電子書籍
貧乏国
2021/11/06 00:25
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
過激な言い方ではありますが、どうしたら日本を強く出きるのか……著者は、かなり真剣に書いていらっしゃるようで……。こういう考えの人が、今の日本の中枢にいてくれないものか……
紙の本
安く、貧乏な国
2021/09/29 22:28
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界に冠たる経済大国であったはずの日本の現実について赤裸々に語る一冊。先進国の中で一人負けの状況を見ると日本の日本は既に後進国(発展途上国とは言えない)か。
電子書籍
全く同感
2020/07/15 16:46
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いのぜい - この投稿者のレビュー一覧を見る
全く同感だが、これからの日本を考えると複雑だ。
紙の本
現在の日本経済を一刀両断
2020/06/11 05:29
10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在の日本経済がいかに脆弱か、現代の日本人がどれだけ貧乏生活にあえいでいるか。それを著者が歯に衣着せぬ痛快な文章で著わした1冊です。
ですが、巻末には日本再浮上のコツ(著者の提案)を掲載しています。
途中、大学の経済学の授業で学ぶような内容が、教科書形式で丁寧に著されています。読む価値ありです。
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もしかして、日本は三流国なのか?という漠然とした不安が、エビデンスを並べて証明された感じ。
残念?ではなくて、むしろ、スッキリ。現実を知ることからしか何も始まらないのだと思う。日本ステキ!すばらしい、と誤魔化しても、どんどん時は刻まれていくのだから。
私の年収、ヨーロッパでは低所得になるの?それは流石にショック!だけど、なぜだろう。それでも清々しい。騙されてるよりよほどいい。
嘘にまみれた日本社会を俯瞰してみるには、絶好の書だと思う。でも、みんな読むの嫌がるだろうな。捨て猫のナーバスなプライドで、フーッと唸って引っ掻かれそう。
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1・2章はかなり分かりやすい、日本の低迷を表す実例の話。冗長な感すらあったが、3章から経済学的な論考が入ってきて勉強になった。
世界経済が成長し続ける中、良く見ても現状維持の日本は相対的に貧しくなっている。
いまの日本から見ると、新興国の旺盛な消費力や、貪欲に豊かな生活を望み成長を信じる姿勢がただただ羨ましい。そんな環境で生まれ育てば、人生はどんどん良くなると希望を持つし、世の中全体にパワーが漲るのも頷ける。
年収よりも高いカローラが飛ぶように売れた時代が日本にもあったとは…
この経済低迷の原因を政府の経済政策に求めがちな論調は世に溢れているが、その責任は実は…
と身につまされる内容だった。
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大いなる警告の書。
日本がいかに「安い国」になっていて、それにより社会、教育、年金、物価の低迷、貧困化が進行しているかをOECDのデータ等から説明し、その原因と対処法を解説している。
中でも日本はもはやモノ作りで稼ぐ国ではなくなっているので、国内消費と投資で経済を再興させるべき、企業の稼ぐ力を復活させるため、サラリーマン社長は一掃せよ、等々の主張には深く納得した。
本書を読むと日本の未来は真っ暗で希望が無いように感じられ、暗澹たる気持ちになるが、データを基に論理的に説明されると納得せざるを得ない。
まずは認識をあらため、現状を認めるところから始めるしかないと深く認識した次第。でも、心のどこかでは本書の主張が実は間違いでした、というシナリオもちょっぴり期待している。
全日本人必読の書。
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ファクトやデータを活用しつつ、わかりやすく日本が置かれている現況について解説するとともに、コロナ禍の世界・日本の今後の生き残り策などが詳述されている著作。
特に日本においては、コロナ禍の今後の成り行きを懸念しつつ、生活実感を大事にし、優良な国内市場に注目すべきと提起している。他方で、日本人が海外に出稼ぎに行く日が近いとのことで、今後のライフスタイルとして「若いときにはアジアに出稼ぎに行き、老後は日本に戻って、安い生活を堪能する」との記述もあり、参考になる。
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令和2年第二波がやってくる前の8月頃に読み終わった本ですが、年末の部屋の大掃除で見つけた本です。出版は5月なので、この本の筆者はコロナの被害が拡大する前に書かれているのだろうと思います。
今年はコロナに振り回された一年でした。令和元年の売上から数割から半減した企業も多い中で、来年も恐らく同じ状況かさらに悪化するだろうと思っていても我慢しているようですね。
この本に書かれていることを目の当たりにして対策を取り始めるのは恐らく再来年(令和4年)のことになると思いますが、私が60歳までカウントダウンを迎えている頃、何が起きても冷静に対処できるよう、この1年を大事に生きていかなければならないなと痛感しました。
以下は気になったポイントです。
・日本における世帯所得の平均値は550万円、中央値は423万円である。550万円ではそれほど楽な生活はできない。米国と日本を比較すると2倍程度の年収格差がある(p20)
・国内の経済事情とグローバルの経済事情に乖離が生じている場合、価格体系がチグハグになるものとして、携帯電話の通信料金、不動産価格、自動車の販売価格がある(p33)
・生産性なども考慮すると、日本は必ずしも割高とは限らなくなっており国内回帰の決断を後押ししている。どこで生産するかが合理的なのかを判断する指標のひとつとして、単位労働コストがある、名目賃金の総額を実質GDP(数量ベースのGDP)で割ったもの、日中(都市部)における単位労働コストは購買力平価でドル換算すると、2010年で逆転して日本の方が安くなっている(p48)
・駐在員にとって日本に住みたい、というのは過去の話である、ランキングが低いのは全ての項目において評価が低い、賃金・ワークライフバランス・子供の教育環境などで最下位(p69)
・日本経済が低迷から脱却できない最大の理由は、日本企業のビジネスモデルが薄利多売をベースにした昭和型の形態から脱却できておらず、競争力が低いままで推移していることにある、経済政策だけではどうしようもない(p107)
・モノの値段を左右する要因は大きく分けて2つある、一つは需要と供給の関係、もう一つは、市場に供給されるマネーの総量(p116)
・量的緩和策が成果をあげられらなかった最大の理由は、日銀が供給した大量のマネーが市場に回らず、各銀行が日銀に開設してある日銀当座預金の中に滞留するだけという状況が続いてきたから(p124)
・国債金利が急に3%になることはない、短期間で金利が上昇しても政府が保有する国債が全て新しい利率のものに入れ替わるには10年近くかかる。しかし金利が上昇すると予算を大幅に削減する必要がある、これは緊縮財政になることを意味する(p143)
・日本は2005年辺りから貿易黒字と所得収支(海外投資から得られる投資収益)が逆転しており、輸出ではなく投資で稼ぐ国になっている(p181)
・日本流の接客術は、ほぼ全てが中間層以下をターゲットとしたもの、それ以上の層は最初から想定されていない。アッパーミドル層以上が相手の場合、日本流の「おもてなし」という概念はほとんど通用しない(p198)
・貧乏な国という現実を前にすべきこと、1)外国に投資する(外国で稼ぐ企業に投資する)、2)外国で稼いで日本で暮らす、3)外国に物を売ることを考える(p203)
2020年12月29日作成
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この本の内容はバランスが取れた視座に立脚しており、その指摘は正しい。
個人のサバイバルのためにもこの本を正しく理解すべき。
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著者に書かれていることはおおよそ理解、共感できるものでした。日本はもはや成長を持続する先進国ではない、だからこそ認識を変えて生きていく覚悟が必要だと考えさせられます。
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薄々は気付いていたんだけどね。
いつかはバルセロナで暮らしたい!なんて事は無理なんだよね。バルセロナどころか、セブ島も無理だな。
種子島にしようかな
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日本以外の国の給料は上がっているのに、日本人の給与は30年間も上がっていないので、日本の相対的貧困率はトップクラスになっている。多くの若者は、生活ギリギリの低賃金で預金する余裕なんてない。日本の年金も先進諸国では最低の水準なのに、負担は増加するばかりで、給付は引き下げに。
ところが日本人だけは自分たちを未だに豊かだと思って、日本はすばらしい国、世界で一番の経済とか思っている人が多い。世界で一番の債権国だ、貿易黒字国だって思っているけど、日本が世界に誇る製品は、急激に減っていていつの間にか貿易赤字の月が多くなっているのが現実である。
この本は、私たち日本人が直視しなければならないことをわかりやすく書いています。
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ここ10年ほど海外生活をした私にとっての
日本や日本人の驕りは何処から来るのだろうか
そんな疑問のひとつの答えを教えてもらえた。
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前半面白かったが、後半の解説がダラダラと間延びした。経済成長が全てを解決するという信仰の枠組みで論じられている。日本が相対的に安くてお得な国になったことはよくわかる。企業内失業者が全体の1割ほどいて、生産力を下げているという指摘は新鮮だった。