ちひろさんのレビュー一覧
投稿者：ちひろ
代替医療解剖
2023/12/17 13:13
単なる批判ではなく検証
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私はヨガとアーユルベーダを習ったことがある。一応、日本の大学の医学部も絡んでいたこともあって、他の人とは違うと思っていたが、大学という権威付け自体、それのみでは危うかった。検証されていないものを大学が取り上げることもあるというから。弱った。
厚労省の統合医療情報のサイトでも本書と同様に様々な情報が検証されて紹介されているので、興味のある方はそちらで最新情報を得るのもいいかもしれません。
「一酸化二水素という化学物質の危険性」というデマ（笑）
学校で習う科学の知識があれば、ちょっと考えれば分かる話だけど。
犬のかたちをしているもの
2023/09/23 10:12
つらい
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現実にはありえない設定でおこる物語だが、登場人物たちにおこる感情は、ありふれているとまでは言わなくても、十分に想像できる気持ちばかり。
読者の経験や、ものの見方によって感じ方は変わるだろうけど、
幸福と嫉妬、性別の社会的役割、偽善的な同情、読みながらまとめて襲ってきて、私にはつらかった。
明恵夢を生きる
2023/06/05 23:39
仏教と人間の哲学
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明恵（みょうえ）という鎌倉時代の僧侶が残した日記をもとに考察する。
出家者でありながら、人間であることの葛藤を生き抜いた。
善悪の判断をするのではなく、どのように感じどのように生きたかが問題ということか。
2025/03/10 17:22
心理スリラー
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大正時代、ロシア革命、シベリア出兵、そんな時代のハルピン。
寒々とした時代、土地で、事件に巻き込まれ追い詰められていく一兵卒。
「ドグラ・マグラ」が有名な作者だが、この作品はわかりやすく、面白い。
主人公の主観で語られる物語は、果たして真実なのか？
追い詰められた人間の寒々とした極限状態を感じる。
2025/02/10 13:03
特集にひかれて
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歌詞について考察
知らない言語の歌詞は、音響的な体験。
宗教音楽は、決まった歌詞にどう曲をつけていくか
詩そのものがもつ音やリズムがその音楽の形を規定してくる
その他、連載やインタビューもよくて、ボリュームもたっぷり
2025/01/31 21:01
息遣いが聞こえる
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ダメな人だけど、悪い人じゃない。
文字を目で追っているのに、話している息遣いが聞こえそうなリズムのある文章。
脈絡がないようで、自然に流れていく不思議な感じ。
些細なことからの話の拡げ方、観察眼、想像力がすさまじい。
笑う月 改版
2024/12/08 18:04
こんな夢を見た
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自分が見た夢をもとに書かれた、という短編を集めたもの。
話の筋が分かりづらい、ラフスケッチみたいなのもある。
珍獣アムダの話は、シュールで怖ろしい話だけど、聞き間違いと分かったとたんにおかしくなる。
安部公房の作風のシュールさも何気ない現実と紙一重にあるようなことを感じた。
2刷以降、解説は削除されているらしい。
2024/10/14 10:00
レールに乗って
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神童ともてはやされ、周囲の期待に応えようとし、
苦しみ疲れ、レールから外れていく。
いや、外れようとしても、もう手遅れで逃げられなかったのかもしれない。
レールに乗っている間も、周りには美しい風景は広がっていたのに、それに気づくこともできず。
2024/10/14 09:39
モラトリアム
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学生の夏休み、帰省中のはずなのに、帰省している感じがしない。
学業、労働から切り離されてるだけでなく、親からも離れてるモラトリアムのよう。
小さいエピソードの積み重ねで、重そうなエピソードも軽く流れていく。
20代で読んだときは面白くなかったが、学生時代を回想できるようになって読むと、自分とは全く違う経験のはずなのに、入り込んでしまう。
2024/08/12 18:39
この本のタイトルで
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タイトルを見てこの本を手に取った人は、無意識にでも、救いを求めているんだと思う。
疲れすぎている自分をやわらげるヒントが書かれていると思うので、読んでみるのがいいと思います。
2024/08/12 18:02
アジアを感じる
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中国、アジアを感じさせるSF/ファンタジー。
家族や人種の問題など、読む人の立場によって感じ方が大きく変わりそうだが、心をぐっとつかまれる感覚がする不思議な物語だった。
2024/06/12 23:51
美しい
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子どもの目から見た世界。
自分も回想しているような気持になり、胸がぐっとなる。
少しづつゆっくり読むのがいい。
８２年生まれ、キム・ジヨン
2024/06/12 23:07
普通の話
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そう思ってしまうところが怖い・・・
今の日本では、男の赤ちゃんを優先するということは考えられないけど、私が子供のころはにはまだ聞く話だった。
今でも跡取り息子という言葉が残っているので、偏見は消えてないんだろう。
クリスマス・キャロル
2024/04/24 23:16
クリスマスじゃなくても
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最初に読んだのは公文の英語教材だったと思う。
道徳教材としていいと思うけど、学校で読んだ覚えがない。
私は仏教の集落で育ったので、日曜の朝はお坊さんの説教に行かされていたが、こういう話は宗教の違いを問わないのだと思う。
隣人にやさしく、するタイミングはなかなかないけど、その時にはすっと手を指し延ばせるように、普段からそんな心を持ちたいと思う。
Ｔｅａｍ Ｇｅｅｋ Ｇｏｏｇｌｅのギークたちはいかにしてチームを作るのか
2024/04/24 22:51
HRT
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読んでみるとごく当たり前のことが書いてあるんだけど、分かっちゃいるけど実行するのが難しい話。
自信過剰なエンジニアにHRTを置くのは難しい。ついマウントをとってしまいそうになる。
逆に、マウントを取ろうとしてくる人を信頼、尊敬は難しい。がんばれば謙虚にはなれると思ってる。
100点の人間なんていないから、いいところを見つけてのばして、よくないと思うことは敬意をもちながら指摘して、というのができれば理想なんだけど。
この本を読んで、改めて修行が必要だなと思った。SE25年以上やってるけど、このスキルにもっと早く気づければよかったのにと思う。
