紙の本
サブカル
2024/02/12 11:25
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投稿者:ちひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きだから続ける、というスタンスだからメジャーになってもぶれないんだろうな。と思いました。
サブカルについてのところで語っていることにすごくうなずきました。
メジャーかマイナーかとか、カテゴライズされたラベルであるとか、そういうものとは関係なく「好き」と思うことが大事だと一貫して伝えているところが好きです。
下ネタを話しても、どことなく童貞の妄想感が出るところが憎めないんだと思います。
紙の本
地獄の底まで体験し綴った至極の一冊
2022/03/01 17:45
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投稿者:シルビア - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルのごとく綴ってきたエピソードと地獄の底までも味わい蘇った星野源さんにしか書けないエッセイでとても感銘を受けてしまいました。
苦難の日々を味わったはずなのにこのエッセイではクスクス笑えることが綴られていて、とても読みやすく、元気をもらいました。これから笑いあり涙ありのエピソードを書いてほしいです。
紙の本
あの星野源さんが
2022/02/28 00:47
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
逃げ恥、で大ブレークのあの星野源さんが……。持っていたイメージとは、全然ちがっていまして……。こんなエロネタをどーんと書いてらっしゃるので、一瞬ゴーストライター?なんて疑ってしまいました……
電子書籍
たのしい
2021/11/03 15:39
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投稿者:かのま - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルだけを見るとぎょっとしますが、この方の書くものは軽快でユーモアがあって、でもときどきシリアスな部分もあって、とても奥が深いと思います。手元に置いておいて、何度も繰り返して読みたくなるお勧めの本です。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
命の危険があったときもあったというのは、テレビかなにかで知っていましたが、ここまで本気のやつだったとは。
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投稿者:ぱーぷる - この投稿者のレビュー一覧を見る
星野源さんが書いた作品と知り、興味を持ちました。源さんの本を初めて読みました。独特の世界観があっていいなと思いました。
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疲れた…………。
全体的に暗く、混沌としています。
それは、星野氏が非常に繊細であり、また白黒はっきり付けないと気が済まない性分のせいか、そんなに掘り下げたら疲れるよ…とも思いましたが、本人はどうしても気になるようで。
書いてる最中に、何があったのか急にセンチメンタルになったりします。
とりあえず挫折。
また気分が良い時に読もうかな。
追記
星野氏が凄く好きとかなら楽しめたかなあ?
完全なるエッセイです。
生活はつづくが面白かったのですが、今回は重かったです。
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文章が頭の中で、星野源の声に変換されて、いい感じで進んでいった。私が知っている星野源とは違う一面が読める。
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【とある人間が死の淵から帰ってきた――ただいま!】「ものづくり地獄」の舞台裏から、突然の病に倒れ、死の淵から復活した怒涛の三年間。エロも哲学もないまぜに垣根なしに綴る。
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本は薄いけど、中身はとても濃い。上手く表現出来ないけど、大変な経験をした人が書ける文章なんだと思いました。星野源さん、変態だけど大好きです❤️
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星野源さんの『よみがえる変態』9/3文庫化決定!
2014年の単行本が文庫化!新たに書き下ろしたあとがきも収録とのこと!
必見ですね。
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星野源さんの人間性がよくわかって、より好きになった本でした。
ご病気もしてたくさんの辛い思いをされたと思います。他にも私が想像できないほどの苦難を味わってきた方だと思います。
けど、彼が経験した事や考える事を元に、今 明るくて深みがある音楽とお話を私達に届けてくれる。
生きていてくれて、ご自身が大好きな仕事もされてて、笑ってくれてる。
それがなんだかすごく嬉しくなりました。
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源さんの著書を初めて読んだ。頭の中をすこし覗けた気がして、面白い。これ見て、ああ、この時にこの曲作ったんやとか、そういうことを考えるとまた源さんの曲を違う視点で聴けていい。もっといろんな曲聴いていこうと思った。くだらんなあって声出して笑ったり、闘病の場面はその時の痛みや苦しみがめちゃめちゃ伝わってきて、色んな感情で読めた。他の著書も読んでみたい!
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星野さんは正直あまり興味がなかったのですが、雑誌「ダビンチ」で本作のインタビューを見て興味を持ちました。
単行本化で加筆された、脳梗塞で入院にまつわるエピソード部分は、グッとくるものがありました。ものすごい「生きる」に対するエネルギーというか。私も長期入院で「地獄」をみた経験がありますから、そういう意味で共感した部分は多かったのかも。
一方それ以外のエピソードは並以下というところでしょうか。下ネタはむしろ好きな方ですけど、これを女性誌で連載していたというのは、少し驚きです。
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『よみがえる変態』 星野源
Apple Musicで星野源が解禁された。恐ろしいもので、Apple Musicにない音楽は、自然と聞く機会がなくなる。大学2年生くらいに一時期気が狂ったように聞いていた星野源ともご無沙汰していたが、解禁した瞬間から通勤通学歩行全てのBGMを星野源に切り替えた。この本も大学生当時読んでいた『そして、生活はつづく』を思い出し、ちょうど文庫化されていたのでアマゾンで購入し、すぐに読んでしまった。
星野源のエッセーのタイトルは面白い。『そして、生活はつづく』というタイトルは『く そして、生活はつづく』そう、クソして生活は続くというある種の生活への讃美歌であった。働きづめになると、生活はおろそかになり、仕事の大義とか、夢とかばかりが見えてしまうが、結局人間はクソをして生活をしているだけだという話だ。
『よみがえる変態』はどうだろう。どこからよみがえるのかというのが問題だが、やはり闘病記がメインなので、地獄からかと思うのだが、読み進めるとそうでもない。「地獄でなぜ悪い」という歌があるが、今回のエッセーで星野源が訴えたのは、この世は既に地獄であるという発想の転換である。地獄は死んだ後に訪れるものではない。読めばわかるが、闘病生活は地獄そのものだったようだが、その中で、ポジティブに、クソみたいなことを考えながら生きる星野源がいる。看護師が可愛いとか、その看護師に座薬をいれられたら気持ちよくならなくてはいけないとか、がんじがらめの生活の中で、エロいことを考えたりしながら、地獄を進んでいる。「地獄でなぜ悪い」の歌詞にもあるが、「ただ地獄を進むものが、悲しい記憶に勝つ」のである。どちらかというと、地獄の様な外的環境からよみがえるのではなく、この後記す「変態」の遺伝子が、表出化(有徴化)することを「よみがえる」と言っているように思える。
そして、もう一つ、はっとさせられた発想の転換が、「変態」についてである。これはあとがきに書いているのだが「人間より長い歴史を持つ動物を『普通』としたら、服を着て着飾ったり、向かい合ってセックスすることを正常位とする人間はもうフェティッシュの固まりだし、みな『変態』です。つまり、『変態であること、それすなわち普通の人間である証明』なのだと思います。」というのである。変態こそが、人間の姿そのものであるという人間観は面白い。昔読んだ人類学の本に書いてあった「いま我々がいる世界はWEID(=変な)ものである」という一節を思い出す。驚くなかれ、人類学において「WEIRD(=変な)」ものは「Western ,Educated, and from Industrialized, Rich, and Democratic(頭文字をとってWEIRD)」な社会であるというのである。日本は東洋であることを除けば、私たちの社会そのものである。長い射程でみれば、人間は皆「変態」であり、私たちの社会は「変な」のである。
本エッセーでは、後半が闘病記となっているが、前半は様々なエッセーの集合体である。
ひときわ心に残ったのが、「川勝さん」である。「川勝さん」はあり余る才能を持ちながら自宅火災でなくなった川勝正幸さんへのレクイエムであり、アルバム名にもなった「POP VIRUS」について繋がる一節がある。「様々な作品に触れた��イルスに感染した川勝さんが、さらにそのウイルスに自分の遺伝子情報を加えてパンデミックさせる。そしてその輪は広がり、様々な表現や人物に影響を与えていったので。もちろん、自分もその一人。ポップウイルスに感染した川勝さんは今、ポップウイルスそのものになった」と、生前の川勝さんについてウイルスという言葉を用いて語る。自分が面白いと思ったものに真っすぐに、面白さを人に伝えていく川勝さんの姿勢を称賛した上で、自分自身に留めるというこの節には、グッとくるものがある。
大学生になってから本を読むようになり、記録している限りだと5年で400冊くらいになる。今まで読んで、というか最近読んでグッとくるのは、なんだかレクイエムばかりである。著者・星野源の「川勝さん」、オードリー若林の『ナナメの夕暮れ』での「前田健さん」と『表参道のセレブ犬~』の「父」への回想、そして内田樹が同世代最大の知性と賛辞をおくる「竹信悦夫」への回想録などなど。平野啓一郎の分人という概念を用いれば、亡くなった人の為に自分の中にある分人を丁寧に文章化する作業そのものに、何か特別な力が宿るのかもしれない。往々にして、自伝を残す人は限られている。仏陀やイエスキリストでさえ、自伝は残しておらず、彼らの伝承者を自認するもの達の文章が今に残るだけである。文章を書く意味が、歴史を語る意味があるとすれば、死者と、それに相対する自己の分人への鎮魂こそが、それなのかもしれない。
湿っぽくなってしまったが、この文章を書いている間に、一度トイレに行った。死の淵をさまよったわけではないが、私も2か月前までは急性大腸炎で入院していた。退院してからというもの、自分の大便をトイレでまじまじと観察してしまう。長い時は3分くらいみていることもある。急性大腸炎で自宅療養している時、飼っている犬の糞を処理していて、「犬でさえ便を固められるのに…」とショックを受けたことがある。今、自分の便をまじまじとみてしまうのは、便を固めることができた自分の大腸に感銘すると共に、その成果物を見て恍惚とするからである。固い便がでることは、奇蹟である。決して水に流していい些末な日常ではない。(さすがに次の人に申し訳ないので、流すボタンの「大」を押して、トイレを後にする)。自分の中でよみがえる変態を感じつつ(これが、ユングの集合的無意識なのか?)、クソして生活はつづく。