に遭う、正しい人間が最終的には認められる物語構造について、それが一番正しく、最もあるべき姿なんだと心底から信じれる自分。多少の欠陥はあれ、わたしは真っ当な人生を歩めていると安心できるのである。無意識のうちにそうやって、自分の信条の正しさを確かめようとしているのかもしれない。
とある潜在能力テストで全国一位を取ってしまった中学生カオルが、現役中学生であるにもかかわらずダブルスクールという形で、大学の医学部に入学することとなった。カオルは中学校の学友から心強い後ろ盾を受け、遠い海の向こうアメリカで暮らす父から、とっても変わった、それでいてこの上なく愛情深いサポートをもらうのだった。
表面には決して浮き上がってこない大人の醜い利己心と闘ったり、肩書きの弱さをもっても甘えは許されない状況下で正義感を育んだり。科学の世界では、大人も子供もない。それはある意味、厳しくも見えるが、中学生カオルにとっては十分すぎるくらいにフェアなのだった。
いつだって、最後には正義が勝って欲しい。どんな時も、悪事は暴かれて欲しい。
でも、どうやって?
善悪の判断はできる大人だ、とそう自分を信じる当のわたしは、どのくらい悪に対して勇敢に立ち向かえるだろう。
権力者の悪をのぞいてしまった時、悪を悪だ、と声を大にして叫べるだろうか。いつだって?誰に対しても?
それだけでなく、どんな時もずるいことを決して行わず、真実を貫く強い姿勢を保ち続けるだろうか。世界中の誰にも、何にも、負けない心を持ち得ているだろうか。
主人公カオルを善人ではなく「聖人」とたとえるには十分なほど、わたしは大人だ。たとえそれが、どういう意味であっても。
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大の大人が子供の発想力を悪にも善にも使用するってどうなの?
大人は自分がプラスと思えば自分の名前&研究に取り組んでいないのに論文に上げ
大人は自分がマイナスと思えば助手に擦り付ける
インタビューも編集でいい感じで編集してあたかも主人公が天才かと思える配列に並べ替える
とても読みやすかったけどちょっとイラっとしました
最後の最後に主人公の親が助けるのですがそれはお見事でございます
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海堂さんは後書きで藤本教授のような研究者はそんなにいない‥‥と書いているが、案外多いんじゃないかな?功名心ばかり強くて詰が甘く、部下を思いやらず、何かあったら部下に責任転嫁する教授‥‥いそうだな。
なんだか小保方さん事件を思い出してしまった。
別の件だけど山咲さんの立ち位置が微妙。なんだか可哀想。こちらを先に書いてからジーンワルツ、マドンナヴェルデを書いたので、この辺の所がちぐはぐしてしまったのだろう。
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研究の現場(医学)がよく描かれていると思います。向上心に野心が加わり功名心に走る実力なく虚栄が欲しくなると陥るパターン。そんな教授とのバトルが面白い。父の愛が、先輩の愛が、友情が主人公を助ける。最後の1/4は、怒涛の盛り上がりで、あっという間に読み終わり。楽しい物語です。
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医療小説と思って読んだら全然違った。
評価の結構高い本だから期待して読んだけど、子供じみていて読んでるのが苦痛だった。
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エラーは気づいた瞬間に直すのが
最速で最善だとわかっていても
ムダにはムダの意味があるように
エラーの意味を問う中に
人間らしさを見いだせることがあるのだと思う。
人間らしさが一番のくせ者だとも言えるのだが・・・。